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昨今ニュース等を見ていると「不況である」「仕事が無い」「倒産」「リストラ」等々負のキーワードが目白押しです。
私の周りの人間も口をそろえて「お金が無い」と言います。

こうまで猫も杓子も「お金が無い」と言い出すと、一体お金は何処に行ったのか?という疑問が沸いてきます。

物理的に考えて実態のある物がこの世から跡形もなく消える事はあり得ない事です、となるとどこかしらには有るはずなのです。

何処かのゴミの島に生ゴミと一緒に埋もれてるという事も無いでしょうから、誰かが独り占めしているのでしょうか、だとしたらその人のせいで不況なのでしょうか。
その人にとって今は好景気で、景気が良くなって自分のお金が他の人にも回るようになると、今度はその人が不況になるという事なのでしょうか。

となると新たな疑問として、皆が言う「景気が良い・悪い」というのは常に「自分にとって」という意味合いで、その全体数が多い方が「現在の社会の景況感」という事になるのでしょうか。

だとしたら共産主義でない限り、全員が「景気が良い」と感じる事は不可能では無いでしょうか、これは逆に言えば「景気が良くなる日は無い」という事に繋がりませんでしょうか、にも関わらず資本主義の方が良いとされるのは何故なのでしょうか。

質問が複数にわたってしまいましたが、この問題は皆さんはどう考えていらっしゃるのかお聞かせください。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

>物理的に考えて実態のある物がこの世から跡形もなく消える事はあり得ない事です、となるとどこかしらには有るはずなのです。



物理的な実体が最初から無いからです。「お金」といったとき、普通硬貨やお札、せいぜい金のインゴットをするぐらいでしょう。これは実体をもったお金であり通貨です。
しかし日本のGDP500兆円といった場合、実体のある通貨がつみあがっているわけではなく、日本国民が働いて(また株などでもうけて)得た取引の通貨量があるだけです。これをマネーと呼びます。

ほかにも世界最高の金持ちとされるビルゲイツ氏の資産180億ドルもかなりの部分が有価証券、とくにマイクロソフトの株券です。マイクロソフトが明日倒産すれば、ビルゲイツの資産は大きく目減りします。そうでなくとも、マイクロソフトのすべての株を売却することはできませんので(そんなことをすれば株価が暴落するでしょう)、なんらかのものに替えられる通貨としてみた場合、資産のほとんどはすぐに通貨にすることができない「実体の伴わない」価値といえます。

このように実際には「数字上の」あるいは「まだない」もしくは「信用上」の価値というものがあり、それがつみあがって景気がよい悪いと言っているのです。
特にバブルとその崩壊やリーマンショックは「信用上」の問題です。バブルは「日本の土地の価値は上がり続ける」だから土地を担保にしてお金を借りて使っても、返すときには(値上がりした分)金利を引いても手元にお金が残る。という考えが蔓延していて、銀行もどんどん貸すし、みんなお金を使ったのです。
しかし、金融引き締めで銀行が貸さなくなると、とたんに土地代が下がり、お金を返せなくなったのです。土地代=実体のないマネーだったわけです。
リーマンショックも簡単に言えば同じ仕組みで、ただ手が込んでいただけ、つまりみんなが「お金が増える」と信じることで、実体の無いマネーが生まれたといえます。

今は逆です。だれも景気がよくなることを信用していません。そうすると工場など、「売れる見込み」で生産することができず、「売れるから給料が上がる(または倒産しない)」見込みでお金を貸すことができません。
これが、信用のシュリンクといって、景気が上向くのを阻んできる一番大きな原因です。

アダム・スミスは資本主義経済を「神の見えざる手」と表現しました。まさに現物の通貨ではなくて、実体の無い「信用」の上に成り立っているのが、今の経済なのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

そもそも実態など無いお金の量を量って「お金が有る・無い」という事を言っていたのですね。
素人目線から単純に見ると、経済ってなんと意味の無い物だろうと感じてしまいました^^;

ということはビルゲイツであっても実際に使えるお金は大して持ってないのですね・・・

又、景気が良いと言われてる時であっても、借金して得たお金がいっぱいあるというだけに過ぎないのですねorz

地道に働いて少額でも実態のあるお金を稼いで行こうと思いました。

お礼日時:2009/06/30 18:21

カネはモノ・サービスの価値を数値化したもの。


世の中のモノ・サービスの価値の総量が増えれば金の総量が増える。

・新たな油田が見つかれば、その原油の分だけモノ・サービスの価値の総量が増える
・新技術が発明されて新たなモノ・サービスが提供されれば、どの分だけ価値の総量が増える

これを共通の数字化したのがカネ。


>地道に働いて少額でも実態のあるお金を稼いで行こうと思いました。

だから紙幣や通貨も実体の無いお金。カネを紙に書いただけ。



おカネが無いというのは、モノ・サービスの価値の総量が低下したことを表す。(モノやサービスの総量が減ったわけではない。)今まで家が5000万円で売れたはずの土地が2000万円になってしまった。100万円で買ったゴールドが50万円になってしまった。


>なんかそもそも経済という物自体に無理があるような気がしてきました・・・

その無理を成立させるための古来の偉大な発明が紙幣。そして、掛けや債券や株券。そして、ネット上での取引。
もともとは物々交換しかできずに不便だった経済を以下に便利にするかに生み出された発明たち。その無理を押し通さなければ物々交換の世界に戻る。
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#3です。



>仕入れる時にいわば借金で物を買っていたのですね。
>お金が回らなくなる事は容易に想像できる事
>経営者や銀行の人達というのは、その辺に気づかなかったのかなぁ


掛け(=借金)で仕入をしないととんでもないことになります。



八百屋さんへ行って見ましょう。夕方行くと、セールをやっています。生鮮食品ですから、今日仕入れた野菜は明日になるとしなびてしまって売れなくなります。ですから今日売れる分しか仕入れません。これは当然ですね。

さて、暑くなってきたので、夏用にTシャツでも買おうと思いました。仕事が終わって夕方デパートへ行ったら品切れです。お店の中は空っぽ。Tシャツどころか、ワイシャツもズボンもなんにもありません。掛けで買えば数百万円分の商品を在庫して置けるのですが、現金で仕入れるとなると、そんなに沢山のお金はありませんから、その日に売る分ぐらいしか仕入れることができません。八百屋さんと同じような仕入をすることになります。

本屋さんへ行って見ましょう。やはり夕方に行くと本棚がガラガラになっています。あちらこちらに数冊の本が転がっているだけです。今日売る分しか仕入れることができないからです。

気晴らしにイッパイやりましょう。いつもの赤提灯へ行きます。
「とりあえずビールね。」
「ごめん、ビール売り切れちゃったの。焼酎の水割りはどう?」
「じゃあいつもの○○の水割りね。」
「ごめん。○○も今日は売り切れ。△△しかないの。」
「しょうがないなぁ。じゃあ△△ちょうだい。」
・・・・・・
「おかわりちょうだい。」
「ごめん。売り切れ。さっきので焼酎も終わりなんですよ。」


こんなことになるかもしれません。掛けで仕入れれば沢山在庫をもてるのですが、現金仕入れだと手持ちの現金で買える量しか仕入れられないからです。これじゃぁ商売上がったりですよね。だから掛け(=借金)で仕入をするのです。
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ある商品を1個800円で仕入れて1000円で売るとします。



この商品を1000個仕入れるためには80万円必要です。しかし通常は80万円を支払って仕入れてくるわけではありません。翌月払いの掛けで仕入れてくるのです。
1ヶ月の間に1000個売って100万円作れば良いのです。そうすると翌月に80万円支払って20万円が儲けとして手元に残ることになります。

実際に持っている現金よりも多くの金額の商品を仕入れて、売ったお金で翌月に代金を支払うのです。ということは、物理的に存在しているお金よりも多くのお金が存在しているのと同じことが起きているのです。
この見かけのお金の額と、物理的に存在しているお金の額との比を貨幣乗数と呼びます。日本の貨幣乗数は10前後であるといわれています。
つまり、物理的に存在しているお金の10倍程度の金額が、来月払い、というかたちで流通しているのです。

しかし、こういう掛売りは、1ヶ月の間に1000個必ず売れる、という見通しがあって初めて成り立つわけです。景気が悪くなってくると、500個しか売れないかもしれません。そうすると、商店に卸す方も心配になってきますから、
「1000個売ってあげてもいいけど半金を前払いにしてちょうだいね。」
ということになるわけです。半金を前払いということになると、物理的に存在している40万円の紙幣で80万円分の仕入をするわけですから、貨幣乗数は2になってしまいます。つまり、物理的に存在している現金の量が変らなくても、見掛けの現金として流通している金額が少なくなるので、物理的なお金を沢山持っていないと商売ができなくなるのです。だから「お金がない!」ということになるのです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

仕入れる時にいわば借金で物を買っていたのですね。

良くビジネスの世界では「論理とか根拠とかが重要だ」の様な風潮が感じられますが、先の事等誰にも分からないのに、根本的な部分で「予測」で全てが回っていたのですね・・・

ということは、お金が回らなくなる事は容易に想像できる事なんですね・・・
私なんかより頭の良いはずの経営者や銀行の人達というのは、その辺に気づかなかったのかなぁなどと思ってしまいました。

お礼日時:2009/06/30 18:40

景気の良しあしは「たまっているお金」ではなく「流れているお金」のことを指しますよ。



おなじ100万円の貯金であっても、50万稼いで50万使う人と、10万稼いで10万使うのとでは、前者の方が景気がいいでしょう。

さらに、お金を「すごく借りてすごく使ってすごく稼げる人」の場合では、差し引きの資産ではマイナスの可能性さえありますが、景気がいいといえばいいですね。

GDPという数値はまさにその「お金の流れ」を表す数値なので、景気の良しあしに使われるのです。景況感も景気の指標として使われはしますが、大体はGDPと相関しますね。そしてGDPは成長するのが「当たり前」の感覚がありますので、GDPが微増だと不景気感が漂い、GDPが減るといよいよ「食っていけなくなる」状況になります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

流れているお金が多い時期が景気が良いという事は、景気が良い時期があれば必ず悪い時期があるという事なのですね。
という事はどんなに儲けても使わなければ景気が悪くなり、使った挙句景気が悪くなり、差し引きゼロという事ですか・・・

なんかそもそも経済という物自体に無理があるような気がしてきました・・・

お礼日時:2009/06/30 18:30

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