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タンパク質フォールディング時のエンタルピー変化について教えてください。
まず、ペプチド鎖からタンパク質へ折りたたむにつれて、周辺の水分子との結合を切ることでエネルギーの損失が出ます。それに伴い、タンパク質内部で新たに結合が形成されるためにエネルギー利得が生じます。この利得よりも損失が大きい時に、エンタルピーが増大すると本に書いてあったのですが、なぜでしょうか?
エネルギー損失の方が大きければ、その分内部エネルギーが減少するのでエンタルピーも減少すると思うのですが。。。
どなたかご回答をお願いします。

A 回答 (1件)

タンパク質のフォールディングで論じられるエントロピーやエンタルピーは、通常、定温定圧過程と考えて求めます。

エンタルピーを使っていることを考えると、その本の著者は定温定圧過程を想定しているはずです、たぶん。考えている系において、水素結合の切断のようなエネルギー損失が発生するような化学反応が起こると、そのエネルギー損失分だけ熱(=熱エネルギー)が失われて系が冷えるわけですが、その一方で、その系が定温であるためには、熱浴から熱を得ているはずです。系が熱浴から熱を得ているということは、系のエンタルピーの増大が起こったということです。
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この回答へのお礼

ご丁寧な解説をありがとうございました。お蔭様でよく理解できました。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/05/22 16:47

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