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ルソーの言う一般意思の生成方法を知りたいです。
個人の意見が特殊意思、それの集まりが全体意思
みんなにとって善いものが一般意思

この一般意思を法律にするのが善いとする立場がルソーや
民主主義の立場だと思いますが。

この一般意思はどうやって生成すればいいのでしょうか。

ルソーの社会契約論の中にこの言葉がありました。

「人民が「十分な情報」を持って「議論を尽くし」、互いに前もって「根回ししていなければ」、わずかな意見の「違い」が多く集まって、そこに一般意思が生まれるのであり、その決議はつねに善いものだろう。」

これは、どうやって生成するのでしょうか?

みんなが客観的統計的に十分な量的、質的な情報を持っており
それを持って議論した時に、人と人の間に差異が生まれ
その差異の総和が一般意思で善いものになるという事でしょか?

A 回答 (1件)

 良く勉強されているようですね。

今時ルソーをやる方がいて嬉しいです。
 ご承知のことをしたり顔で答えるのは止めときましょう。現代のようにネットが普及してくると、大きな案件毎に問題を周知し、それの是非を国民投票にかけることも不可能ではなくなりました。
 理論上は可能なことであっても、この「周知」が難しいですよね。例えばこの裁判員制度は、主権の蹂躙に当たります。ルソーは、「執行権は、立法権や主権のように人民一般には属しえない」としています。もし無理に一般意志に裁判を行わせようとすれば、国民投票以外の形を取ることはできません。全国民が、その犯罪について、逐一詳細に情報を得、それを判断しなければならなくなります。そんなことをしなくて済むように、行政府に委嘱しているはずですよね。全く、おかしな制度です。
 私は思想史の研究者ではありません。正直、ルソーを他人様に講義する柄ではない。ただ、自己の思想の源泉として、常に座右にあるだけです。

 質問者さんがどのようなお方か存じませんが、仮に学生だとして、幾つか注意していただきたいことを述べます。
 『社会契約論』には、矛盾も多いです。明らかに権力者に阿って筆を曲げたと思われる箇所もあります。第三章第五篇には、私は異論があります。
 そもそも肝腎の「自然的状態」の定義にしてからが、当時流行の思考実験の域を出ていない。ところが、『エミール』の中では、ルソーの言葉ではないが、個人的自然状態の上に普遍的な自然状態があるように想起しているように思われます。「自然状態」という概念一つ取っても、彼の中でずいぶん進化しているように私は理解しています。ルソーの生涯全体の中から、彼の思想を理解して下さい。

 また、当時の社会状況をよく吟味して理解して下さい。ヨーロッパの絶対王政の末期前夜という状況の中で考えないと、過大評価したり、過小評価したりするところも出てきます。

 何より肝腎なのは、没後230年以上経っているという事実です。彼の時代にはまだ、ナポレオンもヒットラーもスターリンもいなかった。「社会契約」というものに無邪気に希望と信頼を抱きえた世界なわけです。
 まあ、彼も色々と前提を切ってはいるのですが。例えば、全員一致で是としない限り、多数決でさえ機能してはならないという当然の前提さえ、現在では等閑視されていますよね。

 古典に学んでそれに盲従するのではなく、あなたが「現代のルソーになって、新しい『社会契約論』を作ってやるんだ」という意気込みを抱いてやっていただきたいと思います。

 日本の自由民権運動への影響、文学への影響、辛亥革命に果たした役割など、ルソーの影響は量り知れません。一生使っても余りある宝ですので、どうかよく自分の物にされますように。
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