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No.4ベストアンサー
- 回答日時:
これはですね、ハングルの英字表記の決まりに則っているような気がします。
それをそのまま英語に取り入れるようになってきているようですね。
少し話がずれますが、中国語の発音を英字で表記する方法として中国では「ピンイン」と言うものが使われており、
通常の英語としてのスペリングならばQのあとにはセットのようにuを挟んでから別の母音字が来るのが大原則ですが、qiで「チー」というようなある意味で特異な綴りをします。
北京というのは以前は英字表記する際はPekingというのが使われていたそうですが、これは英語話者が原音に一番近い形で"英語式に"何とか綴れないものかと考えた苦肉の策のようです。
しかしピンインではBeijingと綴るために、原音とかなりかけ離れた感覚を与えてしまいます。
そのため、近年ではピンイン表記をそのまま重視するように変わってきたようです。北京五輪でもそうでしたね。
実際は中国語の音韻体型やピンインの規則からすると、子音字bというのは有声音のバ行ではなくて「無気音のパ行」になります。
日本語では「清音と、それに対応する濁音/半濁音」というように一部の子音が対立して存在しますし、英語でも「有声音と、それに対応する無声音」として一部の子音が対立して存在します。
しかし中国語では、声の有無(声帯の振動の有無)ではなく"息の有無"によって「有気音と無気音」と言う形で一部の子音が対立して存在するため、カナで書くと区別できなくて同じパ行とするしかないものをbとpで区別して表記します。
話がかなりそれましたが、それと似た感じでハングルも英字で表記する際に独特の表記の決まりがあります。
またハングルでは、日本語とも英語とも中国語とも異なる独特の子音の対立関係(平音と激音と濃音)が存在しますし、母音も日本語よりも遙かに種類が多く、カナでは正確に書き分ける事も難しいです。
激音というのは、息を激しく出しながら発音するもので中国語で言うところのpの方の有気音となり、表記も常にpで行います。
濃音というのは、のどを締め付けるようにして音が詰まったような感じになるのですが、敢えて言うと日本語の「切符」と言う時の"ップ"に近い感じですが、日本語の促音が語頭には立たないのに対してハングルの濃音は語頭にも立つ事が出来るという違いがあり、英字ではppと綴ります。
で、残る平音なのですが、コレが意外とたちが悪いと言いますか、実際の発音は同じにも関わらず、後ろに母音が続く場合はbで綴り子音が続いたり何も続かず音節末(パッチム)になっている時はpで綴るという規則があります。
しかし、前後を母音で挟まれた場合は有声化して発音するなどという厄介な面も持ち合わせています。
ペ・ヨンジュンさんのペが発音の面では濁らずに"ペ"となるのに、Baeと綴られるのもそのためです。
また、母音のエも口の開きの違いで2つあるのを区別するためにaeとeを書き分けています。
他にも、カナで書くとオとしか書けない母音も2つあって口の開きが大きい、敢えて言うとアとオの中間に位置する英語のboxの時の母音のような感じのオの方はeoと書き、
もっと口をハッキリと丸くして突き出しながら出すオの方をoで綴ります。韓国の首都ソウルをSeoulと綴るのもそのためです。
一般に使われている発音記号でとのことですが、これらの独特な音韻体型を英語の感覚での発音記号で表記する事も難しいのです。
有気音/激音を表すために子音の右肩に小さくhを数学の指数のように添える表記もあるようですが、PCではそうそう簡単には表示できないとも思いますので。
更に、音節末子音パッチムの発音の変化の決まりもなかなか厄介だったり、特にダブルLの音はかなり特殊でハングル学習者にとってはある意味で鬼門ですw
また子音s+母音を作り出す際に、英語の感覚だとsiはスィでしょうが、ハングルも日本語と同様にスィとは言わずにシと音が変化します。
逆に言うと、英語のsiともshiとも異なる発音をしています。
各々の大体の発音の目安はもう既に下の方々が示されていますが、正しい発音というのは、ハングルの音韻体型や英字表記の決まりが分かっていないとダメでしょうねぇ。
英語話者が正しく発音できる事はかなりまれでしょうし。
詳しい解説をありがとうございます。中国語は多少、ハングルもほんの少しはわかるので、お説はだいたい理解できたと思います。
高校生のころ、英語のサイドリーダーにわからない単語があって辞書を引いたら「毛沢東」で驚いたことを思い出しました。あとで中国語を習って中国語の発音に近いことを知りましたが、「もうたくとう」と「Mao Zedong(英語の綴りでは Mao Tse‐tung)」はかけ離れてますよね。
ハングルは四声がないかわりに濃音やら激音やらあるから、英語表記するには法則がないといけないのでしょうね。
韓国人の知り合いがいるので、今度会ったときに発音を聞いてみます。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
百済(クダラ)、新羅(シラギ)、高句麗(コウクリ)の歴史は面白いですね。いかに日本にあるほとんどのものが朝鮮半島を通って大陸から渡って来たのかということが分かります。
さて、残念ながらここでは発音記号が使えない(表示できない)し、発音を文字で説明するのは不可能に近いですが、あえてカタカナにするとしたら「ベクジェ シーラ コグリョ」でしょうか。有名な韓国産焼酎「百年酒 ⇒ ベクセジュ」で、「k音」はほとんど発音されません。新羅については、むしろ「ル」ではなくて弱い「ン」に近いような発音で「シーラ」と聞こえます。
難しいですよね、韓国語の発音は。実は「朝鮮」も「チョ音」ではなく 「ジョソン Jeoson」と書かれるようで、ソウル Seoul も聞く人によっては soul と微妙に違う発音だそうです。
ヨン様いますよね? 彼はの英字苗字は Baekje の最初の三文字と同じ Bae Yonjun なんですよね。でも日本ではパピプペポの「ぺ・ヨンジュン」と書かれるようです。つまり韓国語では「べ」と「ぺ」の中間の発音で、カタカナで書くと限界があるため「コ ⇒ ゴ」のように互換になってしまうようです。
発音ばっかりはいくら読んでも限界がありますから、できれば韓国人のお友達に正確な発音を聞いてみると良いですよ。ご指摘の通り、英語表現では韓国語での発音に極力近づけているようですね。まあそれでも完全とはいかないのでしょうけど。
ご参考までに。
こんにちは、お答えありがとうございます。
子供向けのやさしい日本歴史の本ですが、英語の発音が見当つかなかったので質問してみました。新羅はまだしもですが。
英語とハングルは表音文字の言語同士ですから、まだしもお互いにわかりあえるかもしれませんね。日本は外国の地名や人名を日本語読みするから、日本語を学ぶ外国人の人は大変だろうなと思います。
No.2
- 回答日時:
Silla(新羅)と Goguryeo(高句麗)については、既に#1さんが回答された通り、「シルラ」、「コグリョ」ですが、Baekje(百済)については、カタカナで表記する場合、一番近い発音としては「ペッチェ」になります。
ただし、「ッ」の部分は「k」の音を若干意識しながら「k」の音が出る直前で止める感じ、というのが正しい発音になります。PとBの両方の表記があるのは、説明すると長くなってしまうのですが、簡単に説明すると、日本語では半濁音の「ペ」と濁音の「ベ」では明らかに違いがありますが、「ペッチェ」の「ペ」の場合はハングルでは日本語ほどの明確が違いがありません。強引に言うならば、日本語の「ペ」と「ベ」の間くらいの音、と考えると良いかもしれません。
そういう背景もあり、ハングルを英語表記する際に、正式な表記はBの方になりますが、PでもBでもどちらも特に発音上大きな違いはない、という認識になることが多く、両方の表記が存在する状態になってしまっています。
例えば、釜山「プサン」という地名がありますが、正式な英文表記はBusanとなりますが、発音は「プサン」になります。
ちなみに、韓国人に「プサン」「ブサン」と言って違いが分かるか聞いてみても、ほとんどの人が先頭のPとBの違いを聞き分けることができず、同じ音にしか聞こえないと答えます(実験済み)。
お答えいただいてありがとうございます。以前ハングルをかじったこともあるので、おっしゃることはよくわかりました。
英語の綴りからペッチェと発音できる人は少なそうですね。日本語の「百済→くだら」もそうですけど。
No.1
- 回答日時:
google 検索で見つかります。
百済については
http://blogs.yahoo.co.jp/nekomachimonogatari/119 …
に解説があります。Paekche の発音は
http://www8.plala.or.jp/oiaue/korea/%83I%83b%83T …
に「ピァクチェ」とあります。
Silla はシルラ
http://pddlib.v.wol.ne.jp/japanese/shiru.htm
Goguryeo はコグリョ
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%B6%E7%CE%EF
どうも、ありがとうございます。
新羅と高句麗は納得ですが、百済はBとPと両方の表記があるんでしょうか…。ピァクチェという音はわかりにくいですね。
いずれにしてもハングルっぽい発音だなと思いました、英語は地元の音に忠実なんでしょうね。
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