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「優先座席付近では携帯電話の電源をお切りいただき、それ以外の場所では、マナーモードに設定の上、通話はご遠慮ください。」
これはおそらく、日本中で毎日何万回とされているアナウンスなのでしょうが、この中の「いただく」の用法に問題はないのでしょうか。

私には、もちろん言おうとしていることは名詞単位で伝わりますが、文全体として何を言っているのかさっぱり分かりません。
上の例では、聞いた本人が本人以外の誰かに電源を切ってもらうようお願いするようにとお願いしているように聞こえます。

あるいは一般的に、
「~いただくようお願いします。」
という形は、もはや自分にお願いしてるように聞こえるのですが、いかがでしょうか。

用法的に問題あるかに加えて、気になるかどうかも教えていただければ幸いです。
悪い癖なのですが、私は本などを読んでいてもあからさまな文の捻れに出くわすと、なかなか意味が取れなくてしばらくそこで止まってしまいます。皆様はそのようなことはないのでしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

「優先座席付近では携帯電話の電源をお切りいただき、」は


「優先座席付近では携帯電話の電源をお切りください。」だとすっきりしますね。

◇電源を切るのが自分なのか他人なのかは次のように使いわけをするのではないでしょうか。

・電源を切ることを聞いた本人がするばあい
「電源をお切りください」→「電源をお切りいただき~、」
・電源を切ることを聞いた本人以外の人にしてもらうばあい
電源を[となりの席のかたに]切ってもらってください
→電源を[となりの席のかたに]切ってもらっていただき、~

ですから、質問に示された例文は用法としては問題ないと思います。

◇また、電源を切ることを命令あるいはお願いするには

1)電源を切りやがれ
2)電源を切れ
3)電源を切りなさい
4)電源を切ってください(ませ)
5)電源をお切りください(ませ)
6)電源をお切りくださいますようお願いします
7)電源をお切りくださいますようお願い申しあげます

などの言い方がありましょうが、6)7)は発言している自分に対してでなく、相手に対してお願いしているので、別に間違っていないと思います。

確かに若干まわりくどく気になるといえば気になりますが、とくに間違った言い方ではないと考えます。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

お示しの例1~7はいづれも問題ないと思います。
ただ、「~していただく」は動作の関係としては「~してもらう」に等しいわけで、そうなると「~する」のは相手であっても「~してもらう」のは自分ですから、やはり「~していただく」のは自分になるのではないでしょうか。


先ほど、「別の人にお願いするようにお願い」と書きましたが、実際は客の動作に対して謙譲語を用いるのは不自然ですから、となると、やはり車掌が「切っていただく」ことになり、自分にお願いしているように聞こえてしまいます。


そういえば「AさんがVする」と言う意味のことを丁寧に言うのに、「(私は)AさんにVしていただく[もらう]」と言うべきところを、「AさんがVしていただく」と言う人がいます。私はこれは発言時の混同による全くの誤用だと思っていたのですが、実はこれが正しくて、「いただく」に尊敬用法が生まれたと考えざるを得ないということでしょうか。

補足日時:2009/11/18 14:03
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たしかに、「いただく」だと謙譲語なので、自分から他の人に対して使っているように聞こえますね。

ですが、各電車・バス・地下鉄などの「会社側」から「乗客」全体への「謙譲表現を含むお願い」という点で、会社を一つの「私」「自分たち」という一人称だと考えることができるので、特に問題ない表現かと思われます。「~いただくようお願いします」も同様に、一個の団体を「われ」として一人称と考え、他の人たちにお願いする表現として、差し支えないものと思われます。

この回答への補足

回答ありがとうございます。

会社であろうが個人であろうが乗客に敬意を表しつつお願いするのは何の問題もないと思います。

謙譲語であること自体が問題なのではなく、「いただく」の受動性が問題なのです。

例文の「~していただき」の結びは「下さい。」ですから、まとめると「~していただいて下さい。」となり、これでは、自分の動作に注目をつけている(あるいは、乗客の動作に謙譲語を使うことになりますが、「他の乗客に~してもらって下さい」と乗客にお願いしている)ことになると思うのですが、いかがでしょうか。

補足日時:2009/11/18 15:11
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国語辞書で調べればわかります。


補助動詞の「~いただく」には3つの意味があります。

(1)他人から恩恵となるような動作を受ける意を表す。
(a)その動作が動作者の意志に基づく場合。
「先生にもほめて―・きました」
(b)その動作が受け手の意志に基づく場合。
「ゆっくりくつろいで―・きたい」
(2)他人にその動作をしてもらう意を表す。
(a)その動作が動作者の意志に基づく場合。
「わざわざお越し―・いて恐縮です」
(b)その動作が受け手の意志に基づく場合。
「しばらくお待ち―・きます」
「この計画に御協力―・きたい」
(3)相手に自分がしようとする動作についての許しを願う謙譲表現。
「私が進行役をつとめさせて―・きます」
「ここでもう少し待たせて―・きたいのですが…」

今回の場合、アナウンスする側の意志に基づいて依頼の表現(他人にその動作をしてもらう)をしていますので、上記(2)(b)に該当します。なお、似たような場で「ご乗車いただきましてありがとうございます」は、乗車する側の意志に基づいて謝意をアナウンスしていますので、上記(1)(a)に該当します。謙譲語というと、発言者=動作者というイメージがどうしてもありますが、「相手または話中の人の動作を、話し手の謙遜した気持ちで表す」場合も含まれます。その代表例が「お待ちいただく」「ご覧いただく」などです。

http://nippon-go.seesaa.net/category/4528301-1.h …

>例文の「~していただき」の結びは「下さい。」ですから、まとめると「~していただいて下さい。」となり

違います。「お切りいただき、それ以外の…」は、
「お切りいただき(ます。)それ以外の…」または
「お切りいただく(ようお願いします。)それ以外の…」
の( )部分を省いただけです。省くのはけしからんという考えもあるでしょうが、省いても大筋の意味が伝わるのが日本語のいいところでもあります。なおJR東日本や東京メトロをはじめ、ほとんどの鉄道事業者では「お切りください。それ以外の…」と省かずにアナウンスしているはずです。

とりわけ鉄道の場合、(路線にもよりますが)1日何百万人もの人が乗りますのでその利用形態も様々です。こまめなアナウンスを望む方もいれば、静かな車内を望む方もいます。また、鉄道は秒単位で仕事をしていますので、車掌のアナウンス途中で停車駅や通過駅が近づいてしまうと、安全上の問題にもかかわります。そこで、車内アナウンスは1秒でも(1文字でも)短く、かつ、こまめなアナウンスを望む方にも内容が伝わるように、というねらいをもって放送する傾向があります。その結果、多少文法が変になることもありますが、「文法が変だ」というクレームが来ることと、多くの乗客が享受できるメリットとの比較で、あえて文法を無視することがあります。アナウンスとは違いますが、最近の首都圏の電車で「停車駅は、○○、○○、○○、○○、○○に停車します。」とスクロール表示しているのが代表的な例です。

この回答への補足

解説ありがとうございます。

2b「お待ちいただきます。」は、仮に関係を全て明らかにして言うと「私があなたにお待ちいただきます。」ですよね。「お待ちいただきます。」とだけ言った場合も、意味上の主語は相手であっても、形式上こちらが主語であることには変わりないと思うのです。なぜなら、相手に待ってほしいとき「お待ちいただいて下さい」とは言えませんし、相手に待ってもらったことを「あなたが待っていただいた」と言えないですよね。この点はご承知だと思います。

それも含めて、あなたの仰るように「いただき」の結びが「下さい」ではなく「ます」なのであれば、全てうまくまとまるのですが、そういう繋ぎ方は他で聞いたことがありませんし、一方的な宣言になるのもおかしな気がします。

「~していただきありがとうございます」は、「(自分が相手に)~いただきしていただき、(その状況が自分にとって)ありがたい」というふうに解釈しています。

停車駅の案内に関しては、冒頭の「停車駅は」が主語ではなく主題を示していると考えれば問題ないと思います。

なお私自身には「文法がおかしいしから指摘してやろう」なんて気持ちはなく、聞いていて意味がちょっと分かりにくかったので質問したまでです。

補足日時:2009/11/21 18:55
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