プロが教えるわが家の防犯対策術!

うつ病の対策について

25歳男です、まず長文になる事をお許しください。質問タイトルの通り、どうしても過去の嫌な記憶が日中でも起きてしまいます。その場合、どうしたらいいでしょうか。

独り身で、家族とも週2・3日帰って食事していたりします(あまり良い状況ではありませんが)。仕事は、今年の8月からいい人と巡り合いけして経済的に裕福ではありませんが楽しくやっております。食事面の改善や肉体面はスポーツクラブで汗を流してストレスの解消も行っております。

ただ、どうしても過去の嫌な記憶がフラッシュバックのように出てきます。病院で手術した夢とか学生時代や社会人での嫌な事を言われたとかあとは、知り合いが事故に合うなどどうしても暗くなってしまうことがどうしてもでてきます。

何か効果的で良い方法があれば教えて頂けたら教えてください。駄文・長文である事をお許しください。

A 回答 (4件)

こんにちは。


質問者さんの心に不安を発生させているのは「過去の記憶」です。そして、このような「脳内の記憶による心の動揺」を「心的外傷(トラウマ)」といいます。
不安状態といいますのは「大脳辺縁系の情動反応」として生み出されるものです。大脳辺縁系では環境からの知覚入力を基に「利益・不利益の判定」を下し、情動反応を発生させます。ですから、本来これによって心身に発生する「ストレス対処反応」といいますのは、これは飽くまで「今現在に与えられた状況」に対処するためのものです。
ところが、我々の脳内では大脳皮質に何らかの記憶が想起されますと、それは知覚情報として大脳辺縁系に入力されるようになっています。従いまして、それが自分にとって忌まわしい記憶である場合、大脳辺縁系は必然的に「ストレス」という判定を下してしまいます。
このように、「今現在には存在しない過去の状況」に対して不必要な緊張状態を発生させてしまうというのが「心的外傷の特徴」です。
過去の問題といいますのは今現在では解決することができませんし、それが脳内の記憶である限り逃げ出すこともできません。このため、放っておきますとストレスは慢性化し、しばしばうつ病の症状となって現れます。

では、大脳皮質に何らかの記憶が再生されたとしましても、それに対して大脳辺縁系が不利益の判定を下さなければ緊張状態は発生しないということになります。
大脳皮質の記憶を消し去ることはできませんし、過去に戻って結果を変更するというのは逆立ちしても不可能なことです。ですが、大脳辺縁系で行われているのは過去の出来事ではなく、それは過去の結果に対する「今現在の判定」です。従いまして、こちらで行われる利益・不利益の価値判断を「今現在の適切な認識」に導いてやるならば、過去の出来事に不必要な緊張状態を発生させるということはなくなるわけです。
一般に「うつ病」や「PTSD」といいますのはそのほとんどが心的外傷を伴うため、実際の治療でもこのような方法が用いられています。

「今現在の適切な認識」とはどういうことでしょうか。
最も原則的なことは「それは過去の出来事であり、今現在に発生している問題ではない」ということです。
そのとき質問者さんの脳内に再生されていますのは視覚や聴覚などから得られた「感覚記憶」というものです。そして、この感覚記憶といいますのは言語化するのが本質的に困難な情報であります。
言語化できる記憶情報でしたら論理的に整理をすることができますので、矛盾する結果がいきなり頭の中に飛び出して来るということはありません。ですが、こちらの感覚記憶といいますのは、何の脈絡もなく突然意識の中に知覚されます。しかも、それは知覚情報でありますから、当然そのまま大脳辺縁系の判定対象なのです。
このため、我々の脳の構造からしまして、それが過去の出来事と認識できるのはどうしてもそのあとということになります。従いまして、それが忌まわしい記憶である場合、この一瞬のうちに緊張状態は発生してしまいます。

大脳辺縁系では過去の体験に基づいて下された様々な判定の結果が無数に記録されています。これを「情動記憶」といい、同様の入力がありますならばこの判定基準に従って結果が再現されます。ですが、その時点では不利益な事態であったことは間違いないのですが、今現在の判定は決してそうではありません。そして、過去の結果に対して過去と同じ判定を繰り返しているのであるならば、トラウマは何時まで経っても治りません。
では、この緊張状態の発生を未然に防ぐためには、感覚記憶では説明のできない論理的な結果を大脳辺縁系の方に移し変えてやらなければなりません。そのためには、何らかの感覚情報による判定が下されたならば、まずその原因を突き止め、その記憶に関する論理的な解釈をきちんと行うことにより、出来得る限り現状に合った正しい情報をもう一度大脳辺縁系の方に入力してやる必要があります。
そんなことが本当にできるのでしょうか。

実は、私は実際にトラウマの消滅を体験したことがあります。
以前、不用意な発言からあるひとを傷付けてしまいました。それが何年もの間トラウマとなり、思い出す度に自己嫌悪に陥っていました。ところが、ある日その方と再会する機会がありましたので、私は思い切って腹の内を打ち明けました。はっきり言って、相手は何も憶えていませんでした。
良く考えてみましたら、もう何年も前の私の一言です。そんなことをいちいち憶えているわけがないのです。私はただひとり気に病んでいただけなのであります。それ以来、その記憶に関する私のトラウマは二度と現れなくなりました。
世の中には取り返しの付かない不幸もありますし、過去の失敗を取り戻すというのは中々困難なことです。ですが、質問者さんが感じておられる日常の人間関係におけるストレスの中には、果たしてこの程度のことで解決できてしまうようなものが結構ありませんか。
もちろんこれは、たまたま過去の誤解を解くことができたからです。ですが、それによって私の大脳辺縁系における判定基準が書き換えられたというのは間違いのないことです。何といいましても、それで何年ものトラウマが跡形もなく消えてしまったのは事実なのですから。
分らないことには誰でも不安を感じます。ですが、このように事実が確かめられるならば不安は消滅します。トラウマといいますのは記憶に付き纏う不安です。ならば、過去の記憶に関する事実が明らかにされるならばその不安を解消することもまた可能ということになります。

質問者さんは知らず知らずのうちに自分の記憶をうやむやにしてしまっています。
例えば「病院での手術の記憶」、これに対して不快感を覚えないひとはいないと思います。ですが、この時点でそれはまだ言語化されない感覚記憶でしかありません。何故ならば、そこには「過去の出来事である」という論理的な説明が成されていないからです。ですから、辛い体験だからといいましても、ここで放り投げてしまいますと大脳辺縁系の判定結果は昔のまま変わりません。そして何よりも、ここでは「現在は退院して健康に暮らしている」という事実がそっくり抜け落ちています。
できるならばそのような体験はしたくはありませんでした。そして、手術が辛かったのは本当のことです。ですが、質問者さんはそれを乗り越えて健康を取り戻しました。
真っ先に思い浮かぶのは、辛い体験といいますのは印象が深いからです。ですが、質問者さんの身に起ったのはそれだけではありません。このように、今現在までを含めた全ての事実を明らかにした上で、これに基づく総合的な評価が行われないのであるならば、自分の身に起ったことでありながらその記憶に関する質問者さんの解釈はまだ不十分ということになります。

過去の失敗を取り戻すことはできません。ですが、そのとき自分のしたことは本当に間違っていたのでしょうか。間違っていなかったのならばそれ以上悔いる必要はありませんし、不運な結果であるならば諦めるしかしません。
何れにしましても、これを確かめようとするならば、論理化できない感覚記憶ばかりに振り回されていてはいけません。過去の記憶をきちんと整理し、ご自分の目でそれを確かめて下さい。その上で、もし自分に過失があったのならば受け入れるのが正しい選択ということになります。当たり前のことなのですから、臆することは何もありません。逆に、自分が間違っていなかったのであるならば、その事実を正当に評価してやれば良いのです。
トラウマが出たならば「まず事実の確認」です。そして、その際ウソは使わず、記憶の内容を冷静に整理して下さい。
過失を認めるならば嫌悪感は発生します。ですが、次は同じ失敗をするまい、「前向きな姿勢とは過去の結果を未来に活かすこと」です。そして、大脳皮質でこのような論理的な説明が成されましたならば、これに対して大脳辺縁系が不利益の判定を下すことはありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます、緻密な分析と正確な回答ですっきりしました。

お礼日時:2009/10/27 15:30

自分もうつ病ですが、対策として瞑想をしています。


瞑想に慣れてきたら、瞑想中は何も考えていない状態になります。
その瞑想後は、とても、すっきりした感じになります。

お金もかからないし、お勧めですよ。
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今の貴方の不安定な状態を素直に伝えられる場所、人が必要ですよね。


通院というと負のイメージがあるかもしれませんけど、今の貴方の少しバランスがとれていない状況に対して専門医のアドバイスやカウンセリングなどは効果が高い。
そういう事が起こるんですと伝えられるだけでも貴方は楽になる。
先ずはそういう機会を自分の為に設けてみてください。
心の拠り所となる場所がある事は貴方を楽にする。
そして過去は色々あったけど、今を大切にしようという気持ちをさらに強く持ち続ける事が出来ますから☆
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ひとまず頭の中から外へ出てみるというイメージが可能でしょうか。

過去は(未来もですが)頭の中にしかありません。今は頭の外にもあります。今の強みです。
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