
外国の方から
「起承転結」が日本人が学校で教わるメインの作文の書き方なのか。
「感想文」がメインではないのか。
との質問を受けました。
今、学校で教えてもらえる文章作法にはどんなものがあるのでしょうか。
書かされるのは、「日記」「読書感想文」「自由研究」くらいでしょうか。
「型」として習うものには「起承転結」があると思いますが、他にもなにかありますか?
それから最近読んだ本の中に、
「結論を最初に言ってしまい、それからゆっくり理由を説明すればよい。
「これから何を話すか」「内容の詳細」「今こういうことを話しました」とまとめるのが英語の論理構成」
という文がありました。
「英語の論理構成」については、今の学校(中高大)では習えるのでしょうか。
私は共通一次世代ですが、よく居眠りしていたためか、習った記憶がありません。
「起承転結」以外の文の書き方と、学校で教えられている文章作法について教えて下さい。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
論文なんかは、「序論・本論・結論」の三段型です。
**について検証してみよう。(序)
こんな風にしてあんなことをやってみた。あるいはこんなこともしてみた。(本)
まとめると、**は~ということだ。(結)
「起承転結」で知られる四段型は、序論・本論の後に対比が入ります。
道を歩いていると泣いている人がいて、聞いてみると追いはぎにやられたという。(起)
その追いはぎを捕らえに行くことにする。アジトに乗り込んだ。(承)
ややっ。頭はさっきの泣いていた人ではないか。これは罠にはまったか。(転)
何とか切り抜けた。一応解決。(結)
他にも5段型・6段型というのがあります。
主題の位置による区分もあります。<添付画像参照>
(1)頭括式
最初に主題が示され、その後にその説明・事実・例証などが並ぶ。
(2)尾括式
最初に説明・事実などが列挙され、締めくくりに主題が置かれる。
(3)双括式
初めに主題の概略が示され、説明・事実などが並んだ後に、再び主題が書かれ締めくくられる。
他にも構造的でない、散叙式、列挙式などがあります。
そういえば時間を掛けた説明はされていないような気がします。
授業時間内に文章を書かせているので、時間が足らないのではないでしょうか。
授業中は書式説明・あらかじめ書かせておいた文章の検証に当てた方が良いでしょうね。

丁寧に教えてくださってありがとうございます。例文や図のおかげで大変わかりやすくて助かりました。wild kit様は、これらをいつ学ばれたのですか。「授業中は書式説明・あらかじめ書かせておいた文章の検証に当てた方が良い」とのこと素晴らしいアイディアだと思いました。
No.5
- 回答日時:
「起承転結」は、忘れたほうがいいと思いますよ。
これにこだわると。結局良い文が書けません。他のルールもみんなそうです。
(1)therefore型/because型
私は理科系の文書が中心なので、becuase(結論を先に書いてあとから理由を書く)が好きです。しかし、結論を先に書くと、往々にして理由の部分を読み飛ばされてしまいます(理由の中に「読んで欲しいこと」が入っている場合があります)。結論を後回しにして「気を持たせる」ほうが良い場合があります。文章を書くときは、いつも読者の心のうちを推察しながら書くべきです。
(2)逆三角形型
読む人は、たいてい忙しいので、先頭の1/3だけ読む人、1/5だけ読む人、1/10だけ読む人などいろいろです。どんな読み方のされても、それなりに大切なことが分かる--これが大切です。新米の記者が最初に教わる法則が、この「逆△型」です。新聞記事は、たいていそうなっています。紙面の都合で、どこで切られるか予測できないからです。そういう観点で実際の記事を読んでみると、よく分かりますよ。
(3)第1パラグラフ=Abstract型
欧米では、これを強調します。最初のパラグラフ(第1段落ともいう)にエッセンスを詰め込んでしまう方法です。日本でも、学会に投稿する論文や、特許請求の場合も、これを要求されます。
ご回答ありがとうございます。「(2)逆三角形型」がとても新鮮でした。「読む人はいろいろ」確かにそうですね。「文章を書くときは、いつも読者の心のうちを推察しながら書くべき」とのこと、大事な視点を教えていただき大変勉強になりました。
No.4
- 回答日時:
「序・破・急」という形式や「最初に結論を提示し、それは何故か」と論証を重ねていく形もあります。
後者は「読者の関心をひかせる」には効果的で、新聞や雑誌のヘッドラインや見出しに近い性質もあります。
文章の書き方を学ぶには子供も大人も違いはありません。子供でも大人並みの文章を綴ることのできる学童もいれば、大人になってこの程度かい、と思わせるような稚拙な文章しか書くことの出来ない人物も多々います。
ご回答ありがとうございます。「最初に結論を提示し、それは何故か」と論証を重ねていく形は、「読者の関心をひかせる」には効果的。とのこと、参考になりました。物語の始まりで情景を描きながら読み手を引き込む工夫とは、またひとつ違いますね。勉強になりました。
No.3
- 回答日時:
起承転結は、物語(小説や作文)の書き方であって、論文の書き方ではありません。
論文の書き方は#2の方の通りになります。なぜ、外国の方(たぶんヨーロッパ言語を母国語とする方)が
>「起承転結」が日本人が学校で教わるメインの作文の書き方なのか。
「感想文」がメインではないのか。
という質問をするかというと、西欧では古くから「論文」を授業として習うからです。これは日本の国語で行う「作文」とはまったく異なるもので、論理的に正しく且つ修辞的に説得力のある作文をする方法を学ぶということです。
これは日本にはまったくない授業のスタイルで、日本ではディベートを授業として行わない(最近は多少やっているようですが・・)のと同じで「他人を説得すること」ということを目的として学習することです。
これを勉強した外国人から見ると日本の授業における作文はどこまで行っても感想文であって、起承転結以外の文章を習っていないように感じるわけです。
もっとも、理科の自由研究のレポートなどで、序論・本論・結論型の文章も習うのですが、あくまでも「自然科学」としての勉強なので、欧米型の「議論」に対応できる能力には結びついていないのが伝上だといえます。
現在でも国語で教えているのは「起承転結」型の感想文だけです。
このサイトを見ても「今度ディベートするのでするのですが、○○について教えてください」というのがたくさんあり、その質問内容を見るだけでも「議論」を授業で教えていないことが明白だといえます。
ご回答ありがとうございます。おっしゃる通りこれはアメリカの方からの質問です。「他人を説得すること」を目的として「論文」を習ってきた外国人から見ると、日本人の「作文」はどこまて行っても「感想文」。そうですね。納得のいくご意見、大変参考になりました。
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