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ヒラタクワガタの幼虫を育てているのですが、マットの底で発見した幼虫を、(1)新しいマットで育てるグループ 
と、 (2)古いマット(生まれたときのマット)グループ

で分けて育ててみたところ、(2)の親が過ごしていた古いマットを使用したグループのほうが大きい固体が多かったのですが、これはたまたまなのでしょうか?

それとも、何か理由があるのでしょうか? もしかたら、昆虫ゼリーが倒れたりしたときに、けっこうマットに溶け込んだりしていたので、栄養分が多かったのでしょうか? もしそうなら、幼虫を育てるときに少し昆虫ゼリーを混ぜたりしてあげると、大きい固体がそだったりするのでしょうか?

クワガタの飼育に詳しい方、ご意見聞かせてください。

A 回答 (1件)

人間はデンプン(アミロース)から糖を作りエネルギーとするアミラーゼという酵素を持っています。


クワガタ(カブトも)の幼虫はアミラーゼを持っていないので、
デンプン(アミロース)からエネルギーを得る事が出来ません。

ではどうしているのかというと、食物繊維(セルロース)を分解するセルラーゼという酵素によって、
木くずのセルロースを分解し糖を作りエネルギーを出します(人間は食物繊維を分解するセルラーゼを持っていません)。

ところが、幼虫はセルラーゼを持っている訳ではありません。
幼虫の腸内細菌、クワガタ(カブト)共生菌がセルラーゼを持っているのです。
共生菌は種類によってそれぞれ専用の菌だと思われます。
幼虫たちはこのクワガタ(カブト)共生菌に頼ってセルロースを分解してエネルギーとするわけです。

しかし、幼虫は体内だけで共生菌による分解をすればいいという訳ではありません。
幼虫はあたりに共生菌をはびこらせ、経口摂取する前からマットを食べやすい状態に持って行くのです。
カブトもクワガタも新しいマットになかなか慣れないで、
最初はほとんど食べないで体重が落ちますが、
その間幼虫はマット中に共生菌をはびこらせることにエネルギーを費やすのです。

そこでご質問ですが、実は産卵床というものは幼虫が誕生する前に、
親によって共生菌が撒かれそれと同時に産卵が行われるのです。
幼虫は生まれる前から共生菌による快適な環境を獲得しているのです。

新マットだと、自力で共生菌をあたりに撒かなければならず、
カブトムシの例だと、新マットに投入してちゃんと食べ始めるまで3週間かかります(1L程度のマットで)。

だから新生幼虫を産卵床を入れたプリンカップで保育するのはセオリーなのです。
マット交換時も、いかにして共生菌を残すか、
または共生菌不在のショックを与えにくいように交換するか、
それが工夫のしどころである訳です。
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この回答へのお礼

とても詳しい説明、ありがとうございました。

なるほど、では大きく育ったのは、こぼれてマットに溶け込んだ昆虫ゼリーの栄養分などは関係なく、古いマットにはクワガタにとって好きな菌が多く、環境が良かったため、ということですね?

逆に新しいマットに昆虫ゼリーなどを混ぜ込むと、腐ってしまったりしてよくないのかもしれませんね。

お礼日時:2009/08/03 12:59

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