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購入後随分経過しましたが,CANON MP510 オートシートフィーダ(ASF)が以下のような不良を起こします.できたら自分で修理したと思います.各種の質問にお答えください.
A.症状.
  1)ASFから印刷すると,2~4枚一度にフィードする.
    また,フィードの瞬間用紙が左に大きく傾く場合がある.
    ASFの上から見えるローラは無水エタノールで洗浄しまし
    たが.改善しません.

 2)印刷されない用紙がすべで排出されるのに,「用紙が
    ありません」と表示され,OKボタンを押しても同じ
    ことが繰り返される.

B.質問.
  1)ASFのように斜め縦型に用紙をセットする方式で,用紙を
    1枚づつフィードできるのはどんな仕組みなのでしょうか?
    用紙を水平に重ねる複写機などは,金属の爪の下に用紙を
    重ねておき,一度用紙を少し反対方向フィードした後,正規
    方向にフィードし爪の上を滑らせて用紙を送り込むように見
    えますが.MP510でも同様な仕組みなのでしょうか?
  
  2)上記1)から考えて,複数枚フィードしてしまう場合,どんな
    故障が考えられて,どんな修理方法があるのでしょうか?

  3)無印刷の用紙が排出されるのに,「用紙なし」の判定をする
    とき,どんな原因と考えられるのでしょか?
    また,この判定をするセンサーはどのあたりにあり,どんな
    センサーなのでしょうか?

  4)修理をするためにカバーを外すとすれば,どんな手順で行えば
    よいでしょうか?

A 回答 (1件)

プリンタの修理屋です。



1):複数枚置いた紙をゴムローラーで送る場合、摩擦による静電気の発生が最大の問題です。
ゴムも紙も不導体ですのでローラーがタッチして紙を引き出そうとする瞬間に最大の静電気が発生します。
その静電気の影響で1枚下の紙を吸着して一緒に引っ張ってしまうわけです。
それを1枚づつ送るために色んな方式があります。
正式な名称は私も知りませんけど、大きく3種類あり、私は「分離ツメ方式」「分離パッド方式」「分離ローラー(逆転ローラー)方式」と読んでいます。

「分離ツメ方式」は質問文のなかで例として挙げられているものですが、動作は違います。
ツメの下に入った紙をローラーで押し出そうとするのですけど、ツメに引っかかって出て行きません。
先端が引っかかるために紙の先の方がたわみます。
たわみが大きくなると先端がツメから外れて送られていきます。
2枚目以降はたわむことはなくカセットの中に残るわけです。
質問で言われているような反対方向へのフィードはしてないはずです。

この方式は厚紙(ハガキ)等には対応できませんので、最近は見かけなくなりましたね。
インクジェットプリンタでも、昔の機種はこの方式の応用版がありました。

現在かなり広く普及しているのは「分離パッド」方式です。
給紙ローラーの反対側にゴムやコルクの分離パッドと呼ばれる部品を設置します。
給紙ローラーが回転すると数枚引っ張られますけど、紙は分離パッドに辺り止められ、一番上の紙が送られていきます。
部品点数も少なくシンプルで安価です。
ただ、分離パッドが磨耗すると分離効果は極端に下がります。
それが最大の問題です。
現在はレーザープリンタで多く採用されていますが、分離パッドの角度や位置を調整して耐久性をあげています。

3つ目は分離パッドの変わりに給紙ローラーとは反対の方向に回転するローラーを設置したタイプで、昔はレーザープリンタの上位機種に採用されていました。
当然、部品点数が多くコストも高くなりますけど、分離効果は一番高く長続きしました。

で、現在のキヤノンのインクジェットプリンタはこの方式で、MP510もそうです。

複合機なので見えにくいのですけど、後から見ると上の方に幅2cm程度の大きなローラー、その下の少し奥に幅2cm、直径1cm程度の小さいローラーが見えるはずです。
下のローラーが逆転するわけですが、紙と給紙ローラーをタッチさせるために下の板が持ち上がりますが、その時に逆転ローラーも給紙ローラー近くまで持ち上がります。
結構複雑な動作をしています。

2):現在のプリンタは、定額修理制度が導入されてしまい、メーカーとしても細かい部品をおく理由がないため、部品としてはシートフィーダーユニットだけになります。
内部の構造、動作解説などもされていない状態ですので、ASFの故障という答になります。


3):用紙の検出は給紙ローラーの先の紙センサで検知しています。
よくあるのは詰まった紙を無理矢理引き抜いたために、センサのレバーを破損してしまったり、ASFに大きな負荷をかけてしまい、内部のカムがずれたりして動作不良を起こすことです。


4):修理といってもユニット交換になりますので、個人の修理は事実上不可能です。(キヤノンは部品の小売はしませんので)
ですから、分解方法を聞いても余り意味はないのですけど、ローグレードの機種にある特徴なのですけど、後で分解することは余り考えていません。
外装カバーのツメの一つや二つは折る可能性が大きいです。
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この回答へのお礼

本カテゴリーの大御所「プリンタの修理屋」様に早速のご回答いただき大変光栄に存じます.また,各質問に詳細なご回答をいただきありがとうございました.ご回答から判断して,このままの状態でオークションに出品し,新機種購入の足しにするのが一番良さそうですね.

( 1)については,知ったかぶりな投稿で申し訳ありませんでした.)

お礼日時:2009/09/11 09:30

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