絶望した時、「神も仏もいない!」と言うヒトがいます。神と仏の違いを教えてください!聖書も仏教の経典も読んでいません。ただ、あまりにも大きな概念なので、次のポイントに主眼を置いてお願いします。どの聖書か分かりませんが、「神が天地を創造した!」という言葉があるようです。仏教の経典にも、「仏が天地を創造した!」というような記述内容があるのでしょうか?印象としては、「創られた天地の中(仏や人間を含む)で、仏は、人間の生きてゆく指針を示している」ように感じています。つまり、「神の方が仏より、上位の概念」に見えるのですが?ついでに、「天地創造には、人間も含む?」のだと思います。そこで、聖書では、「この世の天地創造と、あの世の天地創造との、区別がある(対象側の視点!)」のでしょうか?仏教では、「意識の視点(主体側)から、この世とあの世の処世を示している?」ようで、逆に分かりやすい感じがします。両方とも、「天国と地獄」の概念は、同じですか?
No.1
- 回答日時:
仏は、仏教特有。
神様は。あらゆる宗教のそれぞれに信じる神
ちなみに、仏教以外の日本や各国の土着宗教は、すべてのものが神様と言う発想が多いでしょ。一神教のキリスト教をはじめとするいくつかの宗教は、その神が一番。どこにも仏は出てこない。
天地創造の視点は、貴方の印象も正しいかも。なぜなら、宗教によってあるいは、人個人(とくに聖職者、あるいはその宗派)によってみんな、違うから、自分がいいとおもうことで、いいんじゃない?
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
私の解釈を書きます。
おおまかな話になりますが・・。キリスト教。
神、イエスキリスト、人間の関係を解いています。
たとえば人間は動物を殺してその肉を食べないと生きていけません。命あるものを、その命を奪うことによってしか生きることができないのです。これは人間が生まれながらにもった罪です。贖罪(しょくざい)と言います。この罪は神に対して非常に心痛いもの。その心の痛み、辛さをイエスキリストが一手に引き受けましょう。人間にできることは神を祈ることだけ。欲を捨てて人を愛し、自分の犯している罪を許してもらうようにひたすら祈りなさい。そうすればイエスキリストがその心の痛み、辛さを引き取ってあげます。
立場的な視線では 神 > イエスキリスト > 人間 の順です。
仏教。
神というものは存在しません。いかに生きることの辛さを克服するか?を解いています。人間は生きていだけで辛いもの。その辛さの正体は欲望です。煩悩(ぼんのう)と言います。この生きる辛さから逃れるには、煩悩を捨てるしかありません。煩悩を捨てるための方法が、それまでの人間関係もお金も財産もすべて捨てて出家して修行僧になり、ひたすら修行することです。出家して自分を見つめなおす修行によって「悟り」をひらくのです。これを実践して悟りをひらいた人が、釈迦(しゃか)です。
立場的な視線では 釈迦 > 修行僧 > 人間 の順です。
神。
日本では神学といます。神社がそうです。宗教とは切り離して考えなくてはいけません。宗教はキリスト教にしても仏教にしても、考えの違いはあっても、人間はどう生きるべきなのか? を解いています。でも神学では人間の生き方なんて解いていません。天地創造をしたのは神で、人間はその尊敬すべき神様に守られている。だから御参りをして、いつまでも守ってもらうことを願う、というものです。神学では、地球上の何者にもそれぞれ神がいます。アニメ「千と千尋の神隠し」を見れば分かりやすいのですが、数限りない神様がいます。
天国と地獄の概念。
キリスト教、仏教とも、「人間は死んだら生まれ変わる」という考えがあります。キリスト教では生まれ変わった世界を来世(らいせ)といいます。仏教では生まれ変わることを「輪廻転生(りんねてんせい)」といいます。しかし、新約聖書にも仏教経典にも、天国と地獄という世界は書かれていません。悪いことをしたら地獄に行き、良い事をしたら天国に行く、という考えがどこから発生したのか、私には分かりません。
ranbo38さん、有難うございます。「神学は、人間の生き方に言及しない」、「宗教は、人間がどう生きるべきかに言及する」。この違いの指摘は新鮮に感じました。
分からないのは、「仏教の煩悩に、この世の不可知に悩む(=生きる辛さ?)」が含まれるのかということです。「不可知は、知的こだわりを捨てるために修行する(=悟りに至る=究極の知的なこだわり放棄?)」という解釈に疑問を感じていました。というのは、「不可知は、解決して、納得すべきだ!」と考えるからです。「解決すべき」という視点があれば、「人間は、尊敬すべき神に守られているから、ご加護を祈るだけでよい」という断絶の構図を背景にした、現状の習慣形成の過程が理解できます。また、「時の権力の介入による、脚色」もイメージできます。「神は人間を創造した」、だから、「人間は、神による創造の過程を分析し、納得せよ!」、すでに、「人間の設計図(ゲノム)までは入手したようだから、次に、人間製作の施工方法を明確にせよ!」、そのためには、「神の世界の階層的序列・構造に注目せよ!」という予言があれば有難いのですが!?
No.4
- 回答日時:
私も、自己の解釈での話も含めて^^;
> どの聖書か分かりませんが、「神が天地を創造した!」という言葉が
> あるようです。
これは、モーセが記述したと言われる紀元前13世紀ごろの図書
創世記 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B5%E4%B8%96% …
の記述です
この当時から、存在すると言われる「ユダヤ教」の聖典です
現在ある3大宗教のうち、「キリスト教」、「イスラム教」は、元を正せば「ユダヤ教」分派した宗教です
ユダヤ教より1000年以上、後に作られた宗教の基礎には、同じ思想があると言う話ね
> 両方とも、「天国と地獄」の概念は、同じですか?
天国と地獄と言うのは、元々、仏教が作られる前から、インド、東洋にある思想で、仏教で言えば「輪廻転生」で言われる転生先の「六道」へ取り込まれてある概念です
六道 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E9%81%93
こう言う概念は、東洋独特の概念で、東洋発祥の宗教以外には、ほぼ、ありません
死からの復活と言うキリスト等はあっても、他の文化圏では、異端とされた思想みたいです
No.5
- 回答日時:
神も仏もいないというのは神道と仏道の神という意味です。
天地創造という概念で語られるなら本質的に両方とも同じものです。
現在的な解釈では新興宗教も含め、ほとんどの宗教家は
神とは宇宙神のことであり、この世の法則(つまり物理法則)であると教えています。
天地創造を超えて宇宙創造であり、これを宇宙神といいます。
仏教ではこの宇宙神を仏陀と呼んでいます。
>両方とも、「天国と地獄」の概念は、同じですか
上記したように物理法則という観点からすれば同じものでなければいけません。
スピリチュアリズムでは当然同じものとして扱います。
ただし、宗教的観念からいえば色々と脚色されますから、
西洋と東洋の文化にかなりの違いがあるように、随分と異質なものになります。
つまり、宗教とは脚色の歴史でもあるのです。
そもそも釈迦が悟りを開いたとして、その弟子達は直接指導されるのでこれを理解できます。
ところが一般民衆はどうでしょうか。これだけ科学の発達した現代でも難しいのです。
今から2000年以上昔にそれは絶望的な作業だったでしょう。
そこで民衆に分かり易く教えを説いたのが道徳であり法です。
宗教が古代において道徳の模範になった原点はここにあります。
それが時代ごとの権力者や宗教家によって都合良く教義が書き換えられれ(脚色)、
仏教もそうですが、ほとんどの宗教は形式的な張りぼてになってしまっています。
gungnir7さん、有難うございます。「物理的な宇宙神」が現状の常識で安心しました。ただ、「仏陀は宇宙神だった?のだが、脚色されて、人間の生き方の説教だけに言及した」という具合に改変された?と解釈しました。その他については、参考にされた?ranbo38さんの意見と同じです。
No.6
- 回答日時:
>それが時代ごとの権力者や宗教家によって都合良く教義が書き換えられ(脚色)、仏教もそうですが、ほとんどの宗教は形式的な張りぼてになってしまっています。
これはその通りだと思います。
古代インカ文明は国民の統治に宗教を利用したという、歴史的事実があります。
日本でも、空海は政治に近い位置にいて、香川県の満濃池建設において農民の信仰心を刺激して突貫工事したという話もありますし・・。
No.7
- 回答日時:
>分からないのは、「仏教の煩悩に、この世の不可知に悩む(=生きる辛さ?)」が含まれるのかということです。
含まれます。
なぜ、この世の不可知に悩むのか? それは煩悩が原因です。
たとえば「この世が不可知でなかったらよいのに」という欲、すなわち煩悩が「悩み」を発生させます。
「この世が不可知でなかったらよいのに」と思うこと自体、煩悩に犯されているのです。
仏教用語では、このしくみを集諦(じったい)と言います。
煩悩が無い状態 = 悟り = 何もない = 無 です。
無の境地に達したという僧侶の本にこう書いてありました。
「無の状態は文字にして表現できない。なぜなら、文字にした瞬間に無ではなくなるからである」
>そのためには、「神の世界の階層的序列・構造に注目せよ!」という予言があれば有難いのですが!?
これは私の個人的な意見ですが、「神」というもの自体、人間の創造したものではないでしょうか。
だから宗派や地域によって、神の姿がいろいろなのです。
変な話ですが、神を信じるならばどの神を信じるかを選択しなくてはいけないのではないでしょうか。
No.8
- 回答日時:
どのような説明も、宗教上の解釈を基本に置くと結局異論だらけになってしまうでしょう。
そもそも神と仏はその発生した場所も時間も違うので同じ次元で比較する方が無理なのです。
それが巡って日本に入ってきたときに同じ宗教という括りに入ったというだけで、何の繋がりもないのです。
その上、同じ仏教でも、他の宗教でも世界観の捉え方や描き方には差異があります。
更に仏教で言う所の神の多くはヒンズー教等周辺の宗教のものですから、キリスト教の神とは同音異義、全く別物で、その多くが仏教に取り込まれた敬意から判るように、仏教では神はその教えの中に入っている。つまり森羅万象に支配される存在なのです。
なので「神はこう、仏はこう」と言っても、多くの例外事項を伴ってしまうと思います。
ただ、大まかに考えて言えるだろう事は…
聖書は神という一点から発生した教えです。天地創造もその一転を中心として描かれています。つまりは遠近法画法のような描き方です。これはキリスト教に限らず、世界の多くの宗教においての天地想像がそうです。
仏教の教えは人間の生き方を主体というより、背景画の如く描かれていると言う方が正しいと思います。つまりはアニメのセル画のような描き方で、天地創造の場面があるとすれば(私は知りませんので)それもまた一つのセルのような状態でしょう。
仏教で世界を作るとすれば大日如来でしょうか?でも、その創る過程はさほど重要ではないと思います。重要なのはその仕組み、運行についてです。
遠近法画法は西洋から始まったもので、西洋人的考え方の基本です。一方セル画の手法は日本(若しくは中国)から始まっており、その起源は諸説ありますが、有名になったきっかけは広重などの浮世絵です。
(それまでに西洋では考えられず、ゴッホなどが積極的に導入)
だからこそ、日本人には仏教の描く世界観の方が受け入れ易いのではないでしょうか。
仏教においては天国という到達地点は一つではありません。単にこの世と呼んでいる此岸と、あの世という彼岸があり、そこに死と言う関門があるだけで、この世も多いな世界の一景色でしかありません。つまり、あの世は死んで行くのではなく、この世で使った衣装を脱ぐだけなのです。従って死んで後も行く度もの修行と言う名の生死を繰り返しながら最終目標である永遠の存在へ解脱するのです。
極楽とか天国という表現は人々への方便であり、真実ではありませんが、聖書などではそれ自体が現実であり絶対的存在になっています。
特に原理主義者ではキリスト教でも他の宗教でも、その物語どのものを絶対的な真実と考えているのです。
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