いつもお世話になります。
子供達と一緒に「恐竜2009 砂漠の奇跡!!」展を見に行ってきました。
恐竜のミイラの皮膚のリアルな質感に、私の方が「トリ肌」ものでした(笑)子供に与えている図鑑等をはじめ、そこに載っている「図」は全て想像図であって「こうだったろう」ということだと思うのですが、それが本当だったという証拠ですもんね。やっぱりトカゲなんだ!と(笑)
そしてまた新たな疑問が。
「ヴェラキラプトル」と言えばジュラシックパークでも私達を恐怖に身をすくませた恐竜ですが、会場にあった想像図では前脚の肘から付け根までに翼様の羽毛が描かれていました。もちろん、映画だけでなく家にある図鑑のどれにもそのような羽毛の描写はなく、顔つきや体つきも少しずつ違っています。
また「グアンロン」という恐竜の模型では、全身が鮮やかなブルーの羽毛に覆われ、その尾は派手なシマシマ模様!
これらはきっと最新の研究によって描かれた想像図だと思うのですが、どうして色彩や装飾まで判るのでしょうか?
「大型恐竜にも羽毛が残っているものがいた」というのも恐竜のミイラと並んで今回の展示の目玉だったと思いますが、羽毛の化石もあったのでしょうか?4歳の双子が一緒でゆっくりと見られなかったので、あったのなら見逃してショックです(^_^;)
この恐竜展に行かれた方、詳しくご存知の方、回答お願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
羽毛についてはS-Kinightさんやtantan0330さんの仰るとおりですが、ちょっと補足させていただきます。
そもそも化石というのは、死骸が土に埋まっている間に地下水に浸食され、死骸が崩れ去るのと同時に地下水に含まれる鉱物類が結晶してできるものです。
歯や骨のように堅く腐りにくい組織は化石化し易いわけですが、羽毛、皮膚、筋肉、毛髪などは99.99%までの場合、地下水が浸食する前に腐ってなくなってしまうので化石になりません。
極、極、極、希な場合に限って、死骸がミイラ化して腐りにくくなり、羽毛、皮膚などが土に残した雌型…更に希な場合には皮膚そのもの…が骨の周りに化石化して残る場合があります。
人間でも何十年も前に土葬された墓を掘り起こしてみたら、生前の姿を留めていたなんて話を希に聞きますが、そんな場合のみ皮膚や羽毛の跡が化石に残るんですね。
S-Knigtさんが仰る始祖鳥…アルケオプテリクスなんかが、その例です。
ヴェロキラプトルに関しては、tantan0330さんの仰るとおり、羽毛の跡は発見されず、毛根の跡が骨から見つかった例ですね。
確かに羽毛そのものは皮膚に生えているんですが、その根はかなり深くもぐって骨に支えられているという事ですね。
だって考えてみてください。鳥なんか、いくら軽いとは言え引力に逆らって身体を支えているんですから、皮膚の上っ面から生えているだけではしなって支えきれません。(ヴェロキラプトルに関しては、飛ぶという説はありませんが……)
これも、アウロルニトイデスなどヴェロキラプトルの近縁種と見られる種に羽毛の跡が残っているものが見つかったので「それではヴェロキラプトルにも……」という事になったのでしょう。
更に補足させていただきますと『ジュラシック・パーク』に出てくる「ラプトル」はヴェロキラプトルではなくデイノニクスです。
ヴェロキラプトルは確かにtantan0330さんの仰るくらいの大きさですが、デイノニクスはずっと大きく、映画で示されたくらいの大きさで良いんです。
これには訳があり、『ジュラシック・パーク』でアドバイサーを務めたポール・グレゴリーという学者は恐竜を細かに族分けする事に批判的で、ヴェロキラプトル、デイノニクス、ドロマエオサウルス(ヴェロキラプトルとほぼ同じか少し大きいくらい)は一族で構わないという自説を持っていたんですね。
(ちなみに、グレゴリーに言わせると、ティラノサウルスとアルバートサウルスもティラノサウルスということになってしまいます)
しかし、グレゴリーの意見はどちらかというと異端で、たいていの図鑑には反映されていません。
ヴェロキラプトル、デイノニクス、ドロマエオサウルス(更に大型のユタラプトル)などを総称して正確にはドロマエオサウル科というのですが、通称ラプトル類と言います。
これを反映して、『ジュラシック・パーク』でデイノニクスのことを「ラプトル」と読んでいるのではなく、逆に映画の影響で「ラプトル類」という呼び方が定着したようにも思いますが……
恐竜の彩色に関しても、大筋でS-Knightさんの仰るとおりです。
例えば、近世において象、カバなど大型草食獣はたいてい灰色である⇒それなら、アパトサウルスも灰色だっただろう
とか
ケラトサウルスの角は武器というよりディスプレイ用であった可能性が高い⇒ディスプレイには派手な色の方が効果が上がる⇒赤にしよう
とかですね。
でも、ここにもう一つ大きな要因があります。
流行廃りというやつです。
例えば、昔、チャールス・ナイトという有名な古生物イラストレーターがいました。彼は、現在の肉食獣の中にはトラ、ヒョウのように迷彩色のものがいる。ならば、肉食恐竜の中にもいたっておかしくない……という理由でアロサウルスをトラ縞模様に描きました。
ナイトとしては、ほんの戯れのつもりだったんでしょうが、以後、アロサウルスというと、縞模様に塗った図が氾濫しました。
もっと最近の目玉模様のカズモサウルスなんかも同じようなものだと思います。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
恐竜の体色については、化石などの物的証拠からは
その色や柄は全くわかりませんので、あくまで想像です。
ただし、デタラメに色をつけているわけでなく、
その恐竜たちのおかれていた生態や環境と、
現存する生物を比較して、それに対応する色を推測しています。
もちろん推測なので、研究によっては色や柄が異なる場合があります。
羽毛そのものの化石というよりは、羽毛の痕跡がある化石により、
ここ十年くらいで「羽毛を持つ恐竜」の存在がほぼ確立されました。
「恐竜2009 砂漠の奇跡!!」で、
目玉だった巨大羽毛恐竜の解説はあったと思うのですが、
羽毛の化石のようなものは、無かったと記憶しています。
(私も見逃したかもしれませんが)
No.1
- 回答日時:
恐竜展には行ってませんが
羽毛にかんしては、ヴェラキラプトルの骨に羽毛がついていた後(構造)がみられたという点からの想像ですね。
ちなみに恐竜全般にいえるのですが色は全てウソです。
皮膚の色なんて残ってないので勝手に現在の近縁種を見て色塗ってるだけです。
なので図鑑によってバラバラの色をしてるはずです。
羽毛の化石にかんしては始祖鳥を調べてください。
うっすら後が残ってる程度ですが。
あとジュラシックパークのヴェラキラプトルはこれまたウソです。
実際のヴェラキラプトルは犬程度の大きさです。
恐竜は日々化石の発掘、研究で新事実が出てきております。
これに一般の常識が追いつかなかったりで湾曲されることが結構おおいんです。
恐竜に羽が生えてるなんて一般人には受けが悪かったっていうのが
ジュラシックパークのヴェラキラプトルが誕生の秘密だったりするらしいですよ。恐竜は大きいというイメージですね。
ありがとうございます。
早速手持ちの図鑑を見直してみると、ありました!ラプトルの前脚の骨(化石)に羽毛が生えていたらしき等間隔の跡ですねー。しかし、鳥の羽根というのは皮膚ではなく骨から生えているのですかね?!
色は本当ではないのですね。あんな個性的(派手な装飾)な外観をしているだろうと考える根拠を知りたいものです。
ラプトルの大きさに関しては、映画は多分に誇張されているとは思っていました。ただ、図鑑にも「大きさ=1.8m-2m」とありますから、好意的に取れば体高ではなく体長(頭からシッポまで)はそのくらいあったのかも知れませんね。今回の展示では80cmとなっていました。
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