No.3
- 回答日時:
>手のひらにスポイトで一滴たらしたら、アルミホイル、ブロック
>にかけたように、手のひらがとけないのでしょうか?
酸をかけると溶けるというのは短絡的発想です。
金属はとりわけ酸に溶けやすい部類だし、
ブロックといっても炭酸カルシウムが成分のものは石灰石同様溶けます。
しかし人体は金属でもないし石灰石でもない。
タンパク質は酸で変性しても(短時間で)溶けるようなことはない。
それも希酸ならともかく、濃酸ならばなおのこと。
濃塩酸ならほんのちょっと手にかかるくらいなら、すぐ洗い流せば大丈夫。濃硫酸なら手の水分奪われてその溶解熱で発熱してやけどして大変。飛沫程度のごく少量だと、手早く洗ってもしばらくしてからひりひりしていることがある。濃硝酸だと手が黄色くなりますね。
でも手が溶けちゃうなんて言うことはないです。
ちなみに映画でのイメージは硫酸でやけどしてケロイドになってしまった映像なんでしょうね。
それが「酸は溶かす」という先入観によってイメージがゆがめられているのです。
No.2
- 回答日時:
濃硫酸、濃塩酸、濃硝酸
どれも100%に近い濃度だろうと思っている人が多いです。
市販の濃硫酸は約96%ですからイメージの通りです。
でも濃塩酸は約37%、濃硝酸は約68%です。ビンに入った状態で売っている試薬でこれ以上濃いものはありません。
塩酸は塩化水素を水に溶かしたものです。塩化水素は常温で気体(沸点 -85℃)の物質ですから純度の高い塩化水素はボンベに入った状態でしか手に入らない事になります。
ニトロ化などの反応で濃硫酸と濃硝酸を混ぜて使うことがありますが混ぜる順番に注意が必要です。水の多い濃硝酸に濃硫酸を加えます。逆をやると危ないです。
授業では「濃硫酸はほぼ100%、濃塩酸は2/3が水、濃硝酸は1/3が水」と大きく区別して言っています。
先日、薬局で塩酸を買いました。
ビンのラベルに35~38%と書いてありましたので私は「濃塩酸ですね」と言ったのですが薬局の人は「35%と書いてありますから希塩酸です」と言いました。この回答の初めに書いたのと同じようなことを説明しました。
塩酸を売っている薬局の人でさえこういうことですから普通の人はたいていこのように思っているだろうと思います。
(買う時には住所氏名、使用目的を書いて判を押した書類を提出しました。使用経験も尋ねられました。)
色々とありがとうございました。
塩酸と硫酸、硝酸などというものは単純に同じレベル
だと思っていました。よく私自身も勉強してみます。
ありがとうございました。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
実際のところ、胃の中にpH≒1の塩酸を抱えている我々にとって塩酸は大した毒ではないのです。
無知な人が濃塩酸を晴れ着に投げつける事件が昭和三十、四十年代にありました。
濃塩酸が手に掛かっても過敏症の方以外では「何か痒い」としか感じません。
濃硫酸では赤斑が出来ることがありますし、発煙硝酸では皮膚に大穴が開きます。
濃塩酸は質量濃度で37.3%、約12mol/Lの物が一般的です。
>通常で販売している実験用の塩酸は濃塩酸ではないと思うのですが?
いいえ、濃塩酸がもっとも一般的です。
希塩酸の値段は需要が少ないためかえって高いです。
お示しの和光純薬の塩酸は精密分析用の濃塩酸のようです。
この回答への補足
返答ありがとうございます。そうしましたら、和光純薬の塩酸を
手のひらにスポイトで一滴たらしたら、アルミホイル、ブロック
にかけたように、手のひらがとけないのでしょうか?
また、
「濃塩酸が手に掛かっても過敏症の方以外では「何か痒い」としか感じません。」というお言葉は、そのとおりなのでしょうか?
専門家なのに再度ご質問して申し訳ございません。そのビデオを
ネットで公開している広告は、塩酸を手のひらにたらしても大丈夫
ということで、すごく危険を感じる映像でした。しかし、塩酸というものの知識がまったく私自身が誤解していたことになってしまうので、
再度お聞きしたしだいです。
発煙硝酸というものは、聞いた言葉ではありませんし、イメージで
硫酸という言葉ですと、映画なんかで顔がどろどろとけるとかという
イメージ、とんでもない劇薬のイメージがあります。まったくの知識が
ないと塩酸ときくだけで、ものすごく劇薬てきなイメージをもっていました。
濃塩酸は、濃度が濃いという単純な解釈で100%の濃度の塩酸なのかな
と思っていました。
お手数ですが、再度返答のほど宜しくお願いいたします。同じないようであれば、痒いとしか感じないとで結構です。
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