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先日のテレビ番組で、次亜塩素酸水でうがいをすると
歯周病菌や虫歯菌が殺菌されると放送していました。
人体には無害だそうですが
塩素が含まれているので心配です。
本当に安全性が確認されているのでしょうか?

A 回答 (2件)

およそ400年前のルネサンス初期の医師で毒物学の草分けのひとり、パラケルススはこう言っています。

「有毒な物質など存在せず、有毒な摂取量が存在するのみである」

「塩素が含まれているので心配です」と考えずに、まずどのくらいの濃度でどのくらいの量ならば安全に使えるのかを考えるようにしてください。

塩素は自然界では極めて多量に存在します。
地球の地殻には炭素(0.08%)よりも多い塩素(0.19%)が存在します。
世界中の海洋や世界各地の岩塩層 の中に、これらほとんど全ての塩素が化合物、つまり食塩の形で存在するのです。
食塩のうち60%は塩素、残りはナトリウムです。

全ての生物は食塩の溶けている海洋から誕生し、そしていまでも地球上の生物のほぼ全てが、生きていく上で食塩を必要としています。
ヒトの血液には食塩が含まれており、胃では食物を消化するのに食塩から作られた塩酸が使われます。
そして、ヒトがバクテリアに侵される際には、白血球は食塩から強力な塩素化剤・酸化剤である次亜塩素酸塩を作り出し、侵入者を撃退しているのです。

0.1~0.01%の次亜塩素酸は歯周病菌や虫歯菌、チフス菌、大腸菌、ブドウ球菌、サルモネラ菌など一般細菌のほか結核菌、真菌、中型・小型ウイルス、HBV、HCV、HIVに有効です。

プールには塩素が入っていることはご存知ですよね。
塩素を入れなければプールの水は1週間でヘドロだらけになってしまいます。
通常、プールには約0.8ppmの濃度で次亜塩素酸ナトリウムを入れています。
このとき、HOCl(次亜塩素酸)の存在が除菌の効果を左右しているのです。
オランダ労働省は吸入後、1時間以内にラットの50%を殺す塩素の量を293ppmと算出しています。
次亜塩素酸は酸性が強くなると塩素ガスを発生させますが、プールの水から体の小さなラットを殺すか殺さないかの量を作るのも大変なことなのです。
ちなみに水道水の塩素基準は0.1ppmです。(実は塩素濃度というのは一般に次亜塩素酸濃度のことです)
家庭の水道水から人を殺すだけの濃度で塩素ガスを発生させようとするのも恐ろしくナンセンスな話です。

確かに、酸性洗剤と塩素系カビ取り剤を併用して塩素が発生し、死亡者が出たことは有名です。
あの事故以来、塩素系カビ取り剤や漂白剤殺菌剤などには「混ぜるな危険」という表示がなされるようになりました。

さて、ここまで読んでいただけたなら、もうおわかりかと思いますが、密閉された浴室という狭い空間で高濃度の塩素ガスを換気もしないで発生させれば、それはやはり致死量になり得ます。
ちなみに、浴室の除菌で推奨される次亜塩素酸の濃度は600ppmです。
繰り返しますが次亜塩素酸は酸性が強くなると塩素ガスを発生させます。
そのままの次亜塩素酸は600ppmでも2000ppmでも知識があれば怖くありません。
怖いのは知識がないで、薬を取り扱うことなのです。

最後に、うがいだけで口腔内最近を除去することはできないというデータはかなり以前から出ています。
仮に一度除去しても、数時間もしないで口腔内はまた常在細菌叢を形成します。
うがい薬はあくまでも補助的なものであり、万能薬などないことをご理解ください。
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他サイトを紹介するだけというのもとも


おもいましたがコピペするのもあれですので

安全性などの評価の情報が載っていて専門外の
人にもわかりやすく詳しいです。

http://www2.ha-channel-88.com/soudann/soudann-00 …
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