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 本日、アサヒコムhttp://www.asahi.com/international/update/0624/T … にて、ヴィーナス像の出土の記事がありました。
 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/je/30110/m0u/%E … によれば、ビーナスって、ローマ神話の愛と美の女神だそうです。

 出土した像は、ローマ神話の愛と美の女神の像なのでしょうか?
 単なる修辞表現なのでしょうか?
 出土した像は、女性象ということなのでしょうか?

 どうぞよろしくお願い申しあげます。

A 回答 (1件)

「石のビーナス像」で検索してみてください。


http://www.geocities.jp/teiju3/sub03_02.html
http://www3.plala.or.jp/red/04world/0011.htm

「石のビーナス像」の中でも、特に有名なのが、“ヴィレンドルフのヴィーナス”と呼ばれるオーストリアのヴィレンドルフ近くの旧石器時代の遺跡で発掘された物です。これは、1908年に同国出身の考古学者ヨーゼフ・ソンバティによって発見されました。ウーライト(魚卵状石灰岩)を彫刻して造られています。

この像を生んだ文化は、「オーリニャック文化」と呼ばれる、フランス・ピレネー地方を中心とするユーラシア大陸北部に特徴的な、旧石器時代後期に発展した芸術性の高い文化です。
「石のビーナス像」とは出産をイメージさせるふくよかな女性の体で表現さており、“多産や豊作を祈る呪術具”との見方が主流です。オーリニャック文化では、多数制作されていました。ご質問にあるビーナス像も、時代(約35000年前)や発掘された地域から、恐らくこれらの文化と同じ物だと思います。

ビーナス像の解釈も様々で、旧石器時代の地母神であるとか、狩猟採集社会における身分の高い女性像であるとか、多産、豊穣、安全、成功の象徴であったとか、幸運のお守りだとの見方もあるようです。

結論から行くと、“ビーナス像”とあるものの、これは旧石器時代のビーナスという意味で、「ローマ神話の愛と美の女神」とは性格が異なる趣があります。
おそらく、“ビーナス像”と名付けられたのは、人類最古の芸術と言われる「オーリニャック文化」において、このような女性像が多数発掘されたので、当時の女性の理想像であろうとみられた為でしょう。

個人的な意見ですが、この時代のビーナス像はどちらかというとガイア(ギリシャ神話に登場する大地の女神。ギリシャ神話の神々の多くはガイアの血筋で、人類もその血を受け継いでいるとされる)の性格が強い印象を受けます。
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この回答へのお礼

 kiroran さん、ありがとう御座います。
 とても詳しく、基本知識からのお話でもあります。
 女性神、(ギリシヤ神話での)人類の祖的なガイアという大地の女神は、いろんなところにも共通していそうですね。
 ローマ神話の女神だけが、ビーナスという名前を独占しているわけでもなく、旧石器時代にはその時代の女性の像があり、ビーナスと呼んでいるのですね。
 日本の土偶なんかにも何か共通するものがあるのかもしれませんね。
 ヒンドゥで神シャンタヌの第一夫人、ガンガ(ガンジス)も血統的系譜では不明確に為りますが、最初の母ですね。
 その後の女性神たちが、多分旧石器のビーナスのイメージになりそうです。
 岩手の神社にも、中国の神話を基にした、地母神が毘沙門天を肩にして、地面からのし出てくる像があるそうなので、拝観にいきたいと存じております。
 それにしても昔の人たちって生活的で、リアルな思想性だと存じました。
 http://www.athome-academy.jp/archive/images/0000 … とか
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3% …
 も鑑賞できました。
 ありがとう御座いました。 

お礼日時:2009/06/26 08:00

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