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味の素は石油から作ってるのでしょうか?

A 回答 (4件)

商品名「味の素」は、サトウキビから発酵法で製造されています。

より詳しく言えば、サトウキビの汁から砂糖を製造した残った糖蜜が原料です。ラム酒も全く同じ原料から作られます。
その成分はグルタミン酸ナトリウムですが、同等の他社の製品もほぼ同じ方法で作られています。
ただし、使用原料は国や地域によっての違いがあり、甜菜糖を原料としたり、あるいは澱粉を糖化して糖源としている場合もあると思います。糖源があればグルタミン酸ナトリウムは製造できるはずです。

質問の「石油から作る」とは、合成法の事を言っているのかと思います。合成法技術が研究された事は、歴史的に言えばあったのでしょう。技術的にはおそらく可能だと思います。でも実際には合成法が使われていない理由は以下の通りです。
・合成法は必ずしも簡単ではなく、プラントも複雑で得策でない。発酵法の方が簡単で安価である。
・合成法では天然界に存在するL体とその光学異性体(左手と右手の違い)のD体が同時に生成される。D体はうま味がないので、L体だけを分けなければならず、プロセスが煩雑になる。
・近年化学合成品が嫌われるため、敢て高価で面倒な合成法を使う価値が全くない。
要するに、極めて複雑なプラントと高いエネルギコストが必要な上に、化学製品だと嫌われるなら誰も実施しません。それが使われていない理由です。

昭和50年頃にも味の素の原料は石油だと主張した人がいました。味の素が買っている重油の量と製品の量が比例するからだとの理由でした。
食品製造業では、設備の洗浄と殺菌のために多量の蒸気を必要とします。また停電が起きると工場が大変な事になります。安定した蒸気と電力確保が必須です。
味の素株式会社はその当時から蒸気を作るためと、安定した電力確保のために自家発電もしていたので、燃料の重油と製品が比例するのは当然の事だったのでしょう。
エネルギ源として工場電力の元は石油だと言うなら、間違ってはいないでしょうが、原料に使うものではありません。

なお以下の質問への回答にも同様の事を書きました。参考にして下さい。
http://otasuke.goo-net.com/qa5978291.html
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございました。
石油から作られてる製品で味の素が出てたので心配してました

お礼日時:2010/08/26 17:10

かつては石油から作られていたこともありますが、すでに出ているとおり


現在ではサトウキビの発酵で作られます。
これすら、「腐った産業廃棄物から作る」という表現をするエセ食品安全運動がありますが。
まあ、サトウキビから砂糖を絞ったカスは産業廃棄物ですし、発酵と腐らせることとは人の主観以外の違いがありませんから
間違った表現ではないんですけれど。

なお発酵法に移行した理由は、すでに出ているコスト面とイメージ面とのほかにもう一つあります。
味の素の主成分である「グルタミン酸ナトリウム」には、
右手と左手のようにかがみ写しの存在である「L-グルタミン酸ナトリウム」と「D-グルタミン酸ナトリウム」とがあります。
そのうち味覚細胞にうまみを与えるのはL体だけで、D体はうまみになりません。
石油からの合成では、当時の製法ではDとLの混合物ができてしまう非効率性がありました。
これに対し、発酵法だとL体だけを選択的に合成できるのです。

ところで、石油から作られているとなぜ心配なのでしょうか。
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何十年か前に、一時は石油から作っていたとのことを聞きましたが、その後はまた天然の素材から作るようになったと聞いたことがあります。

 本当かどうかは判りません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました

お礼日時:2010/08/26 17:11

サトウキビから発酵によってつくられています。


今の合成化学から考えれば石油からでも作ることは可能でしょうけど。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました

お礼日時:2010/08/26 17:11

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