A 回答 (11件中1~10件)
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No.11
- 回答日時:
「色」は物質と定義すると、では「空」とはなんなのか?ということですよね。
その「空」というものを仏教では「縁起」とか原因結果の法則とかで表したりします。つまり何なのか?そうすると、「空」というのは物質の成り立ちでも説明しているのでしょうかということです。ぶっちゃけ、分子とか原子とかどうやって出来るんでしょうか。また物質とはなぜあるのでしょうか。科学では説明がつかないと思います。となると、「空」とは四次元や五次元的存在、さらにそれ以降の高次元存在ということになります。最近の科学でも何次元で宇宙がつくられたとかいっているので、釈迦はそんなようなことを悟ったんではないかと、そう解釈もできるわけです。四次元以降の世界を宗教的に言えば霊界とかいうものです。それを「色即是空、空即是色」という言葉で、人間はどこからきて、どこへ去って行くのかというような疑問に答えたのではないかということです。No.10
- 回答日時:
少しも難しいことではありません。
「色」は物質のこと。これには動植物のからだも含まれます。「空」は現象のこと。これは自然現象など一般的な意味の現象です。したがって「色即是空,空即是色」は「物質は現象であり、現象は物質である」と言っていることになります。これは例えば,空に浮かぶ雲という「物質は」小さな水滴が集まって太陽の光を反射しているという「現象であり」,雲という気象「現象は」もとを正せば小さな水滴すなわち「物質である」,ということです。
現在の知識では,水は水素と酸素に分解され,そのそれぞれは原子核と電子からなり,原子核は陽子と中性子の結合体であり,更にそれらも素粒子に分解され,最終的にはエネルギーになります。逆にたどれば,エネルギーは酸素や水素になり,窒素や炭素などあらゆる元素になります。それらは寄り集まって私たち人間のからだになったり、私たちを取りまく物質になったりします。エネルギーが物質のどの状態になりどんな現象を引き起こすかは,様々な原因や条件によって決まるのでしょうが,なぜそうなるのかは未だ人類の知り尽くすところではありません。
しかし,一切の物質が固定的な実体をもたず現象として常に変化の過程にあることは普遍の真理に違いありません。その真理を古代のインド人が発見しました。それは恐らく「自然とは何か,宇宙とは何か,この世の一切とは何か」という問いに対する答として苦闘の末に導かれたものです。そして,私たち人間もまた物質であり現象に過ぎないという認識は「人間とは何か,私とは何か」という問いに対する一つの鋭い答えになっています。それがこの言葉が現在もなお唱え続けられているゆえんだろうと思われます。
No.9
- 回答日時:
こんにちは。
( a ) 《色即是空、空即是色》と見る者がいるのではないか?
( b ) 人間という存在 《わたし》という動態をどう処理しているか?
にかかっているのではないでしょうか?
もしそうだとしますと
(1) 色即是空 ないし 色受想行識即是空 と見る段階
(2) 空即是色 ないし 空即是色受想行識 と見る段階
の二つの段階があると考えられます。
これを明らかにするためには 空仮中(くうけちゅう)の三諦(さんだい・さんたい)という捉え方が分かりやすいと思われます。
( c ) モノもしくは色ないし色受想行識あるいはつまり要するに世界は 何から出来ているか?
( c-1 ) 宇宙の主宰神ブラフマンの霊としてのアートマン(我と訳されますが)が それであるという説。
( c-2 ) いやいや モノゴトには自性はなく みづからの力によって存在するモノ(質料)もコト(エネルギー)もその第一原因もないという説。
( d ) すなわち ゴータマ・ブッダと呼ばれた人は この後者の諸法無我説に立った。無我:アン‐アートマン(アン‐は アンインストールのアン‐と同じ語)。
( d-1 ) 無我説は ものごとが互いの関係性において現象しているのみという縁起説すなわち空観と同じ内容だと見られます。
( e ) けれども この空観を得たもしくは空観によって世界を捉えただけでは 済まなかった。当たり前のこととして 空観において世界を見ているのだが その世界は 縁起によって生起しているからには空だと言っても その縁起の現象は起こっている。
( e-1 ) 世界は 仮りの現象として起きていると見る仮諦(けたい)という見方が 次の段階として妥当であろうと。
( f ) ただし ゴータマという人は ブッダと言うからには・つまり目覚めたというからには その説を《さとり》としてうったえたい。
( f -1 ) ならば初めの空諦とつぎの仮諦とを合わせてこれをまとめ上げて 中道ないし中観を提示するのがよい。(と後世の人びとによることだとしても 考えた)。
( g ) よって 空諦および仮諦を合わせこれを総合して
(1) 色即是空 ないし 色受想行識即是空 と見る段階
(2) 空即是色 ないし 空即是色受想行識 と見る段階
(3) ゆえに 《色即是空、空即是色》という中観をうたった。
( g-1 ) この中諦に何の良さがあるかと言えば おそらくその《さとり》を得た人間は そのさとりないし法を説くという慈悲の心に満たされると言いたかった。
( h ) よってこの《さとり》の推進力ないし《慈悲》のはたらきそのものを 後世においてはむしろ《アートマンなる我れにやどる霊》とけっきょく同じものとして《仏性》をとなえることとなった。
( h-1 ) もしブッダの得たさとりが 価値自由な中立の世界認識であるだけではなかったとすれば――すなわち 倫理中立の認識に終わらなかったのだから―― 最初の空観だけに終わることはなかった。
( h-2 ) すなわち(1)の色即是空の段階にとどまらず (2)の空即是色へと一歩すすめ さらには その二つの段階を総合する見地に立った。こう考えられるらしい。
☆ それでは はじめのわれわれの問いかけは どうなったか?
( a ) 《色即是空、空即是色》と見る者がいるのではないか?
( b ) 人間という存在 《わたし》という動態をどう処理しているか?
だって《さとり》は さとりというモノがどこかから来て 街のなかを歩いているというわけではないだろうから これを身につけ知恵を及ぼすというはたらきをおこなう人間がいるはずです。うんぬん。いかがでしょう?
No.8
- 回答日時:
このサイトですでに何度も論議されて参りました。
それらのほとんどが論議と言うよりも「連想ゲーム」の趣でなされており、吟味・検討をすることが困難でありました。その適用法も検討できませんでした。そこで小生は以下のように論議します。「色即是空」では色の「何が空」なのか、「空即是色」では空の「何が色」なのかを提案しそれに沿って論議することにします。
1、「色即是空」では現象・事象が多様であるならばその現象が生じる「必然」がない(空)と読みます。
例えば、ある出来事に対する人の思惑が多様であるときに、「どの思惑だけが正当である」との必然がない。もしも必然があるものならば人の思惑は唯一つだけになっているだろう。自然現象で例えれば、水は常温・常圧で液体(水)・気体(水蒸気)・固体(結晶水)の姿を示すが、どの水分子が今どの姿を持つべきかの「必然がない」と読みます。ある水分子がいま気体である根拠は「たまたまそこにあるから」にすぎないのです。多様な現象・事象にはそれらを一義に支配する必然がないと理解されます。
2、「空即是色」では必然のない(空の)出来事が生じる場合には、その「表れ」が多様(色)であると読みます。
例えば、「人の死の正しい受止め方」がないので、その死を嘆く・悲しむ・損害を受ける・喜ぶ・好機と捉えるなど人の色んな反応がありうると読むのです。水分子の姿を決定する必然がないので、水は気体・液体・固体のどの姿をも同時に持ちうる。
私にいろんな悩みがあるようならば、「私にはこれを悩む必然がない(たまたまそんな気がする・立場に居るだけ)」と適用します。どうあっても良いような問題を扱うならば、「いろんな意見・対立が同時に生じうる」と適用するのです。「受想行識」から生ずるものも同様であると続いて行くのです。ご検討ください。
No.7
- 回答日時:
諸々の現象には実体が無く、実体無き様こそが、諸々の現象の在り方である、と言う意味です。
現象(色)という言葉は、物事とか、物質と言い換える事も出来るので、あまり問題にならないと思いますけど、実体が無い、即ち「空」であると言う所は、なかなか理解出来ないと思います。
実体が無いと言っても、幽霊みたいに物質として存在していない、と言うような意味ではありません。例えば、自己なるものは認識(心)の中にのみ存在するものであって、自己が自己として実在している訳ではない、と説いている様なものです。
例えば、あなたと言う存在は、誰の目にも見えるし、触れて確かめる事も出来ますよね。では、何があなたの実体で、何があなたをあなた足らしめているのでしょうか?
突き詰めて考えれば、人体はタンパク質とカルシウムで出来ており、脳や、心や、意識や、記憶ですらも、あなたという存在を構成する一部分に過ぎず、存在の本質(実体)と呼べるものではありません。
それらの寄せ集めを「自己」と呼んでいるだけの話で、自己なるものが独立単体で実在している訳ではない。つまり、自己とは心の中にのみ存在するものである、という訳です。
自己には実体こそ無いものの、それなりに機能を果たしてくれている。本当にそれが自己の在り様だと悟れば、元々存在しない自己なるものに執着し続ける事は出来なくなります。そして、自己のみならず、天地万物にも固有の実体が無いと言う事は、元より全ては一つであったと悟る事にもなる訳です。
大海は一滴の水の集まりであり、一滴の水が大海に還れば、一滴は全てとなる。一滴の水は心の現れであり、大海もまた然り・・・。
No.5
- 回答日時:
すでに解説書を読まれていると思いますので
ごく一般的な解釈はご存じと思います。
大きく分けて、学問的解釈と体験的解釈があるように思われます。
学問的解釈とは一般的な解釈です。
現象は縁起によるものであり、その本質は無我であり、実体は無く、空と表される・・・というものです。
体験的解釈とは、禅定によって無我の境地に参入して得る解釈です。
空とは唯一絶対の真理であり、同時に、限りない現象そのものでもある・・・というものです。
すべては真理の現れである、というものです。
実体はない、という虚無感と
すべては真理の現れである、という実在感とでは、大きな違いがあると思います。
大きな違いはあっても、そのどちらも真実ではないでしょうか。
現象を仮りのものと見れば虚しく、真理の現れと見れば確かで美しい・・・というものです。
虚無感に留まるだけでは片手落の解釈、という事になるものと思われます。
No.4
- 回答日時:
前の質問の回答に
有から有に変化する変化する?
有が変化する、でしょう。と書きましたよね。
有、とは、形あるもの、固定している、と認識される、対象
と、それが、変化する、という事象、だけなのです、
それだけが、万人の認識と一致する対象なのです。
在るとは方向性がある事、とは西洋思想でも気づいていることですが。
有、が般若心経で言う「色」であり
変化を起こすもの、実体としては何処にもむ存在しない、(色が変化しなければ、解らない)
方向性、有に付随する変化を起こす能力、が、般若心経の「空」なのです。
すべて(形あるもの)は縁(実体のない、能力、方向性)によりて起こる(変化した形あるものとなる)
これが、諸行無常、すべては、変化してゆく過程として、今、在る。
という世界の在り方、起こり方と合致する、考え方、であり。
形あるもの、形あるものが変化する。というのが
この世界の、二つの存在形式である。縁起の理法、釈迦の理法、と言われるものです。
時間と空間は世界の二つの存在形式である。とか、エネルギー、あるいは、神、によって、世界が
支配されている。などの知識、思いこみ、では、釈迦や(同じ考え方をしている)老子は、
難解、理解困難、なものになります。
色=空 であり、色×空=一定
老子、では
有=無 有×無=1(いっ) なのです。
中学の教科書に、E=mc^2 と書いてある、次に、1g、の物質は、1兆カロリーの熱量に換算される。
とありました。何なのこれ?
m・g=mc^2・カロリ というだけ。何処から E、がくるの。
質量も熱量も本質は同じもの、実体のないものの、現れ方、である。という事か゜理解出来ない、解っていないから、神=エネルギー、の妄想、あるいは、数学の架空概念を、持ちこんでいるのでは?
有から有に変化する ?
としたのは、変化する前の有、と変化した有、が並存「+」」する場、空間、を想像している。と思ったからです。
人間は色(肉体構造)と一体の空、(実体のない心、精神)によって、一人の人間として存在しているのです。
肉体×精神=1、個人 なのです。
それを
肉体+精神=人間 と認識する(教えられる)から、
肉体を離れた、幽霊、霊魂、が存在するのでは、と考えるのではないでしょうか。
神は存在しない、の人でしたね。
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