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「峠」、「峠の姿でありパタンである」、「峠の構造と景観からはほど遠い」
日本語を勉強中の中国人です。次の日本語の意味がよくわかりませんが、教えていただけないでしょうか。
「いまきた道をみやりこれからの下りをはかって一服の休みをとるのが峠の姿でありパタンであるとすれば、十文字峠はいわゆる峠の構造と景観からはほど遠い。」
1.「峠」の意味がいま一つよくわかりませなん。「頂き」のことでしょうか。「頂き」との違いは何でしょうか。
2.「峠の姿でありパタンである」はどういう意味でしょうか。
3.「峠の構造と景観からはほど遠い」はどういう意味でしょうか。
また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
淡雪さん、こんにちは。
1.
頂(いただき)、山頂(さんちょう) = 基本的には、山(単独峰)の最高地点 と同意です。
英語の top of a mountain 、mountaintop ですね。
だだし、「山」が連立している「山脈」には、複数の頂、山頂が有ります。
http://photo1.ganref.jp/photo/0/ac8812dc37705945 …
峠 = 山の尾根、稜線に有る山道の最高地点を「峠」と言います。
言い換えれば、尾根、稜線と山道の交差地点を「峠」と言います。
**「頂き」は誤用です。
「頂き」は「**を頂きます。」のように使います。
2.
「パタン」ではなく「パターン【pattern】」ですね。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …
「峠の姿でありパターンである」を訳すと、
「峠の(行動の)定形、基本形である。」と同意だと思います。
「姿でありパターンである」は、同じ意味を別の言葉で連ねて、強調しているのだと思います。
3.
十文字峠のある場所や風景は「峠」の要素が少い の意味だと思います。
一般的に「峠」は山道の最高地点に有るため、周囲の遠景がよく見える地点です。
http://image.mapple.net/img/user/00/00/00/53/H00 …
http://commondatastorage.googleapis.com/static.p …
しかし、「十文字峠」は、山の低位置に存在しているのかもしれません。
また、「十文字峠」は周囲を高い木々で包囲されていて、遠景が見えないのかもしれません。
http://art3.photozou.jp/pub/507/82507/photo/1677 …
そのため、「十文字峠」と名付けているが、遠景が見えず、普通の十字路と大差無い形態だったので、
「十文字峠」は「峠」に相当しない と筆者は感じたのかもしれませんね。
----------------------------------------------
「今来た道を見やり、これからの下りを計って
一服の休みをとるのが峠の姿でありパターンであるとすれば、
十文字峠はいわゆる峠の構造と景観からはほど遠い。」
=
「今まで歩いて来た道(登山道)を見返し、これからの下山の計画を考えながら、
少し(短時間)の休憩をとるのが 峠で行う行動(行為)の定形、基本形であるとすれば、
十文字峠はいわゆる峠の構造と景観からはほど遠い。」
(山道の高位置から遠方の風景を鑑賞しながら休憩するのが「峠」で行う一般的な基本行動ならば、
山道の低位置に有り、遠方が見えず風景鑑賞ができない十文字峠は、「峠」ではない。)
「見返す」-「後方(経路)を見る」、「経緯(経過)を確認、検証する」
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E8%A …
![「「峠」、「峠の姿でありパタンである」、「」の回答画像8](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/media/4/733163_5497efeb107e4/M.jpg)
kentaulusさん、おはようございます。ご丁寧に教えていただきありがとうございます。理解できるようになりました。絵はわかりやすいです。大変助かりました。本当にありがとうございました。
No.12
- 回答日時:
#9です。
Wikipediaに次のような記述がありました。
[峠は、中国語では、「嶺」(簡体字は?)という字で峠の地形を表す事が多い。例えば、万里の長城のある「八達嶺」や、映画『あゝ野麦峠』の中国公開時の題名『?!野麦?』などがある。また、「山口」と表記する例もある。]
「嶺」(簡体字は?)では、峠を表現したことにはならないと思います。
嶺はピークを意味しますのでね。
峠はピークとピークの間にあるんです。
#9のヒマラヤ越えに戻っていただいて、中国からヒマラヤを越えてインドへ行くとき、ヒマラヤの8千メートルのピークを越えて行く馬鹿な交易商人はいません。
8千メートルのピークとピークの間の低くなっている越えやすいところに、道が付いています。
越えやすい低いところと言っても結構高いです。それが峠です。
後ろを振り向けば、眼下にチベット高原、万里の長城、ゴビ砂漠が見えます。
前方眼下にインド亜大陸、インド洋が望めます。
(脱線がひどくなってきました。すみません。)
漢字歴ウン千年の大先輩中国に、峠の概念がないのかな?
もしないようであれば、これを機会に広めてください。
再びありがとうございます。中国語の「山口」は「峠」にあたります。ただ、普通の人は知らないと思います。大変助かりました。この質問はとてもよいきっかけとなりました。本当にありがとうございました。
No.11
- 回答日時:
#10ですが、すみません、ひょっとして中国ではGoogle が見られないんでしたっけ?
もしそうであれば、こちらのMapfan の地図をご覧下さい。
http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E145.6.33.9N44.3 …
右側の虫メガネの絵で示されている+と-のところで-の方に動かして地図を縮小していただくと、知床横断道路、知床峠、羅臼岳など、先ほど書いたことが分かるかと思います。
No.10
- 回答日時:
峠について、分かりやすい例を思いつきました。
北海道はご存じですか?その東の端に知床半島(しれとこはんとう)というのがありまして、その半島を横断する「知床横断道路」というのがあります。
こちらの写真と地図をご覧下さい。
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&q=%E7%9F%A5% …
真ん中のAと書いてある赤い印が知床峠でして、この部分を拡大しますとこうなります。
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&q=%E7%9F%A5% …
羅臼岳と天頂山という、二つの高い山の間の低い部分を、知床横断道路は走っていますね。その真ん中にあるのが知床峠で、この道路の一番高い部分です。
山の一番高い部分は頂(いただき)ですが、山の間を通っている道路の一番高い部分は頂とはいわず、峠といいます。
No.9
- 回答日時:
最初から沢山の回答を読ませていただいていますと、リングワンデルング(独: ring wanderung 輪形彷徨)という言葉を思い出しました。
歩いても歩いても同じような景色が続くと、リングワンデルリングに陥ったのではないかと思ってしまいます(苦笑)。
質問者さんが峠を理解できないのは、登山というスポーツ(あるいは趣味)の中で、峠というものを考えるからです。
峠は、ヒマで金がある人達が道楽で山登りをするようになるはるか以前から存在しています。
峠はスポーツの登山道にあるのではなく、生活道路、交易道路にあるものです。
昔、中国から交易のためにインドへ行く人々がいました。
途中でヒマラヤ山脈を越えなければいけません。
そのとき、8千メートルのピークを越える馬鹿な商人はいません。
ピークとピークの間の低いところを越えます。
それでもヒマラヤ山脈のうちですから、5千メートルくらい?はあるでしょう。
高いです。
そこが峠です。
今まで登って来た道は下に見えます。
インドへ行く道も下の方に下っています。
それが普通の峠です。
ご親切に教えていただきありがとうございます。8千メートルのピークを越える馬鹿な商人は私です^^;。登山する時に、必ず頂に登りますので、山脈を越えるというのはそういう意味だと思っていました。私の間違いに気づきました。大変助かりました。本当にありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
今までの回答となるべく重複しないような事を書きたいと思います。
峠は多くは村と村を結ぶ生活道路が山脈を横切る場所です。
ですからたいていはもっとも効率良くもっとも山並みの低い所を抜けて行きます。
「とうげ」の語源はそこを通る時に一休みして、道中の安全を願って祈る、「たむける」から来たと言う説と、地形的に山並みがたわんで低くなっている形「たわ」から来ているという説があります。(この説ではゲの説明がちょっとつかないですね)
峠にはたいてい道中の安全を祈ったりするための地蔵などがおかれていて道しるべにもなっています。
とうげ、たわの他に「たるみ」「たる」などと言う言い方があります。
十文字峠はおそらく各地にあってひとつではないと思いますが、この文章はおそらく奥秩父の十文字峠でしょう。
長野県の梓山から秩父の栃本へ抜ける日本でも最長の部類の古くから使われてきた峠道です。
この峠は四つの尾根が合したような地形になっていて、峠道も長野県側から行くと沢を上り詰めて行くといつのまにか平らなうっそうと木が茂る小屋の所に出て、それでそこが峠だとわかるような場所です。
大きな木に囲まれているので見通しは利きません。また秩父側への道は谷に降りないで尾根のひとつをたどって行くような道ですのでこれも出だしではどちらに下るのかわからないような道です。
2.登ってきた道を眺めて「よく頑張ったな」、行く予定の道を眺めて「さああそこへ行こう」と休憩しながら考えるのが、峠を越える人が峠でするおきまりの儀式的な行動である。
3.よくある峠の形ではない。見晴らしが無い。
地形図が読めるようでしたらこちらをどうぞ。
http://portal.cyberjapan.jp/denshi/opencjapan.cg …
なお自動車が発達した今日では「峠」と言っても最も高い所はトンネルで通している道も多くなっています。
No.4
- 回答日時:
峠とは、山脈を横断する道の最も高いところです。
山脈を横断するわけですから、その道の最も高いところと言っても、山脈の比較的低いところを通っています。
山の頂上に峠があるのではなく、鞍部(山の尾根のくぼんだ所)に道が通っています。
東から西に山脈が走っていると仮定します。
この山脈を南から北へ越えて行くとしたら、その山脈の最も高いところはさけて、鞍部を通るのが普通です。
そしてこの道の最も高いところが峠であり、それは鞍部にあるわけです。
南を見れば道は低くなっています。北を見ても道は下り坂です。
ここまでくればやれやれで、後は楽ですから一服して休むのが普通で、峠の茶屋なんてものもあります。
右(東)と左(西)は高い尾根が続いています。
以上が峠の姿であり、パタン(パターンpattern)であり、峠の構造と景観です。
日本製の漢字「峠」はよくできているでしょう(^^)。
ここで念のために、箇条書きの質問にお答えします。
1.峠は山脈の鞍部にあります。
2.一般的な峠の姿であり、パターンです。
3.十文字峠はそういう鞍部を通って横断するような峠ではなく、尾根道を通る(先程の例で言うと、東から西へ、あるいは西から東へ)ようになっていて、先の方を見ても、険しい登りがあるような、変則的な峠ではないかと想像します。
普通は、峠へ着けば、やれやれでほっとします。
しかし、十文字峠の場合、峠へ着いても「えっ、これが峠かい。まだまだ先が苦しいではないか」ということになります。
ご親切に教えていただきありがとうございます。山を越えるのに頂を通らなければならないと思いました。友人に説明してもらいました。いま理解できるようになりました。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
まず、十文字峠というのは固有名詞でこちらの峠ということでよろしいでしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E6%96%87% …
1.峠と頂の違いは他の方も書いているとおりです。
2.「峠の姿でありパタンである」
パタンというのは英語のpattern ですね。見本とか、模範とか。
今回の場合は「(峠でとるべき)典型的な行動の形」くらいの意味でよろしいかと思います。
「姿」は、他の方もお書きの通り、「本来の姿」「典型的な姿」ということでしょう。
ですから、「峠の姿でありパタンである」というのは、同じ内容のことを言い換えることによって強調しているのではないかと思います。
3.「峠の構造と景観からはほど遠い」
峠の構造は、山道のてっぺんですから、前後は下り坂ということになります。
ですから、景観は、普通は見晴らしがいいことが多いですね。
でもその「十文字峠」は、そういうイメージとはほど遠いのでしょう。
イメージ検索してみました、ちょっとご覧下さい。
http://www.google.co.jp/images?hl=ja&q=%E2%80%9D …
シャクナゲの花の写真が目立つ程度で、峠そのものがよく分かりませんが、「十文字峠」の標識が写っているものもありますね。
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