限定しりとり

ハーディーワインベルグの法則、を本で読みました。

集団の中だけで交配していて、遺伝子が消えたり勝手に増えたりしない限り、

・世代が変わっても、集団内での遺伝子頻度は変化しない、

というのは、計算するまでもなく当たり前だと思うのですが、どうでしょうか?集団への遺伝子の流出入がない限り、遺伝子の個数が保存されるのは当たり前のような気がするのですが・・・私はなにか勘違いしているのでしょうか?

つまり・・・

(1)なぜこの法則は重要なのでしょうか?(「法則」としてテキストに載るくらい重要なのだと想いますが)
(2)集団内で遺伝子頻度が変化しないのは当たり前だと思うのですが、なぜわざわざ計算しているのでしょうか?
( たとえば、http://ja.wikipedia.org/wiki/ハーディー・ワインベルクの法則 )

よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

メンデルが行ったような交雑実験ができない人類の遺伝様式を知るために使われます。



集団内のABO式血液型の遺伝子頻度は、この法則を使って計算できます。
#2さんの参考URLにも紹介されていますね。

サンプル調査で表現型の比を調べ、遺伝子頻度を計算し、期待値を計算し、実測値と期待値が大きくずれている場合は、遺伝様式そのものについて再考する必要があります。

クローの「遺伝学概説」には、色盲の遺伝について実測値と期待値が有意差を超えてずれており、それを補正する遺伝様式が紹介されています。

参考URL:http://www.washin.co.jp/honya/outline/4-563-0387 …
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お返事しますね。



> 遺伝子量が変わらなくても表現型だけ着目すると変化することが
> ある、ということをことを確かめる、数式で示す価値は分かります。

…あのですね,
これまでの方(特に3,4,6番の方)が書かれているように
「表現型だけ着目すると変化することがある」
じゃなくて,以前は表現型しか見るものがなかったんです。
「遺伝子量が変わらなくても」
じゃなくて,遺伝子量という概念自体がなかったんです
(1番の方の回答にありますが)。

(1)テキストに載るくらい重要なのだと想いますが。
(2)当たり前だと思うのですが
テキストに載っていて,あなたが知っているから

> でも、この法則の主張はそっちではなくて
> 遺伝子頻度の普遍性で、そっちについての疑問です。

提唱者がどういう意図の主張をしているのか,
歪曲したりせず正しく把握することは重要です(そうならず
誤って広まる例も少なくないですけど)が,
新しい発見や法則にどのような意味や意義があるのか読みこみ
補強・応用・発展するのも科学の重要なプロセスです。
「なぜ大事なのか?必要なのか?」
と訊かれているのに「使えるから」という回答をはねつけるのは
自己矛盾ですよ。

ハーディ・ワインベルグの式は,
進化論の研究史の中で,集団遺伝学の基本であるから重要なのです。
「1+1=2って,当たり前なのになぜ習うんですか?」

この回答への補足

ありがとうございます。
質問以外に話が発散させたくないので、質問内容を絞ります。

-----------------------------------------------
(A) 世代間で、集団への遺伝子の流入や流出がない
(B) 世代間で、集団内の遺伝子量が変化しない ← 法則の主張の一つ

のときに、「(A)ならば(B)」というのは計算したり、証明したりしなければならないことでしょうか?
-----------------------------------------------

「(A)ならば(B)」は計算したり、証明したりするものではない、というのは、私が現代に生きているからそう思うわけではなくて、単純にロジックの問題ですよね。

> 提唱者がどういう意図の主張をしているのか,歪曲したりせず正しく把握することは重要です

それは完全に同意します。法則のうち、一点、「(A)→(B)」を主張としているのが、その価値が理解できないものがあったので質問しました。悪意があるのではなく、純粋に、上記が疑問なのです。

血液型云々への応用(p^2:2pq:q^2)への価値はわかります。

(B)世代が変わっても、集団内での遺伝子頻度は変化しない (p'=p, q'=q)

は(A)を前提なら「法則」として主張する意味が分からない、ということです。

補足日時:2009/01/26 15:13
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この回答へのお礼

上記を書いてから、テキストを見たら分かってきました。

要するに、Wikipedia の概要の締めくくりにある、p'=p, q'=q が主な主張な分けではなくく、遺伝子型の比の普遍性(p^2:2pq:q^2)のほうが大事なんですね。

お礼日時:2009/01/26 15:44

>(A) 世代間で、集団への遺伝子の流入や流出がない


>(B) 世代間で、集団内の遺伝子量が変化しない
>(A)→(B) は計算したり、証明したりしなければならないことでしょうか?
>遺伝子量が変わらなくても表現型だけ着目すると変化することがある、
>ということを数式で示す価値は分かります。
>いま、疑問に思っているのは上記の(B)です。

6番さんが書かれているように,表現型で変化していく/変化しない ことを確かめるのは可能であり,それを「数式で示す価値」というのは「あてはめられる」「説明できる」ということですよね。
目に見えない(B)こそ計算で求められることにより価値があるのではないでしょうか。

また,元のご質問の「ハーディーワインベルグの法則は、なぜ重要?」については,私は「これが維持される条件が崩れたときに進化が起こり得る」,進化が起こる条件を考える上でのポイントになるという見方をしています。

この回答への補足

ありがとうございます。

もう一度書きますが。遺伝子量が変わらなくても表現型だけ着目すると変化することがある、ということをことを確かめる、数式で示す価値は分かります。

でも、この法則の主張はそっちではなくて遺伝子頻度の普遍性で、そっちについての疑問です。

補足日時:2009/01/24 14:02
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(1)なぜこの法則は重要なのでしょうか?(「法則」としてテキストに載るくらい重要なのだと想いますが)


表現型だけ着目すると変化するように見え、「血液型でO型は減るはず」と言い出す人は結構います。
そういう意味で変化しないというのは、結構重要だと思います。

(2)集団内で遺伝子頻度が変化しないのは当たり前だと思うのですが、なぜわざわざ計算しているのでしょうか?
当たり前だということが実は間違っていることもありますから、証明は必要でしょう。
それに「当たり前だと思う」では、相手を説得できません。
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この回答へのお礼

誤解されていると思うので、表現を変えます。

(A) 世代間で、集団への遺伝子の流入や流出がない
(B) 世代間で、集団内の遺伝子量が変化しない

(A)→(B) は計算したり、証明したりしなければならないことでしょうか?

-----------
遺伝子量が変わらなくても表現型だけ着目すると変化することがある、ということを数式で示す価値は分かります。いま、疑問に思っているのは上記の(B)です。

お礼日時:2009/01/21 21:21

例えば血液型の人口比が計算によって期待される頻度通りになっているという事実から血液型によってなりやすい病気があるとか血液型によって配偶者の相性が決まるという俗説が誤っているとわかります。


また変異が起こりにくい遺伝子である事もわかります。

実際にはこの計算通りにならない遺伝子や遺伝形質が多いのではないですか?
生存率に直結した遺伝子ならすぐに頻度に影響しますから。
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#3の仰るとおりですね



ある意味、この法則の意義は、“遺伝子頻度”という概念に着目した点にあると思います。遺伝子頻度の概念によって、それまでの検定交雑では検証できない種(例えば人類)による検証を可能にしたわけです。


あと、自明であることであっても数学的に証明することは必要だと思います。特にこの時代は遺伝の法則自体がほとんど信じられていないわけですから
遺伝の法則より自明
では誰も見向きもしないわけです。
遺伝の法則を仮定すると数学的にこの法則は成り立つ、そして実際の実験では~
となって初めて議論の対象になるわけです。
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下記URLが参考になりましたなら… 集団遺伝学と数理生態学はチンプンカンプンでした。

なぜこんな学問分野があるのだろうと思いましたよ。
○集団遺伝学講座
http://www.primate.or.jp/PF/yasuda/index.html

この回答への補足

ありがとうございます。
そのページは以前から良く参照しています。便利なページですよね。
このページを見ても疑問は消えませんでした。

補足日時:2009/01/20 08:58
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記憶が確かではないので、参考程度に


(2)質問者の方が集団内で遺伝子頻度が変化しないのが当たり前だと思っているのは、メンデルの法則をはじめとした遺伝の法則をご存知だからです。この法則が発見されたのは20世紀初頭であり、ようやくメンデルの法則の意味が知られてき始めたところであり、まだ遺伝子はDNAということも分かっていなかった時代です(むしろタンパクだと考えられていたそうです) そのような中で、この法則を見出したのです。

(1)この法則が成り立つのは、
(1)任意交配である
(2)集団への遺伝子の流出入がない
(3)変異が起こらない
(4)その遺伝子の表現型の自然選択が起こらない
(5)あと1つは何だったか…(T T)

です。そして、この法則から求められる遺伝子頻度の理論値と実測値の違いとを統計学的に比べることで、その違いがどこに由来するか((1)~(5)のどれか)をおおまかに予想することが出来ます。

この回答への補足

> 質問者の方が集団内で遺伝子頻度が変化しないのが当たり前だと思っているのは、メンデルの法則をはじめとした遺伝の法則をご存知だからです。

この法則では「個体群内に対立遺伝子Aとaがあり、A遺伝子の遺伝子頻度をp・・・」のように完全に遺伝子の存在を前提にしていますよね?
そして、遺伝の法則を前提とすれば、遺伝子の保存を言うのに計算は必要ないと思いますがどうでしょうか?

補足日時:2009/01/19 22:00
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