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電気回路学の2端子対回路のマトリクス表示について
マトリクス表示には、Zマトリクス、Yマトリクス、Gマトリクス、Hマトリクス、Fマトリクスとありますが、これらの表示の仕方がいまいちわからず、応用がききません。
添付した画像の回路ではそれぞれ、

V1=(Z1+Z2)I1+Z1I2
V2=Z2I1+(Z2+Z3)I2

I=(Y1+Y2)V1-Y2V2
I=-Y2V1+(Y2+Y3)V2

I1=g11V1+g12I1
V2=g21V1+g22I2

V1=h11I1+h12V2
I2=h21I1+h22V2

V1=AV2+BI2
I1=CV2+DI2

と表せると思うのですが、なぜこうように表せるのでしょうか?どのような考え方なのか全く分からないので、詳しく教えてください。

「電気回路学の2端子対回路のマトリクス表示」の質問画像

A 回答 (2件)

ZパラメータをZ11,Z12,Z21,Z22とすると、



Zの基本の式

V1=Z11I1+Z12I2・・・(1)式
V2=Z21I1+Z22I2・・・(2)式

(1)式より、I2=0のときV1側から見たインピーダンス(開放駆動点インピーダンス)がZ11となります。
回路図のV2側を開放すると、I2=0となり、Z3も無関係になります。残ったのは、Z1とZ2の直列接続だけです。したがって、

Z11=(V1/I1)ただしI2=0
  =Z1+Z2

次に、(1)式より、I1=0としたとき、I2によってどれだけV1の電圧が現われるかと言う意味で、開放伝達インピーダンスといいます。回路図のI1をゼロにすれば、Z1の電圧はゼロ、このときV1は、Z2の電圧降下のみであり、Z2には、I2が流れています。(1)式とあわせると、

Z12=(V1/I2)ただしI1=0
  =Z2
となります。


(2)式よりZ21は、I2=0のとき、I1によってどれだけV2の電圧として現われるかを示すもので、開放伝達インピーダンスといいます。(2)式のI2=0とすれば、

Z21=(V2/I1)ただしI2=0
  =Z2

最後に、(2)式のI1=0としたとき、V2から見たインピーダンス(開放駆動点インピーダンス)は、

Z22=(V2/I2)ただしI1=0
  =Z2+Z3

となり、(1)式、(2)式を書き直せば、

V1=(Z1+Z2)I1+Z1I2
V2=Z2I1+(Z2+Z3)I2

となるわけです。

このほかのY,G,H,Fについても同様の定義があり、電圧をゼロにしたり、電流をゼロにしたりして、パラメータを求めていきます。
説明は長くなるので、他のは回路網理論などの書籍を読んでください。

個人的に、hパラメータは、トランジスタの静特性とhパラメータを勉強しておくと一番意味が分かり易かったです。
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この回答へのお礼

非常に丁寧に教えていただきありがとうございます。とてもためになりました。

お礼日時:2010/09/20 12:03

>なぜこうように表せるのでしょうか?



「なぜ」という問いには、簡単な答えを期待できません。

けれど「線形回路」の 2 ポートならば、
  ポート変数 {V1, V2, I1, I2} (ならびにその線形結合、たとえば S 行列の {a1, a2, b1, b2}}
の中の任意のペアは、残りのペアの線形表示ができるのです。

最も判り易いのは二番目。
マトリクス表示だけから、簡単に回路を推定できる。
 (2-port synthesis) アドミタンス Y1 - Y2 - Y3 から成るπ型梯子
一番目も同様。

ちなみに、その一般形は、
 I1=Y11V1 + Y12V2
 I2=Y21V1 + Y22V2
  
   
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2010/09/20 12:04

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