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心理学の門外漢です。すみません、よろしくお願いします。

主に理系寄りの心理学についてお聞きしたい事なのですが、研究方法としては、もっぱらデータ収集が主体の実験、つまり測定→統計処理→分析・考察・・・この手順に従って行われる事例が大半でしょうか?たとえば、経済学のように、いわゆる”紙と鉛筆”、どちらかといえば物理学に寄った方法で、基礎的な方程式を展開するような研究事例はないのでしょうか?心理学も広い分野だと思いますので、可能性ゼロではないことは予想できますが、マトはずれかもしれません、ご存知のかた、どうぞよろしくお願いします。

A 回答 (6件)

需要供給曲線のようなモデルがある経済学ならそれでよいかもしれません。


法則性が確立されている物理学なら、あてはめるのもありかもしれません。
しかし、心理学の一体何を、何のモデルに当てはめるのでしょうか。

心理学の教科書というものが何を指すのかはわかりませんが、領域が多岐にわたる心理学を、一概に述べることはできません。
脳科学なり生理学なり、因子分析などの統計的手法を使わない心理学の領域もあります。
その一方で、因子分析などを使う心理学の領域もあります。

理由は様々あります。
領域によって異なりますが、仮に一つのモデルがあったとしても、そのモデルが成り立つかどうかはわからないからです。
100年後、10年後、1年後、性別、年齢、国、その他、どれか一つでも変われば変わる可能性があります。
需要供給曲線は、ほぼ変わらないものです。
物理法則が1年後に変わるとは想像しがたいです。
脳の構造も、1年後に変わる可能性は、他の領域の心理学が対象としているものよりは、その可能性は低いでしょう。

方程式により研究を行っても、その方程式が当てはまることを証明しなければなりません。
「すでに実証されているものを絶対的に正しいものとして使用する」
これを一部を除いた心理学ではタブーとします。

お読みになられた教科書なるものが、誤解を生んでいる可能性があります。
すべての領域、また近接領域を探れば、質問者様のいう手法以外のものも多く見受けられます。
その中には、「まず変わらないであろうモデル」も存在します。
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こんにちは。


「認知科学」
「脳科学」
「人工知能」
このようなものがその分野になります。

これらの研究手法に共通する特徴といいますのは、従来の心理学のような統計的・観察的事実を代用するのではなく、実際の生理学的構造や物理原則に照らし合わせてそれを解明するということです。
例えば、脳科学ではコンピューター撮像解析を始め解剖学的事実や神経伝達物質の化学的性質などによって神経系の物理構造を研究します。また、知覚情報や記憶情報といいますのは二次元マトリックスで扱うことのできる並列信号ですので、基本的には数学的な解析も可能です。但し、脳の情報伝達といいますのはたいへん複雑ですので、やはりスーパー・コンピューターを使っても簡単に解けるものではないです。
認知科学といいますのは、かつては古典心理学との決別というパラダイムを掲げた経緯があり、その成果は専ら人工知能研究などの分野に多く見られ、コンピューター・シミュレーションやニューロン素子など、生身の脳から離れた技術の開発が含まれます。
因みに現在では物理学から生物学に転向する学者さんが意外に多く、脳科学や認知科学では物理学を専攻した研究者がどんどん増えています。そして、今後の心理学といいますのはこのような研究成果を取り入れて「現代心理学」へと移行しますので、フロイトなどを含め従来の心理学手法による学説といいますのは全て「古典心理学の仮説」として扱われることになります。
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私は物理学の素養がないので、質問者さんの言う「物理学寄り」「紙と鉛筆」というのがよくわからなかったのですが、wikipediaをみてなんとなく納得しました。


理論物理学に相当する分野が心理学にあるかということでしょうか。
一応、理論心理学という分野はあり、その名を冠した学会もあるのですが、これがそのまま理論物理学に対応するかどうかは、今まであまり興味を持ったことがないので、よくわかりません。

その上で、wikipediaを読みながら思ったことを少し書きます。

〉19世紀後半から20世紀初頭にかけての物理学の急速な発展に原因がある。それまでの物理学の知識の集積は、一人の物理学者が実験と理論の両方を十分カバーできる程度のものであった。

心理学はおそらくまだこの段階に達していないか、まさに今そうなりつつあるというところなのではないかと思います。
ですから、自分で立てた理論なりモデルなりを自分で検証してしまえるのではないでしょうか。

〉数値シミュレーションなどによる計算物理学分野も、通常は理論物理学に含める。

これに相当する論文は学生時代に読んだことがあります。
周波数処理だか細胞の発火モデルだかは失念しましたが、視覚の初期過程についてのもので、数式がやたらと出てきて大変難儀したことは覚えています。
ただ、それを書いた人が「心理学者」かどうかはわかりませんし、そういっていいのかも微妙な問題だと思います。


さらに言うと、今のところ理系寄りの心理学では、モデルは(論理的にも、技術的にも)検証可能なものということが一般的な了解事項です。
ですから、モデルがある場合はデータもセットで存在することになります。
逆にお尋ねしたいのですが、「経済学での需要曲線・供給曲線といった基礎的な仕組みを描いたモデル」にはデータの裏づけがないのでしょうか。
たぶん自然な状況での実験が難しいからだとは思うのですが、心理学者ならたとえ多少不自然になったとしても、どうにか実験を組もうとするでしょう。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/理論物理学
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おそらく「行動計量学」という分野がそれに近いでしょう。

ちゃんと行動計量学会という学会も存在しています。

   http://wwwsoc.nii.ac.jp/bsj/

これも心理学の一分野ですが、この分野の人はほとんど数学科出身だったりするので、心理学の分野でありながら、心理学科出の人がほとんどいないという、少し変わったトコロです(^_^;)

ここはデータを取ったりもしますが、新しいデータ解析手法を考えるとか、シミュレーションでどの計算方法が適切かとか、そういうのが多いですね。

No.2さんがあげてくださった精神物理学は、現在では計量心理学と呼ばれる分野にのみ込まれたというか、発展して計量心理学になっていったともいえる分野です。似たような領域で、かつては数理心理学などと呼ばれていたものもありますが、現在では、ほとんどその呼び名を目にすることはありません。

たぶん、あまりにも研究者の数がいないので学会を作るにしてもメンバーが集まらないので、この類の分野をやりたい人はみんな行動計量学会に入っているのでしょうね(苦笑)

> モデル(基礎的な方程式など)に当たる記述が中々現れず

それは、心理学の分野では未だにモデル解析という考え方(やり方)がほとんど注目されていないからです。質問者さんが指摘されているように、因子分析などの高度な解析をもっぱら用いるのは、慣例的なものとして「とりあえずやってみる」という傾向が強いのです。

だから、数学的にはかなり高度な問題を扱う解析法を使うわりには、線形代数の基礎も全く勉強していないというのは、理系の方(方法論を研究する分野)からみると違和感を覚えるのでしょうね。

だからといって、線形代数や微積分、確率論の基礎から教えていては先に進めないので、結果的に解析の真似をして学ぶようなスタイルになってしまうわけです。
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精神物理学(心理物理学)というものもありますが、実験や統計処置は行います。



紙と鉛筆ということは、実験や統計処理などを一切行わないということでしょうか。
それは「理系より」の「心理学」ではないように思えます。
紙上でのみ行うものは文献研究などに限られ、その類のものでなければ、実証的とはみなされないでしょう。

生理心理学、神経心理学などもありますが、いくら紙上で方程式などによる証明をしても、実証にはデータ収集が必要です。机上で証明できても実証されなければ無意味であり無価値です。
医学でも臨床データは必要になります。

質問の意図を取り違えていたらすみません。
ただ、データゼロの研究で意味のあるものは、ほぼないでしょう。

この回答への補足

お返事ありがとうございました。説明不足で質問の方法が悪く、混乱を招いてしまったようで、申し訳なく思っています。
お聞きしたかったことを再度整理しますと、次のようです。(箇条書きのほうがシンプルで誤解が少ないと判断いたしましたので)
●データを集めて現象を考察する方法は、科学一般に共通する手順なので、心理学であろうが経済学であろうが、物理学であろうが、必要不可欠なことと思います。
●しかしながら、心理学の教科書を開くと、たとえば経済学での需要曲線・供給曲線といった基礎的な仕組みを描いたモデル(基礎的な方程式など)に当たる記述が中々現れず、その一方で、データを相関関係、因子分析といった統計的方法に即かけてしまう流れが一般的のように思えました(感じました)。
●そんな印象から、心理学では基本的な仕組みを描くモデルが使われず、もっぱら高度なデータ解析が主体なのか?と思うようになりました。
●でも実際はどうなのか?知りたいと思いました、ということです。
どうもすみません。分野外からのヤジのように聞こえましたかもしれませんが、全然悪意はありません。不愉快に思われたかもしれません。お許し下さい。

補足日時:2009/05/07 15:59
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おそらくはご存知のように、「心理学」は文系理系を広範にまたぐ学問です。

その中で「理系寄り」ということであれば、最もそういうイメージに近いのは神経心理学などの生物学系に振ったもの、実験心理学などの行動分析という事になりますが、いずれにしても「理系寄り」というからには、客観的なデータに裏打ちされた仮説の証明、という要素が大きくならなければならないでしょう。

説得力のある客観性を確保するには、多数のデータを集めて統計処理をして分析し、仮説を証明する、というのは最もスタンダードなやり方になるかと思います。ご存知のように「心理」の根本的な部分というものは、目で見てわかる、というものではないので、理系的手法でもってプロセスを想像するか、文系的手法でもって想像するか、いずれにしても、間接的に仮説を検証する形にならざるを得ません。

もちろん仮説を立てる段では(ストーリーを構築する段)では、紙と鉛筆で、アレコレ考える場面は多いとは思いますが、実際にそれを「理系寄りの人に納得させるためには」データ集めや統計処理が必要となる可能性のほうが高いですね。単一事例を深く掘り下げて行く、というタイプの心理学的考察に基づく記述を中心に行うならば、やっぱり「文系的」な研究方針のほうが自然なスタイルかとは思います。

まあ、私自身は、心理学に関する知識はあまり広くはないので、ひょっとすると「希望にぴったりハマる心理学研究」も、あるのかもしれませんが。

この回答への補足

お返事ありがとうございました。説明不足で質問の方法が悪く、混乱を招いてしまったようで、申し訳なく思っています。
お聞きしたかったことを再度整理しますと、次のようです。(箇条書きのほうがシンプルで誤解が少ないと判断いたしましたので)
●データを集めて現象を考察する方法は、科学一般に共通する手順なので、心理学であろうが経済学であろうが、物理学であろうが、必要不可欠なことと思います。
●しかしながら、心理学の教科書を開くと、たとえば経済学での需要曲線・供給曲線といった基礎的な仕組みを描いたモデル(基礎的な方程式など)に当たる記述が中々現れず、その一方で、データを相関関係、因子分析といった統計的方法に即かけてしまう流れが一般的のように思えました(感じました)。
●そんな印象から、心理学では基本的な仕組みを描くモデルが使われず、もっぱら高度なデータ解析が主体なのか?と思うようになりました。
●でも実際はどうなのか?知りたいと思いました、ということです。
どうもすみません。分野外からのヤジのように聞こえましたかもしれませんが、全然悪意はありません。不愉快に思われたかもしれません。お許し下さい。

補足日時:2009/05/07 15:54
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