No.3ベストアンサー
- 回答日時:
私の知っている弁理士先生でも法学部を卒業後、弁理士になった方も結構おられます。
必ずしも理工系でなくてもその先生次第で、所員によい技術屋さんを抱えて充分に特許事務所を経営している例は沢山あります。また、技術系であっても今は技術の進歩が早いので常に勉強をしていない先生は使い物にならず、資格を持っていても残念ながら相手になりません。素人を相手にしているだけならば何とかなるかもしれませんが、会社等を相手に仕事をしないと事務所をやっていくには厳しいと思います。いずれにしても常に勉強が大切ですので、向学心の薄い、合格したら安心してしまうような方はあきらめた方が良いと思います。昔は法文系の商標・意匠だけでも商売となったようですが、今は難しいでしょう。お知り合いに弁理士試験には受からなくても(受けなくても)特許出願の明細書を書くのが上手な技術力のある方でもおられるのならば、その方と一緒に仕事をすれば良いのですが、なかなかそのような話はないと思います。資格取得のための教育機関等では(一部で)将来性のある開業出来る素晴らしい資格の如き表現がありますが、現実は試験が難関の割りには商売としてはキツイもの(開業は出来るが商売として成り立つのは別?)と思われます。試験制度が変わり、いくらか受験し易くなったので、いろいろ挑戦して見るのも経験です。頑張ってください。No.2
- 回答日時:
marutarouさんは弁理士の仕事をどの程度理解されているのでしょうか?
先にmarutarouさんの方で理解されている範囲を説明していただいた方が、回答しやすいと思いますので、よろしくお願いします。
・・・って、それだけじゃあまりにも不親切なので、補足しておきますが、文系出身者でも、商標出願などは法律が理解できていればできそうな気がします。しかし、特許事務所の花形の仕事はやはり特許です。
つまり、弁理士の仕事のメインはなんと言っても特許出願の手続(出願・審査段階の各手続)の代行(と言えるほど簡単なものではありませんが)であり、さらには特許後の各係争(異議申立て・無効審判等)の手続などです。
「特許」ということは「発明」です。「発明」ということは、バリバリ技術系の内容のものがほとんどです。そこら辺の街の発明家の技術水準の低い発明に係る出願などというものは、ごく一部だけなんですよ。90%以上(99%以上?)は電気・機械・化学等の技術分野の世界中の大手企業の先端技術発明に係る出願と考えていいでしょう。
弁理士及び特許事務所の職員は、そういうバリバリ技術系の内容の発明を技術的に相当のレベルで理解して、特許明細書を書いたり、拒絶理由通知に対する応答(意見書)を作成したりしなければなりません。
marutarouさんがそういう大手企業の研究者だったと仮定して、技術的知識が乏しい人にそういう仕事を任せられますか? 内容を勘違いして間違ったことを書いたり、拒絶理由通知に対する応答を間違えたりしないかと、気が気じゃないんじゃありませんか?
従って、たとえ資格を持っていて法律的知識がかなりあっても、技術系出身者でなく且つ技術的な内容を理解するだけの能力もない/理解しようという努力もしない方は、そういう仕事をまわしてもらえないように思います。
実際、私が以前勤めていた特許事務所には、文系(法学部)出身の若手弁理士さんもいました。しかし、任される仕事は、お客さんの所に行って発明の内容を聞いてきて、メモを取り、それだけじゃ信頼できないのでお客さんの説明を全部テープに録音し、事務所に戻って各技術系担当者にそのメモ及びテープを渡すというような内容だったと記憶しています。つまり、実務はほとんど任されていないようでした。
弁理士も侵害訴訟関係を取り扱うことができるようになったために今後はそちらでの活躍の場が増えるものとは思いますが、侵害訴訟の係争ってのは割合的には微々たるものです。やはり出願関係の仕事をまわしてもらえないと独立してやっていくことは到底不可能なのではないかという気がします。
> 実際の弁理士は理系出身者が多いと聞きますが、経済出身で資格を取得しても、仕事としてやっていくことは厳しいでしょうか?
この点については、以上の説明からおわかりだと思います。
> またこれから弁護士が増員されていく中で、競争が激化していくと思いますが、この職業事体の将来性はどうなのでしょうか?
将来性は相変わらずあると思いますよ。素人さんやそれなりの経験を積んでいない方には、到底やっていけない世界です。従って、資格を持っていて且つそれなりの能力(技術的知識を含む)もあれば、有望であることに間違いはありません。
しかし、資格を取ってもクライアントがつかなければ商売になりません。定期的に相当量の仕事をまわしてくれるクライアントを新規に開拓することは容易なことではありません。その意味では、現時点でクライアントをしっかり掴んでいる事務所は、努力を怠らなければ安定していると思います。
なお、クライアントをしっかり掴むためには、クライアントから指示されたこと以上のことをしなければなりません。(その意味でも、専門知識はかなり必要ですね。) 無責任な人間、言われたことしかやらない人間には、将来性はありません。
さらに、へまをすればクライアントは簡単に逃げていきます。(当然です。) 実力至上主義の色がかなり濃い世界です。
従って、弁理士/弁護士がかなり増員されて競争激化しても、実力がない人は自然淘汰されていくでしょう。結局、文系出身の方(しかも法学部出身じゃない方)は、資格を取ること自体極めて大変な上に、資格を取ってからも専門外の勉強までする等の相当の努力をしないとやっていけないのではないかという気がします。楽な道ではありませんよ。(当たり前ですが。) もしまだその気があるのでしたら、しっかり覚悟を決めて頑張って下さい。
余談:理系出身者でも文章作成能力が劣る人はこんな仕事はしませんし、採用もされません。他方、物事を理詰めで考える能力がない人には、到底勤まらない仕事です。
ご回答ありがとうございます。やっぱり自分の中では、職務遂行に必要な力がつけられるかという内的な問題より、営業的に、経歴がマイナスに作用するのでは・・?という危惧がおおきいです。司法改革により、これから訴訟分野を弁理士に開放していくそうですが、著作権などの、文系が活躍できそうな分野の職務には従事できないのでしょうか?正直、弁理士という仕事に対する理解は、予備校のパンフの資格紹介程度の粗い理解です。ただ、やる気はあります。
No.1
- 回答日時:
いかに発案を理解するか、というのが問題なので競争の激しい分野では半歩ほど不利かもしれません。
しかし、知識があるがゆえの落とし穴というのも少なからずあります。
また、理系出身者は文章作成能力に弱い人も多いのでその点で利があるかもしれません。
こんな風に自分なりの強みを想像してみると良いでしょう。
弁護士の増員を危惧しているようですが、発案を産み、生かし、選別するという専門性において弁理士(特許事務所)は圧倒的に強いです。
少なくとも今の日本は弁理士の数が少なすぎます。
そういう意味では将来性の有る資格だと思います。
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