限定しりとり

ハロゲン化アリルは、アリルカチオンを経由するのでSn1反応であるということは理解できました。
しかしSn2反応もおこると教科書に書いてあります。これはビニル基がSp2炭素からなるため反応中心炭素の正電荷が大きくなるから 
という理由らしいのですが正電荷が大きくなるってどういうことかよく理解できません。
またSn2´反応についても教えていただければありがたいです。

A 回答 (2件)

基本的に、カチオンを安定化させる要因があれば、SN2の場合でも反応が起こりやすくなります。

ご質問のアリルカチオンの例も同様です。つまり、SN2の遷移状態というのは、SN1の中間体の両側の面にアニオン性のもの(求核剤と脱離基)がついている状態であり、中心の炭素はカチオン性であり、構造上も(平面ですので)似ています。なので、アリルカチオンの共鳴安定化(のようなもの)は遷移状態を安定化させます。
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この回答へのお礼

私はSN1反応とSN2反応を全く別ものとして理解しようとしてました。
間違いに気づけてよかったです。
しっかり確認して整理したいと思います。親切にありがとうございました。有機化学はまだまだ解らないことだらけなので地道に勉強していきたいと思います。

お礼日時:2009/08/23 22:47

SN1かSN2かということは反応条件に大きく依存します。


つまり、強い求核剤があればSN2だし、なければSN1ということです。
具体的には、ハロゲン化アリルをアルコールなどに溶かしただけ条件(加溶媒分解条件)であればSN1が優位になりますし、アルコキシドなどの強い求核剤があればSN2の方が優位になります。当然、SN2の方が速いです。SN2の条件でも溶媒はありますからね。

これは、アリル以外の場合でも同じことです。第三級のハロゲン化アルキルを加溶媒分解すればSN1が進みますし、アルコキシドが入ればE2脱離が優位になります。第三級のハロゲン化アルキルでSN2は起こりませんからね。

>これはビニル基がSp2炭素からなるため反応中心炭素の正電荷が大きくなるからという理由らしいのですが
これはおかしいです。SN2の5配位遷移状態において中心炭素に生じる正電荷がC=Cとの共鳴によって安定化されるからという説明が一般的だと思います。ただし、教科書に書いてあることが誤っているのではなく、あなたが誤解しているのだと思いますので、じっくり読み直してみてください。

>またSn2´反応についても教えていただければありがたいです。
質問が曖昧ですが、二重結合の側を攻撃しても炭素-ハロゲン結合の切断が協奏的におこれば上述のアリル型の共鳴と同様の安定化が可能になるということです。
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この回答へのお礼

わかりやすい回答ありがとうございます。
教科書にはSn1反応における活性要因がアリルカチオンの共鳴安定化によるものだと記されています。これがSn2でもおなじようにいえるのでしょうか。
よろしくお願いします。

お礼日時:2009/08/23 11:57

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