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第一次世界大戦がドイツ人の価値観を崩壊させたとテレビや本で見聞きしますが、いまひとつ理解できません。例えば、ドイツが帝政から共和制に移行したとことによってドイツ人がそれまでの考え方を改める必要に迫られたということはわかります。日本人も同様の経験をしているから想像し易いのかもしれません。しかし、第一次世界大戦によって宗教を含む文化的な面でドイツ人の価値観が崩壊したとことについて具体的な想像ができません。第一次世界大戦がニヒリズムを決定的にしたというような説明もそれゆえに理解できません。しかも、敗戦国のみならずヨーロッパ全体がニヒリズムに落ち込んでいたというようなことも見聞きすることがあります。当然ながら、その理由もわかりません。説明をよろしくお願いします。

A 回答 (6件)

>新兵器と大量戦死・非戦闘員の殺害などがニヒリズムと結びつくことがうまく理解できません。



その当時のヨーロッパ人で身近な肉親を亡くしてない人はほとんどいません。
子供が全員死んでしまった親や、両親ともに失った孤児なんてのはまだましで
一家全滅なんて事態もそれなりに起こっていたはずですよ。
そういう悲惨な事態に陥れば、普通の人間は人生がむなしくなっても仕方ないとは思えませんか?
そういうことが全ヨーロッパで起こったと理解して下さい。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。なるほど、そういう側面もありそうですね。

お礼日時:2008/02/01 22:27

大戦前のドイツ人は軍と皇帝に対して絶対的な信頼を


よせていたわけですが、そのドイツ軍はドイツを守れず
ウィルヘルム二世は国民を見捨ててさっさと逃げるなんて
事件が起これば、そりゃ誰でも既成の概念に疑問を抱かざるを得ません。

それから、第一次大戦にほとんど参加しなかった日本人にはわかりにくい
ことですが、この大戦はそれまでの戦争とは全く違うものでした。
具体的に言えば機関銃と鉄条網の登場により戦場での大量殺戮が行われ、
国家総力戦の思想によって兵士だけでなく非戦闘員まで殺害の対象に
なったことです。
この二つはナポレオン戦争あたりからその傾向が見られましたが
第一次大戦で決定的になりました。
「ソンムの戦い」「ガリポリの戦い」「無制限潜水艦戦」などで
検索すればその一端がうかがい知れるかと思います。
これらによる犠牲は1000万以上という凄まじい数で、今でもヨーロッパでは
「The Great War」といえば第二次大戦ではなく、第一次大戦を意味します。

というわけでヨーロッパ全体がニヒリズムに落ち込んでいた理由は
単純に「とんでもない数の人間が戦死したから」です。
コナンドイルが晩年心霊術にこったのも、この戦争で死んだ人たちと
もう一度会いたかったからですね。
戦争に勝ったイギリスでこの有様ですから、莫大な賠償金を
背負ったドイツなんてそりゃもう……
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。新兵器が出現したこともあって戦争による被害が比較的大きかったことは了解しました。それがニヒリズムの要因の一つであるとして、新兵器と大量戦死・非戦闘員の殺害などがニヒリズムと結びつくことがうまく理解できません。例えば、「神がいるならば、あるいは、人間が進歩しているならば、何故大規模な戦争が発生し、しかもその被害規模も尋常ではないのか。神も進歩もまやかしではないのか」というような発想がニヒリズムに結びついたと想像すべきでしょうか?

お礼日時:2008/02/01 21:21

どうも。

うろ覚えで書くと後で後悔すると思いつつ。

戦争やっただけで人間の思想が変わるというよりも
進化論や心理学、資本主義に共産主義、産業革命などなど
第一次世界戦前に相当な価値観の変化を求められる
出来事が相次いで起こっています。

とっくに既成の概念が信じられなくなってるところに

とどめに大規模な戦争やって敗戦国になり
賠償金の支払いで、金、金、金となれば
人生やってられなくなるのが人情ではないでしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。産業革命期から19世紀末、さらに第一次世界大戦前にかけての流れも考慮すべきですね。それに、ソビエトの成立やキール軍港事件を忘れていました。マルキシズムも、価値観の変化やニヒリズムを考える上で興味深いです。参考になりました。

お礼日時:2008/02/01 14:51

自分が持っていた価値観が崩れた時、どんなことが起こるか分らないのが不思議です。

貴方にはきっと、引きこもりやニートの挫折感は決して分らないかも知れませんね。そういることが分らない方を抽象化能力の欠如した方と言うのだと思います。

そうです。ニヒリズムなどと仰々しく名付けていますが、それは、ニート志向イズムと同義語です。価値観が崩れた時に出現する、いつの時代でも、また何処にでもある現象です。

異文化に入り込むと価値観の違いによって、自分はよそ者であると感じて、いたたまれなくなるものです。そして、せめて同質文化の中で自分の居場所を探せないものかとあがくものです。その同質文化が崩壊した時を想像(則ち抽象化)してみて下さい。貴方もこの抽象化で、自分の存在意義に関してどん底に落とされて行くことを想像出来るでしょう。

それとも、そんな抽象化された自分認識ではなくて、自分や妻や家族のの幸せのみを至上の到達地点とする、いわば個人主義という動物のレベルで貴方は生きられますか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。私は第一次世界大戦後の価値観の崩壊やニヒリズムについて想像できませんので質問しました。今回は「いつの時代でも、また何処にでも」ではなく、第一次世界大戦後のドイツ乃至ヨーロッパに限定しています。よろしくお願いします。

お礼日時:2008/01/31 23:42

説明も何もそこまで理論的に読み込んでいるならば、あとは感覚の問題だと思います。



キリスト教国家や啓蒙主義などの概念と、敗戦国の国民の心理が分からないからイメージできないのではありませんか。具体的な想像ができないならば、もっと当時の思想に触れて、気持ちをシンクロナイズさせるしかないと思います。

想像できないなら想像力を膨らませるしかありません。

おっしゃる通り、日本の反米の保守思想家のように愛国心を想像して膨張させ、アメリカに諸価値を否定された敗戦国日本の気持ちを持てば、失われた価値が少しわかることがあるかもしれません。さらに近代の崩壊していった思想が何であったか調べていけばよいのでは。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。進歩思想一般への影響や体制変化が与えた影響は分からなくも無いのですが、例えば、信仰者としての民衆や思想家に与えた影響がよく分かりません。近代について雑誌や文献を精読するのが正当でかもしれませんが、一般的な説明をここでお聞きしたいと望んでいます。

お礼日時:2008/01/31 17:02

レマルクを読めばすべてが良くわかります。

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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。特定の作品から情報を得ようというのではなく、よくご存知の方の知識や意見といった形で情報を得ようと思い、質問しました。

お礼日時:2008/01/31 16:49

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