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「人力車」はなぜ日本やアジアとかにしかないのか、
教えて頂けませんでしょうか。

個人的ご意見でも、または、このことがのっている文献等でも、
どんな形でも結構です。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

農耕民族だからでは。


狩猟民族を祖先に持つ文化圏では、馬が多く飼われていたので、
直接馬に乗るか、馬車に乗るのが一般だったんではないかな。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。確かに「民族性」ではとも思いますが・・・。
そうすると、たとえ「観光目的」であれ「人の乗る車」を馬では無く「人が」曳く「人力車」を見たり乗ったりして違和感を感じない現代の日本人もやはり心の底は『農耕民族』なのでしょうね、

お礼日時:2010/05/10 20:06

 クロード・ジロー (Claude Gillot) が1707年に描いた「Les Deux Carrosses」(直訳:「二台の車」)という絵には、17世紀から18世紀にかけてパリの街中で使われていた、人力車が描かれています。



 人力で動かす車がアジア特有の物では有りません。

 ちなみに、ヨーロッパで馬車が広く用いられたのは、古代ローマに端を発する街道の舗装化のお陰です。
 表面を平坦化した石を隙間無く敷き詰めたり、地域によってはアスファルトなどで舗装してあればこそ、ゴムタイヤやスプリングが無くても車が快適に通行できた訳です。

 馬などのある程度速度が出せる生き物に、舗装をしていない道を車で引かせたら、引かせた車の中は上下左右に激しく揺られ、人だったら車酔い、荷物だったら落ちたり壊れたりしてしまいます。

 日本でも馬車でなく牛車であればそれなりに使われたのは、牛の歩みが遅く引かせる車に乗った人や物に被害を与えないからです。
 (壊れないと言う利点から、第二次大戦中の日本では、完成したゼロ戦を工場から飛行場まで運んだのは牛車だったりする位です。)
「「人力車」はなぜ日本やアジアとかにしかな」の回答画像2

この回答への補足

ご回答と貴重な資料ご意見ありがとうございます。西洋にも「人」が「人の乗り物」を引く「人力車」があったとは、初めて知りました。不勉強でした。

お礼とともにご好意に甘えて、もう少しご意見をお聞かせ願えませんでしょうか。
1)このころパリにあったこの「人力車」は、明治時代の日本で大流行したのように、この当時のウィーンやロンドンや他の都市でも普及流行したのでしょうか。
2)また、21世紀の日本やアジアには残っているのに、欧米では消えてしまったのはなぜなのか、

こんな疑問が残るのですが、お考えを聞かせて頂ければ幸いです

補足日時:2010/05/10 20:04
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>1)このころパリにあったこの「人力車」は、明治時代の日本で大流行したのように、この当時のウィーンやロンドンや他の都市でも普及流行したのでしょうか。


 パリからロンドンには広がったらしいです。

 直接の関係が有るかは分りませんが、ロンドンでは現在でも観光地で人力車を見かけますよ。

 ウィーンはレオポルド1世が営業許可を与えた、フィアカーと呼ばれた2頭立ての馬車によって整備された交通機関(現在でも観光名物として残ってます)がありましたから…。
 (これもフランスから伝わったと言う説があります。)

 ウィーンにはそれ以外にも輿(左右の椅子の足に棒を付け、前後2人で担ぐ)も有りましたし…。

 なお、日本の人力車の起源は色々と言われていますが、一説によるとアメリカ人の鍛冶屋アルバート・トルマン (Albert Tolman)が宣教師のために作った物であると言う説があります。
 (別の説では、日本に滞在していたアメリカ人宣教師のジョナサン・ゴーブルが、病弱な彼の妻の為に作成した物がそうであると言う説も…。)

 日本人である和泉要助、高山幸助、鈴木徳次郎が発明者だと言う説も有ります。
 (1870年に東京府が、彼らに人力車の製造と販売の許可を与えた為。)

 ちなみに彼等には独占的に営業する許可が与えられた筈ですが、模倣が相次ぎ実質的に意味を成さず、これが後に日本の本格的な特許制度の誕生につながったとか…。
 (アジアに大量に輸出されましたし…。)

>2)また、21世紀の日本やアジアには残っているのに、欧米では消えてしまったのはなぜなのか、
 車夫に成るには若く身体頑強な成人男性でなければ成らないのですが、これを一定の頭数を揃え、なおかつその給与もそれなりに払わなければ成らないので…。
 (東京[江戸]には篭かつぎだけで数万人もおり、彼等の人件費もさほど高くなかった。)

 またイギリスなどは、男性の使用人には特別な税(使用人税)を課して、高コストに拍車をかけていましたし…。
 (この為、使用人は女性(メイド)に切り替わると共に、男性使用人を雇うことはその家のステータスのアップに成る位になり、車夫に使うにはいささか勿体無い事に…。)

 結局の所、乗り合い馬車や貴族の豪華な馬車を人間に引かせる人員を確保できるか、それに関する費用を馬にやらせた場合と比較して、明らかに馬の方がコストパフォーマンスが高かったのでしょうね…。

 まあ人間ではいくら鞭うっても馬ほど速度も出ませんしね…。
 (当時はもう道徳的に、人間を馬の様に扱うのに抵抗も出てきていましたし…。)

 アジアは、当時列強の植民地に成っている所が多く、馬より人の方が経費が安く済むという特殊環境が当たり前のように存在していましたから…。
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この回答へのお礼

pri tama様 度々のご親切なご回答深謝します。
実は私、人に聞いてばかりでは、と、自分で検索をしていまして、こんな文章にめぐり合いました。

「アインシュタイン博士が来日した時、彼は人力車をみて、非人道的で自分は乗れない、と拒否したそうです。」
http://kiyotani.at.webry.info/200706/article_21. …
私が「人力車」と見聞きする度に、心の底に不快なこだわりを感じる原因を理解するとともに、このような不快感は自分一人ではなかったのだと、なにか少し癒される気がしました。

この記事にたどり着けたのもあなたの紳士的な親切なご対応のおかげと感謝申し上げます。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/05/11 17:19

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