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先日 この間を歩いてきました。
一応 ガイドブックも見て、あちこちの記録も見て、それなりの行けると判断の元に行きました。
ただ、行ってみて驚いたのですが、とてもここを歩けるような人ではない人も結構いました。
例 70を越えた(と見える)老人が単独で、岩にしがみついて(見るからに怖がっている)。
首から長い紐でmapケースをぶら下げ、手には1本ストック(でも腕に通していて使っていない)
ものの数秒で行けるところを数分掛けてあーでもない、こーでもない、とホールド探してしてクライムダウンしていた、、、時間的にも行けるのかな???(うしろでイライラし&ハラハラして見ていました)
「戻った方が良い」とは一言言って行きましたが、返事は無かったです。
ほぼ上記に似た2人ズレのおばさんもいました(60は軽く越えた女性で、途中でしゃがみこんで進退を悩んでいました)
コースを選ぶのは個人の自由なのですが、どのような判断でここに来ているのか、驚いています。
(ある意味 私の判断も正しいのかもわかりませんが、先のルートは、まったく「普通」に歩けて拍子抜けでした)
そこで質問ですが、 行ってみて、「これは自分の力量を超えている」「進退きわまった」と思った場面やコースはありましたか? もちろん天候や時期も含めての「判断」で行ける、としたところです。
特に槍、穂高間に来る上記のような人は、あまり考えずに来ているのでしょうか?
これでは事故は減らない、と思いました。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
槍もすごいけど、剣もすごいよ。
ヤドカリの行列ができていて、ゴミは落とすは、石は落とすは、、、
この頃は、ブームだから山の常識はもう存在しないみたい。
何も起こらないのを前提とした装備で来る人結構いるからね。
ただ、やつら朝だけは早いから寝坊のオラとしては出し抜くことができないのよね。
連れ(や自分)の体調が悪かったり、天気が悪かったり、時間の問題で、引き返したり、迂回したことは何度かある。 力量を超えているところには、原則的に(チキンだから)挑戦しない。
なるほど、槍・穂以外も皆そんな感じですか!
ま~ 自己責任で来ているので、それは良いのですが、待たされるのは何とかして欲しいですね。
予定・計画が狂って迷惑千万です。
私もチキンなので基本的に力量を超えた感はないです。(落石や天候急変で怖い思いはありますが)
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
登山歴30年です。
学生時代は山岳部でしたし山小屋でも何シーズンか働いているので、事故の救助活動の経験も多数あります。
力量を超えている、進退窮まった、というようなことは何度もありますよ。特に沢登りでは滝やゴルジュの高巻きで非常にヤバい思いをすることは普通にあります。
一般ルートではもちろん天候によるもの以外ではそう滅多に「進退窮まる」ことはありませんが、それでも増水した沢に行く手も帰路も阻まれて足止めをされたり、稜線上で雷に捕まってほとんど臨死体験をしたり、という経験も何度かあります。
剱や槍穂高でも「一般ルート」は、人並みのリーチとバランス感覚を持っている人であれば、「限界を超える」ようなことはない、と言って良いです。難しいところには鎖やハシゴが架けてあるわけですから。
馴れていない人は時間がかかるでしょうし、そもそもそんな怖い思いをして何とか通過することができても楽しくあるまい、とは思いますが、「平気だった」~「命が縮む思いをした」と感じ方は人それぞれでも、まずたいていの人が無事に通過することができるものです。
天候条件によっては大キレットは誰にも通過できませんし、それどころか槍~南岳の稜線すら誰も通過できない状態になります。
現に、剱だとカニの縦バイや横バイ、槍穂高だと大キレットの飛騨泣きといった、いわゆる「最難所」での事故は意外に少ないです。
事故が起きるのは、一見なんでもないところが多いです。
ほんとに何でもないところで転んで、たまたま転び方が悪くて足を折ってしまった、みたいな事故も多々ありますが、一見何でもないところなのだけど、万が一転んだりしたら命はないぞ、というようなところで転んで落ちてしまう、という事故も多々あります。
歩行時に持つべき恐怖感や緊張感は、ですから本来は「自分の力量でそこを通過できるか否か」によって持つべきではなく(そういう意味では「一般ルート」にはほとんどの人にとって「通過できない」場所は存在しない)、「万が一転んだり足を滑らせたときの危険度」に応じて持つべきなんです。
そういう意味では、私は剱岳は前剱の手前(大岩あたり)から上はまったく気が抜けないので、下山してきた時には精神的に激しく疲れています。むしろ本峰南壁などのバリエーションルートから剱に登る方が精神的には楽でしたね。大キレットでは、南岳から下り始めてから北穂に着くまでは気を抜ける場所はないです。
質問者さんが挙げられた例は、確かに危なっかしいと思います。この人たちは、まず「落ちる」ことはないでしょうが、時間がかかるでしょうから夕刻までに小屋に辿り着けるかという心配もありますし、天候が悪化すればそれこそ進退窮まるでしょう。そういう意味では危なっかしい、と思います。
でも、こういうこういう人たちは、少なくとも一般ルート上で「滑落・転落する」ことは、非常に少ないと思いますよ。
滑落・転落でむしろ心配なのは、どちらかというと質問者さんのような人です。
大キレットを普通に歩けた、というのはもちろん「普通」です。一般ルートの中では難易度が高い方ですが、それでも一般ルートですから普通の人なら普通に歩けるのは当たり前ですから。
でも、大キレットの大半は、もし万一転んだり足や手を滑らすようなことがあれば即命に関わるような場所の連続です。ここは「絶対に転ばないように」相当緊張感を持って通過すべき場所です。
ここで緊張感が足りない人は、何でもない場所で大事故を起こすリスクが、大キレットで恐怖のあまり岩にしがみついている人より高いです。
むろん、質問文の額面どおり、質問者さんが大キレットを何の緊張感もなく通過してしまったとは限らないのですが、質問文の文面からはそのような危険性は危惧しました。
事故は、その人の「力量を超えた」ところで起きるものばかりではありません。というよりむしろ少数派です。
その場での緊張感や集中力が足りないために、何でもない場所で起きてしまう事故の方が多いのです。
「普通」に行けたのは、結果論(終わって思ったこと)で、行く前や途中では緊張感を持って行っていました。 ただ、次回ここへ行ったら、危ないかも知れまませんね。
次は北鎌を予定していますが、やはり緊張感を持って行ってきます。
ありがとうございました。
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