許せない心理テスト

【質問】
イメージを測定するSD法で使用する、評価尺度の形容詞対(大きい⇔小さい、明るい⇔暗いなど。。。)はどのようにして選ぶのでしょうか。

本で調べたところ、使用する形容詞対はテーマによって様々のようですが、それらはどのようにして選ばれたものでしょうか。
本から読み取ることができなかったので、ご存知の方がいらっしゃいましたら、どうかお教えいただけますでしょうか。

【背景】
卒業研究(情報科学系)で、
webからとってきた擬音語・擬態語の感性評価を自動で行いたい、ということをしています。
その際、SD法のように複数の形容詞の対義語の組を評価指標として使いたいと考えていますが、その形容詞の組はどのようにして選定したらよいかと考えております。

よろしくおねがいします。

A 回答 (2件)

1)自由記述によるパイロットスタディ


本調査で用いる予定の擬音語・擬態語を1つずつ示して,
そこから連想する形容詞を自由記述してもらいます。
これを集計して必要十分な形容詞をピックアップします。
平易で汎用性の高い語を中心に,多くのSD法研究で得られている3因子
  評価 (e.g. よい/わるい)
  力量 (e.g. つよい/よわい)
  活動性 (e.g. はやい/おそい)
をカバーする多様性を持たせてください。
対義関係があいまいな語や認知度の低い語は避けるべきです (e.g. ドメスティックな/インターナショナルな)。
方言や流行語の影響も考えられるので,
本来幅広い地域と幅広い年代からのサンプリングが望ましいのですが,
現実には大学新入生にやってもらうというのが多いかも。

2)先行研究で使用された形容詞対の流用
SD法による擬音語・擬態語(オノマトペ)の研究は過去にもあるようです。
そこで用いられた形容詞対をまるごと採用すれば,
先行研究との比較対象によって時代的変遷や母集団による相違を検討することができるかもしれません。
もちろん比較の必要がないなら,一部の形容詞対だけを流用しても良いでしょう。

3)研究者の恣意
とくに反応を調べてみたい形容詞対があるなら,
それをリストに紛れ込ませるということもありでしょう。

下記も参考になさってください。

■音象徴・オノマトペの調査
 秋山絢香
 http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/ykawa/results/ …

■SD法による流行歌の聴取印象評価―探索的・検証的因子分析―
 吉田光雄・前川純孝
 http://koko15.hus.osaka-u.ac.jp/~yoshida/psy98/

■SD法、色彩心理評価実験が独学でできるか
 http://okwave.jp/qa4484940.html
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#1です。



ふと思ったのですが,
擬音語・擬態語について評価してもらう際,
文字で視覚的に提示するのと音声で聴覚的に提示するのでは
異なる結果が得られるかもしれませんね。
また同じ文字であっても
カタカナ表記とひらがな表記で微妙に異なる可能性があります。

もちろん差が無ければ無いでそれは貴重な知見です。
そのあたりに着目すればオリジナリティ溢れる研究になるかもしれません。
健闘を祈ります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
とても勉強になりました。
1)のような因子分析などをする方法も考えたのですが、困難と判断して、
今回はwebで見つけた50対の評価尺度を利用することにしました。
アドバイスや励ましのお言葉までいただき、本当にありがとうございます。

お礼日時:2009/02/06 22:59

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