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「言葉の意味は言葉が持つ<差異>によって決まる」という考え方と
「言葉の意味はその言葉の<使用>によって決まる」という考え方があると聞きました。

それぞれどういうことなのか解説してくださる方いらっしゃいますか?

A 回答 (4件)

「差異」説は、「(フランス流)構造主義」が依拠した言語学者ソシュールの考え方です。



これは、考えてみれば当たり前のことで、その分かりやすさから、何十年か前にそうとう流行りました。
いまでも、この考えひとつで、何か立派なことを考えた気になっている人もいますから要注意です。

言語で考えてみましょう。

たとえば、母音「a」「i」「u」「e」「o」があります。「a」が「a」として聞こえるのは、そのほかの母音との「差異」においてでしかないということです。ちょっと理屈っぽくなるかもしれませんが、ただ「a」しかなかったら、それを「a」と認識することは不可能です(その必要がないので)。

「愛(あい」と「甥(おい)」とは、母音一つの違いで決定されます。

ここでは、実体(同一性をもつもの)としての「a」という母音があると見るのではなく(それは素朴な錯覚で)、むしろ、母音群の関係性のなかで「a」という母音の実体が「発現」してくるというのが「言いたいこと」のようです。「物」より「関係」のほうが先立つということです。しかし、「関係」とは何かを深く考えていると思われません。

次の「使用」説は中・後期ウィトゲンシュタインの『青色本』や哲学探究』で述べられたものです。

ウィトゲンシュタインの例とは違いますが、ソシュールと似せていえば(両者はまったく違う考えの持ち主です!)、


水道の蛇口に

「C」と「H」

とあればアメリカ人なら「水(cold)」と「お湯(hot)」とに区別するでしょう。(いってみれば差異がある)

ですが、これをフランス人が見れば

「C」を「お湯(chaud)」と見て、はて「H」は何だと首をかしげるかもしれません。
だれが「使用する」かで、言葉の意味が違ってくるということです。

「水!」といえば、

「水をくれ!」

でも、

「水があった!」

でも、

「火事だ!」

にもなります。


「おい」も、使用する場面で「呼びかけ」にもなれば「親戚のひと」にもなります。

このことも当たり前といえば当たり前です。ですが、「使用」とは「行為」でもありますから、「行為」とは何を指していうのか、どう記述できるのか、という現代哲学の課題に直結する問題です。

以上、参考になれば。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2011/07/18 14:53

差異は、


例えば若いねに対して、日頃若作りに励んでいたら、褒め言葉。
哲学的に深いところを勉強しようとしている人には嫌味に聞こえるかなと。

使用は、
夏をイメージして欲しかったら、風鈴の音がどこからか聞こえるとか、
桔梗が咲き乱れなど。

ざっくりですが、私はこう感じました。

言葉は奥深いですね。
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祈り でことだま説明しましょう。



言葉が持つ<差異>と<使用>の違い
<使用>あなたのお店がはやることを祈っていますと普通に言うこと。
<差異>ということは他の店の客があなたの店に行くように祈っていることになります。つまり他の店を呪っているのです。

ですので「祈っています」とこれから使わないようにしましょう。ことだま心理学。
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言葉は、意識される外界の中のグループ化しうる要素に


与えられる記号である。
その記号によって、条件反射的に、そのグループの特性が
想起される。
言葉の意味は、言葉の扱いによってではなく、環境を構成
する階層現象性(量子>クォーク>素粒子>原子>分子
>細胞>脳)に由来する、「グループ化」可能な要素による。
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