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私は今、経済学の勉強しているのですが、国際収支について分からない事があるので教えて下さい。

2006年の日本の国際収支を見てみると下記のようになっています。
1.経常収支+19.8(貿易収支+9.5、サービス収支-2.1、所得収支13.7、経常移転収支-1.3)
2.資本収支-12.5(直接投資-6.6、証券投資+14.8、その他投資-20.3、その他資本収支-0.6)
3.外貨準備増減-3.7
4.誤差脱漏-3.7
(単位:兆円)
数値に関しては、端数が載ってないため、足し算が少しおかしくなっています。

私の1つ目の疑問は1~4の勘定のプラスマイナスについてです。国際収支は複式簿記の形式で計上されているのですよね?幾つかの仕訳がウィキペディアに載っていたので例として書きます。

(1)輸出により代金を受け取った
(貸)輸出(貿易収支)××× /(借)現預金(投資収支)×××
(2)輸入により代金を支払った
(貸)現預金(投資収支)××× /(借)輸入(貿易収支)×××
(3)日本の旅行者が海外へ旅行し、ホテルで代金を支払った。
(貸)現預金(投資収支)××× /(借)旅行(サービス収支)×××
(4)外国債の利息を受け取った。
(貸)証券投資(所得収支)××× /(借)現預金(投資収支)×××
(5)日本企業が海外に工場を設立し、資金を送金した。
(貸)現預金(投資収支)××× /(借)直接投資(投資収支)×××
(6)日本政府が、外貨買い介入を行った。
(貸)現預金(投資収支)××× /(借)外貨準備 ×××
*統計上は、貸方はプラス、借方はマイナスとして表現される。(ウィキより)

以上より、経常収支の+19.8は貸方>借方という事ですよね?つまり、輸出>輸入だと思ったのですが合ってますか?という事は国内から資産(=財)が出て行ったのに数値がプラスになってしまいますよね?これは輸出を資金の流入という側面から捉えるために、敢えてプラスにしているのですか?
次に、外貨準備増減の-3.7というのは借方>貸方という事ですが、外貨に関しては、借方=増加なので、外貨資産は増えたのですが、それを購入するために国内資金が流出したという側面から捉えるために、マイナスにしているのですか?
また、資本収支の-12.5というのは借方>貸方という事ですよね。直接投資を例にあげれば、直接投資によって資産が増えたのですが、資産購入による資金の流出という側面から捉える為に、マイナス表記をしているのですか?

2つ目の質問は外貨準備増減についてです。この項目は政府の保有する外貨準備高ですが、中央銀行は恣意的に介入するはずなのに、国際収支は必ず均衡してしまうという所に違和感を覚えます。

この2つの質問について、答えを頂けると嬉しいです、お願いします。

A 回答 (1件)

(1)経常収支の+19.8兆円は輸出>輸入で正しいです。

以下、外貨準備増減の-3.7兆円、資本収支の-12.5兆円の考え方も正しいです。
実際の統計表には、備考欄に次のような注釈があります。
「資本収支及び外貨準備増減のマイナス(-)は資本の流出(資産の増加、負債の減少)を示す。」
なお、国際収支表は、貸記=正の符号、借記=負の符号となっています。
貸は
財サービスの輸出(実物資産の減少)
対外債権の減少(金融資産の減少)
対外債務の増加(金融負債の増加)
借は
財サービスの輸入(実物資産の増加)
対外債権の増加(金融資産の増加)
対外債務の減少(金融負債の減少)
です。
自動車1億円分を輸出すれば貿易収支輸出が+1億円
その入金で投資収支その他投資が-1億円です。
 国際収支表は、国際比較のためIMFマニュアルに準拠しており、日本の企業会計原則とは異なるため、複式簿記ではなく「複式記入」とよんでいます。
 ですから「敢えて符号を変えている」のではなく、IMF準拠でそうなった、というところでしょう。ともかく、結果として出てくる統計表のプラスマイナスの符号は、資金の流れの方向でみていると理解してよいと思います。

(2)通貨や政府当局の外貨準備を用いた介入といっても、それは米国債の売買であったり、為替市場への直接介入などで市場売買されるものですから、複式記入することに変わりません。国際収支が均衡するのではなくて、国際収支表が均衡しているだけであり、そうするために複式記入しているのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。少し簿記をかじっていたので逆に混乱していたのですが、分かりやすい解説で助かりました。

キャッシュフローで見ている事、政府介入も複式記入されている事を鑑みると疑問は全て?解決できました。

ありがとうございました。

お礼日時:2009/06/14 20:03

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