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性染色体がだいたい同じ親なら、生殖能力ありそうですけど。それでも発現が異常により抑制されてしまうのでしょうか

A 回答 (2件)

 生殖能力がない種間雑種ばかりではないですよ。


 ニホンザルとタイワンザルは自然の状態でも普通に交配して普通に雑種化します。つまりその子も普通に生殖能力を有します。
 また、一代雑種の作出そのものが不可能な組み合わせもいくらでもあります。
 その中間として、一代雑種はできるけれどもその子には生殖能力がない、という組み合わせがあるだけです。

 その「子には生殖能力がない」というのも厳密ではありません。
 ライオンの父親とトラの母の組み合わせ(ライガー)は、まれに生殖能力があるメスが生まれることがあるそうです。その子(二代雑種)には生殖能力がない、とされていますが、これも数さえ十分あればまれに生殖能力がある子が生まれることもあるかもしれません。

 どこまで厳密なのか、つまり本当に生殖能力がないのか、ごくまれに生殖能力を有する子が生まれるのか、ということはやってみないと判りません。でも、たいていの種間雑種はそこまで数が作られていないので、そのあたりの検証はできていません。数が十分にあって確実に「一代雑種に生殖能力がない」と確定できるのはラバ(馬とロバ)くらいなものではないでしょうか。

 生物は複雑で緻密ではありますが、かなりいい加減でファジーでもあります。何らかの異常があっても他で補ったり代用したりしてとにかく何とかしようとするものです。極端な話、リンがなくてもヒ素で代用できる細菌の発見が発表されたばかりですよね。

 なのでもともと「無理」な組み合わせでもなんとか形にしてしまうわけです。
 その「無理」のいろいろな段階の一つとして、「なんとか形にはできたけどその次はもう作れない」という形があるわけです。
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教えて!gooで参考になりそうなホームページがありました。

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1778311.html

私は遺伝学はあまり習っていませんが生理学などを勉強していての考えです。
生物の身体は非常に緻密に出来ています。
例えば血液が固まるまででも13段階ほどの過程をとります。
また、様々なホルモンが体内に放出された後に修飾を何度も受けます。
赤血球が出来るまでも色々と複雑です。

ですので質問者様の予想『発現が異常により抑制されてしまう』で大方当たっていると思います。
身体は精密だからこそ少し遺伝子に異常が起こると大きな病気になってしまうのではないでしょうか。
血友病という血が固まらない病気は遺伝子の2つの異常で遺伝して発病してしまうと読んだことがあります。
高校生物でも習う鎌状赤血球症は11番染色体にあるヘモグロビンβ鎖の第6番目のアミノ酸置換(グルタミン酸がバリン)に変わるのが原因だそうです。
引用:Wikipedia、鎌状赤血球症のページ
つまりたった一つの塩基対の違いが鎌状赤血球を引き起こすとのことす。
少しの遺伝子の変異で大きな異常が起こるので、性染色体が大体同じ……つまり少し違うだけでも致命的な変異が起こるかと思います。
よって性染色体が大体同じ種間雑種でも遺伝子的には大きな異常が起こるので生殖能力は無い、と考えます。

なお私は専門家ではないので間違えている所があるかもしれません。
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