No.13ベストアンサー
- 回答日時:
結論を簡潔にいうと、
(1)温暖化の原理は分かっている
(2)但し、地球全体の様々な要素を考慮しなくてはいけないので誤差が生じる
(3)もっとも、その誤差を考慮し、損にならずに大被害をもたらさないような最適投資を考える研究も盛ん
(4)但し、(1)(3)を考慮して実施されているはずの温暖化政策が今ひとつ実効性にかける。特に日本の温暖化政策には戦略性がない。
(5)懐疑論は、(2)を根拠に行なわれているが、根拠は古い。懐疑論を唱える研究者の多くは(3)のような研究を知らない
(6)学問的には(5)のように説得力が欠ける懐疑論だが、温暖化政策が(4)のような感じであやふやなので、そこに不信感を持っている人たちに受け入れやすい
といった感じでしょうか。
極端な話、日本の政府は「いざとなったら温暖化を言い訳に原子力発電所を増やせばいいや」的にしか考えていないので、環境保護に理解のある人でも日本の環境政策には大ブーイングなのが現状。その論争をはたからみている素人が「環境への対応なんて無意味なんじゃないの?」と思っても当然、なんてところはあるでしょう。
細かい理屈については、過去の回答でも随分語ったので興味あれば検索してください、ということで省略して以下余談。
>大学では温暖化の原因ついて研究したい
との事なんですが、どんな感じの研究でしょうか。
分からないといっても、大学レベルでは、「水蒸気を含む温暖化ガスが温室効果にどの程度影響するのか」、「空気中の塵状物質がどの程度温暖化を妨げるのか」、「海流がどのように地球上の熱を動かしているのか」、「軌道のずれが太陽光の入射量にどの程度関係しているのか」、とかいったいうことはかなり細かく調べられています。『正確な根拠』を示すのに残されているものというのは、大量の観察、実験、計算といった肉体労働系の作業が多く、『新物質、新原理の発見で貢献』というようなことを夢みていくと拍子抜けする可能性があるのでご注意ください。
回答ありがとうございます。
結論をまとめてくださったおかげでよくわかりました。
大学では大変だろうということは覚悟していますので、大丈夫です。
No.14
- 回答日時:
あの…
何度も書き込むのは多少気が咎めるのですが、私の数倍の投稿をしている方もおられるので、私もそれに習い…ということではないのですが、再度の書き込みです。
IPCCの提唱する原理によれば、地球気温は上昇の一途をたどるはずなのです。ここ10年間程度の地球気温低下は起こるはずの無い出来事となります。
この地球気温の下方へのブレを、自然の揺らぎだとかで説明する方が多いようなのですが、地球気温はランダム要素の影響を受けているわけではなく、気温低下したなら気温低下した理由があるはずなのです。
そしてその気温低下の原因がIPCC提唱原理の人為起源CO2による上昇要因より、遥かに大きく作用したために地球気温低下現象が発生しているのであり、よって地球気温を左右する要因としてはその「何ものかの要因」がより重要視されて科学の場に持ち出されるべきであります。
温室効果ガスであるCO2は地球気温上昇に寄与します。
しかし地球気温上昇が人為起源CO2によって「のみ」起こっているのではない。
こういう論理学の基礎的手法さえ知らない素人信仰者が、プロパガンダによる洗脳効果により、専門知識も無いのに専門的記述を引用し、あたらわめきちらし懐疑論を非科学的に喜捨する実態は見苦しいものがあります。
食品たるタマゴは人間が食べられます。
しかし人間全てがタマゴを食べているわけではない。
タマゴが無くなったら人類が死滅する……こういう論理がまかり通っていたら、科学以前に論理の破綻ですね。
大気中CO2量の増加は地球気温上昇をもたらします。
これはCO2の温室効果によります。
しかし大気中CO2増加は、人為起源CO2によってのみ起こるものではなく、その25倍量の自然放出CO2も無視してはなりません。
簡略して説明すれば、自然・人類の双方で100%のCO2を排出しているが、その比率は自然96%、人類4%。
そして自然が吸収するCO2はそのうちの98%。よって2%のCO2が吸収されずに大気中に留まる。
IPCC提唱原理に基づく地球温暖化対策は、この差量の2%を人類が排出するのをやるよう…という事であります。
人為起源CO2の4%のうちの2%ですから、人類のやるべき事は自分の出しているCO2を半減させるという事になります。
しかし、別の方法もあります。
自然排出CO2量を2%削減できれば温暖化問題は解決できます。
或いは自然吸収CO2量を2%増やせば一気に温暖化問題は解決します。
具体的にどうすればよいのかは、前者ならば雲の発生量を2%相当分増やす。後者ならば地球の緑化を2%相当分推進する。
イスラエル等に習い、砂漠を緑化すれば問題解決。有名なサハラ砂漠を丸ごと緑化出来れば温暖化危機は解消してオツリが来ます。
また、信仰者が忘却しがちな科学原理の一つとして、大気中CO2増大は地球温暖化によって加速されるという点。
CO2増加が温暖化をもたらす作用より、温暖化がCO2量増大をもたらす作用の方が大きい。
つまり原理として、CO2増加によって温暖化が起こっているというよりは、温暖化によりCO2増加が発生している。
加えて、大気中のCO2量より遥かに多量のCO2の素が大地表面・海洋中・海底に蓄積されています。CO2は大気内に留まっているだけではなく、大気・大地・海洋・海底の間で循環しているのです。
CO2は地球環境の中で平衡状態にあったが、主として人類起因でその平衡が破れた。自然環境の激変を緩衝して一定自然環境を維持する仕組みが壊れた。
なので、少しの気温変動要因により、壊滅的な変化が自然環境に現れてしまう。
現在地球気温は低下傾向にありますが、この最大の要因が太陽活動の低下にあります。
太陽活動が低下し、雲の発生量が2%相当分以上に増大したため、土壌・海洋からの自然由来CO2発生量が2%以上減少した。
よって人為起源CO2の存在を無視して気温が低下した。
念のために申しておきますが、現在太陽活動は著しい不活発期にありますが、これが通例に従って再び活発期に変移するならば、太陽活動上昇の影響と、人為起源CO2の双方により著しい地球温暖化が開始されます。
この点、多くの科学者は太陽は長期不活発期に突入したとの見解を持っていますが、なので地球は長期寒冷化に向かっているとの推論になるわけですね。
更に信仰者が誤解しやすい点に付き触れておきますが、太陽活動の低下とは、太陽軌道の変化による「地球と太陽の間の距離」の変動によるものではなく、太陽からの「熱」の増減によるものでもありません。
科学以前に論理さえ無視する信仰者が多いため、こんな馬鹿馬鹿しい事にまで注釈付けなければなりません。
No.12
- 回答日時:
反論やQ&Aは以下が参考になります。
国立環境研究所
http://www-cger.nies.go.jp/qa/qa_index-j.html
温暖化懐疑論へのコメント
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/k …
IPCC第4次評価報告書 統合報告書の概要
http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th/ar4syr.pdf
No.11
- 回答日時:
分かりやすい例をひとつ。
最近の気温変化を踏まえた「寒冷化」の議論です。http://eco.nikkei.co.jp/column/emori_seita/artic …
上記の図Bを示して、「確かにここ数年は気温が少し下がっていますが、数十年の単位で見るとやはり上昇傾向です。」と伝えるのが、本来の科学。
上記の図Aだけを示して、「ここ数年は気温が少し下がっているから、今後もずっと下がり続けるに違いない!」と拡大解釈するのは、ニセ科学。懐疑論者の手口の一つです。
回答ありがとうございます。
確かに図Aを見てこの先気温が下がると短絡的に結びつけるのは良くないと思います。
温暖化に関しては長期的な目線で見ていかないといけないと思いました。
No.10
- 回答日時:
信頼性の判断基準について。
作成に関わった人の数だけでは信頼性を判別できない、というご意見は正しいです。ここや2ちゃんねるで匿名の人が「俺はこうだと思う」と言っていても、客観的な判断材料が示されていない限り、基本的にその信頼性は確かめようがありません。
科学者も人間ですので、ミスもしますし、中には意図的にデータをねつ造する悪い人も混じっています。従って信頼性を高めるためには、他のたくさんの科学的な事実と整合するかどうかをチェックする必要があります。
信頼性を上げるためには、
・ねるべく質の高い人にチェックしてもらう
・なるべく多くの面からチェックしてもらう
必要があります。これは通常、論文を発表する際に査読を受け、さらに論文誌に掲載された内容を世界中の科学者に見てもらうことで行われます。(その最高峰(質の高い科学者が多く読んでいて、かつ広い分野の人に読まれている)とされるのが、ご存じ "Science" や "Nature" です。)
IPCCは、温暖化にまつわる膨大な数の論文の信頼性をひとつひとつ比べた結果、あのような報告書を出しています(だから「評価報告書」と呼ばれます)。IPCCが採用したデータは必ず、元になった論文、調べた人達、そしてそのデータの信頼性まで調べることができます。
未来のことですから100%確実な予測は無理ですが、それでもそれぞれの結論にどの程度の信頼性があるかという情報も提供されています。
http://www-cger.nies.go.jp/qa/14/14-2/qa_14-2-j. …
その一方で懐疑論者の主張には、「その人が自分の考えを述べている」ということしかわからない、信頼性の確かめられない論拠が紛れ込んでいます。その論拠がどのようなデータに基づいているのか、そのデータはどのようにして得られ、どの程度の信頼性を持つか、大元までさかのぼって確認できません。
分かりやすく言えば、「オレら数人の言ってることの方が正しいんだ、俺らが世界で一番信用できるんだ」と勝手に言っているだけの、「オレオレ詐欺」です。
このページの意見も、見比べてみてください。大元のデータまでさかのぼれないのは、どちらの意見でしょう。
回答ありがとうございます。
確かに大元のデータがはっきりしていないよりは、はっきりしている方が信頼できますよね。
これからは大元のデータもしっかり見て、勉強していこうと思います。
No.9
- 回答日時:
いろいろなご意見が出るので、高校生には大変でしょう。
やはり書かれていることを見ると、きちんとした科学を学ばれることをお勧めします。そして自分自身の頭と目で何が正しいのか判断してください。日本には東大気候システム研究センター等世界トップクラスの大学があります。
IPCCの結論は政治的背景に基づくものではありません。3000人を超える全世界の科学者が集まって、報告書の一言一句について時には朝まで議論を重ねて内容を確定していきます。またIPCCに採用されている論文は査読を重ねられたものであり、政治的な方向性を示すものではありません。
またここ最近の温度低下が議論になっていますが、地球は暖かくなったり寒くなったり自然の揺らぎを繰り返しながら徐々に変化をしていきます。温暖化の予測計算を行う気候モデルでも平均値で見れば右肩上がりの上昇線になりますが、当然自然の揺らぎを含みますのでここ数年くらいの温度低下については推定の範囲内です。従って、この数年だけを見て温暖化は止まったと考えることは合理的ではありません。
科学というのは不確実性を含むものです。不確実性を含まない真理はとうの昔に発見されています。ですが、不確実性がクリアにならないからといって、対策をしないというのはナンセンスです。人間は個人レベルでも常に不確実性を含む情報を元に判断をして行動しています。
回答ありがとうございます。
確かに科学というのは不確実性を含むものですよね。
改めてそのことに気づかされました。
温暖化のような長期的な問題ではたかだか数年、もしくは十数年程度の変化だけを見て大局を見ないのは良くないですよね。
No.8
- 回答日時:
地球温暖化の原因は、Co2だと言われていますが、私は誤りだと思っています。
私が行く温泉には、直径1mほどの丸太のテーブルが有ります。その年輪を見ると、広くなったり狭くなったりしています。と言う事は、地球は過去に温暖期と寒冷期を繰り返して来ていると言う事です。地球の温暖化の原因はCo2説を挙げたのは、アメリカのゴア元副大統領と聞いています。(彼はこの関係の会社で大儲けしているとか)南極の氷中に含まれる炭酸ガスの濃度と地球の温暖期の関係は整合していないそうです。ここ10年地球の気温は、下がって来ているそうです。厄介な事は、政治が絡んでいること、金銭が絡んでいること、それと一番厄介な事は、日本がそれに熱心な事です。参考にならないかもしれませんが、資料として。回答ありがとうございます。
確かに温暖化は政治問題化していると思いますし、わからないことがあるうちから政治問題化することはよくなことだと思います。
No.7
- 回答日時:
しばらく置いてみて、私の投稿に対してどのような反応があるのか確かめに来たのですが、そもそもIPCCのような合議機関が科学的事実を話し合いの結果で多数決で決める、というのが通常の科学手続きから逸れている事を忘れてはなりません。
IPCCによればここ数年の地球気温の長期低下は起こるべきはずの無い現象であり、これを踏まえてIPCCはこの地球気温低下の原因を再び話し合いによって合議しなければならなくなります。
その話し合いはなされているのでしょうか?
加えて、環境省発表の一面プロパガンダを100%信仰するというのも、科学的態度から外れています。
科学は事実に立脚していなければならず、科学原理に沿っていなければなりません。唯一つの事実でも既存の理論を否定するものがあれば、その理論の誤りを想定し、更に多くの事実を入手し理論の検証がなされなければなりません。
もとよりIPCCの評価は科学理論でさえありません。単に政治議論の一つの結果です。
その政治的議決に当然日本政府行政機関は束縛され、その枠外にはみ出す事は許されません。IPCCの議決行為を100%採用し、国際政治の場でその信仰性を保障した主要国が日本ですから。
なぜ地球温暖化懐疑論に対し過剰なほどの反発がIPCC信仰者から発生するのか。
それが科学ではなく政治だからです。啓蒙活動ではなくプロパガンダだからです。
繰り返しておきますが、地球温暖化の主たる原因は、人類による地球自然環境の破壊です。
これにより地球はCO2面における緩衝機能を低減させ、自然のCO2平衡を縮小させ、よって人類の排出するCO2が過大に影響している。
自然そのものが大量のCO2を発生させ、大量のCO2を吸収しているのですが、その規模が特に吸収力の点で激減している。
現在でこそ人為起源のCO2は自然由来のCO2発生量の4%ですが、地球自然環境が産業革命以前の状態であったらこれは2%にも1%にもなります。
数十年前には特に森林破壊がこのまま進行すれば当時より20年後に地球環境は壊滅的打撃を被ると言われていましたが、その20年後から既に何十年も経過しています。
まさに今も、地球は壊滅的打撃を被っているのであります。
自然に吸収されたCO2は究極的に石炭や石油に変化していきますが、人類がこの石油・石炭を大量に燃焼させている事は、まさに象徴的なものです。
ともあれ科学はプロパガンダに流されてはならず、政治的主張に束縛されてもなりません。広く世界の科学を検分し、科学の為の科学を採用していただきたい。
やたらあちこちのリンクを貼り付けてプロパガンダ思想の拡大を図るような科学的偏向知見の持ち主にも影響されるべきではありません。
回答ありがとうございます。
確かにあちらこちらで温暖化に対して、「科学の出番は終わった」、「政治家の問題だ」とかいうことが言われていますが、冷静に何がわかっていて、わからないのかを判断し、対策を講じるなり、講じないなりの決断を下してほしいと思います。
また、IPCCが絶対というわけでは無く、わからないこともあるんだと理解するべきだと思います(もちろん懐疑論が絶対というわけでもありませんが)。
No.6
- 回答日時:
温暖化の原因は石油、石炭などの化石燃料消費による二酸化炭素が主原因と考えられていますので、対策のメインは、化石燃料消費の削減です。
化石燃料への依存を下げることは温暖化防止以外にもメリットがあるので、温暖化の対策として意味がなくても無駄ではありません。
国家にとってエネルギーの確保は重要な課題であり、しばしば戦争の原因となってきました。たとえば、1945年に日本がアメリカとの戦争を決意した原因のひとつはアメリカによる対日石油の禁輸です。今も石油は政情不安定な地域に偏在していますし、産油国のなかには石油を政治的な道具に利用しようとする動きがあります。
また、最近は石油は投機の対象となり、価格が乱高下するようになってきました。
つまり、石油は政治的にも経済的にも戦略的に利用されることが多いものなのです。
特に日本はエネルギー自給率がわずか4%しかなく、外国の石油に対する依存度が高いですから、温暖化対策は他国の石油を利用した意図に影響を受けにくくするという意味でもメリットがあります。
回答ありがとうございます。
質問の中には書きませんでしたが、化石燃料の依存度の削減という意味では効果のある対策もあると思っていましたし、そのような対策はするべきだと思っています。ただ、化石燃料の依存度の削減をすれば、自然エネルギーに頼ることななると思いますが、自然エネルギーは発電量が不安定なものもありますし、現状ではいろいろと問題がある思います。また、日本の電気使用料を賄えるだけの新たなエネルギー源が開発するのは難しいことだとは思いますが、早く開発されることを望みます(他力本願ですが)。
No.5
- 回答日時:
水蒸気についてですが、水蒸気による促進・抑制両方の効果をわかっている限り考慮した結果、やはり温暖化を促進してしまうと見られています。
http://www-cger.nies.go.jp/qa/11/11-2/qa_11-2-j. …
また気温上昇の影響については、下記が詳しいです。
http://www-cger.nies.go.jp/qa/4/4-2/qa_4-2-j.html
あともうひとつ。
IPCCの報告書は、懐疑的な意見も肯定的な意見も集めた上で、科学的に信頼性のより高い意見を選り分けていく膨大な作業を、世界中の数千人もの専門家が何年もかけた末に作成されたものです。
下記に情報が集められています。
http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th_rep.html
信頼性の確かめられない陰謀論とどちらが信用できるか、言うまでもないでしょう。
回答ありがとうございます。
ただ、IPCCの報告書が世界中の専門家によって作成されているのはわかるのですが、未だにわからないことが多い中では数千人の専門家が何年もかけて今まで発表された論文の意見をまとめ、報告書を作成しても信頼性についてはっきり言えるものではないと思ってしまいます。
確かに「地球温暖化問題懐疑論へのコメント Ver. 3.0」を見て(まだすべてに目を通したわけではないですが)信頼性の確かめられない陰謀論もあるとは思いました。ただ、どちらの信頼性が高いかということについては優劣が付けられないものだと思いました。
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