No.2
- 回答日時:
中華思想とは
中国が世界の中心で、その世界の中心にいる中国人こそが世界で一番素晴らしい民族なのだということです。
転じてNo.1さんのいうように、世界の中心は俺様で、俺様がすべてにおいて正しく、すべてにおいて一番素晴らしいのだということです。
ジャイアンは良いたとえです。
小中華思想とは
中国かぶれの朝鮮と韓国が中国の第一の家来は私たちなんだ。だから日本もアメリカも中国にひれ伏すなら私たちにも当然ひれ伏すべきだという考え方ととらえて頂いて構いません。
No.3
- 回答日時:
現実の力関係として、北方の遊牧民族に圧迫された時代、つまり北宋から南宋にかけて発達した考え方。
現実には、北宋の時代では遼に対して兄事していました。つまり兄として仕える。南宋の時代では、北部を金に支配されています。
この現実から、現実逃避として、理論構築されたのが中華思想です。
自民族なり、自分たちが世界で一番偉いという思想はどこの民族、どこの国家でも持っています。とりたてて中華思想云々という時には、この時代背景を考える必要があります。
現実逃避の理論構築なので、地理的限界や時間的限界を無視して他でも使えます。
イギリス人は偉いんだ!という思想は、ドイツ人は持てませんが、イギリス帝国主義は偉いんだ!(イギリス)帝国主義は偉いんだ、と、イギリスが( ) に入れば、次には 帝国主義は偉いんだと ( )の中を抜いて、他でも使えます。
中華思想は、普通の自国民優越主義と違って、汎用性を持つようなりました。
朝鮮における小中華思想は、明が清という異民族に倒され、現実には清に臣従しているにもかかわらず、心理的には、朝鮮が偉いんだという展開をします。
日本における小中華思想は、革命思想の理解から来ます。
徳を失った王朝は、他の王朝に取って代わられるというのが革命思想です。
逆に言えば、王朝が代わらないところは、その王朝がずっと徳を失っていないことということになります。王朝がずっと代わらない・・・あ それって日本の天皇じゃないか!ということで、日本こそ中華だという思想が江戸時代に生まれます。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
他の回答者の方が指摘していない点について。
周・春秋戦国時代を経て秦・漢の巨大統一王朝が出来る過程で生まれた元来の中華思想は、中国中原地方の文化・経済力が周辺に比べて圧倒的に強かったことが背景となっています。
そのため、以下のような観念的特徴があります。
1、国境というものが理念の前提にない。
→ 天帝から中国皇帝が地上の支配権を委ねられている。=世界中全ての土地が、中国皇帝の主権下にある。
→ 外国という観念がないので、皇帝の直轄地以外の土地からの出身者でも、中国語が堪能で有能・忠実であれば、皇帝の部下として高位の高官になれる。
2、中国中心部から離れるに従って、文化・経済レベルが下がっていく。
→ 当時の東洋世界の状況をそのまま反映しています。
その結果、
A、日本から遣唐使の一員として唐に渡った阿倍仲麻呂のように、現在の文部省事務次官や節度使(日本の県知事のような地方長官数人を統括し、その地方の軍事最高司令官を兼ねる。)となるような人もいました。
現在なら、帰化外国人となるのでしょうが、中華思想には、帰化・外国人の概念はなく、朝廷直轄地出身者とそれ以外の土地の出身者という出身地による身分差別もほとんどありませんでした。(⇒中国語の理解レベルによる区別は、厳然としてあったようですが。)
B、朝貢貿易
貿易という名前ですが、実際は朝貢国が持参した物の何倍もの価値のある物を、中国朝廷から下賜されることになっており、朝貢国側の大儲けでした。
→ 朝貢国側の支配階層を儲けさせ、長期間の友好関係を維持するのに役立ちました。
唐の頃までは、中国統一王朝の全盛期には、朝貢国とこのような関係が出来上がっていました。
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