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犯罪に利用されると困るので、推理小説のトリックはそのままやろうとしたら上手く行かないように書いてあるという話を聞いたんですが、本当でしょうか?
もしそうだとしたら、十分な知識のある人はかえってトリックを解けないような気がしますが、こういうことを言う私が、推理小説を読むための約束事を知らないんでしょうか?

A 回答 (4件)

 こんなの絶対に実現不可能だろ! と言うトリックは特に珍しくはありませんが、別にわざとそうしているわけではないです。

そもそもミステリに出てくるようなトリックが現実に使用されることはまずあり得ませんし、事実使用されません。ですから、実際に使用されないように変更するということはほぼありませんし、そもそも実施どうかを気にしてすること自体ないです。
 まあ、中には土屋隆夫のように思いついたトリックは実際に試してみて、実行可能だった場合のみ採用するというようにリアリティにこだわる作家もいます。もっとも、誘拐事件の身代金受け渡しで優れたトリックを思いついたものの、実際に使用されると捜査が極めて困難になるため、採用を取りやめたというエピソードも残っていますが。

なお、「専門家から見るとこのトリックは成立しないね」という作品も普通にたくさんありますが、ミステリとはそういうものです。
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この回答へのお礼

土屋隆夫氏のこだわりには共感します。
一般論としては、推理小説の中の犯罪というのは現実の犯罪とは違うと思えばいいんでしょうかね。

お礼日時:2011/12/10 00:12

由良三郎が『ミステリーを科学したら』で自作の斬新な殺人方法を真似られると困るから細部を真似られてもうまくいかないように誤魔化したと書いてあったような。

すべてのミステリ作品がそのような模倣犯対策をしているかはわかりませんがしている作品もあるという証拠のひとつにはなるでしょう。

一番簡単な回避策は完全犯罪トリックを書かなければ良いのですし、上手の手から水が漏った失敗トリックを模倣犯が容易に修正して実用できないよう成功条件を過去においたり多重化すれば大丈夫でしょう。

日本ではエド・マクベイン原作、黒澤明監督映画『天国と地獄』をみて現金受け取り手口をまねた誘拐事件が発生したようです。

西洋だと19世紀末から20世紀初めにかけて探偵小説、犯罪小説をヒントにした詐欺、毒殺は起きた模様。このへんがもしかするとほとんど真似しようがない本格ミステリが生まれる社会的背景になったかもしれませんね。
トリックの題材に関する知識が作家は付け焼き刃、カタログスペック的にしか知らなかったり、大きな勘違いをしているために、読者のほうが題材をよく知る場合や現在のように簡単にInternet検索しながら読める時代には、読んでいて物足りなく思うケースがあります。

多くは先にトリックのネタがばれて興ざめ。たまにあるのは作家のリサーチ不足、強弁、ご都合主義に呆れる。島田荘司『数字錠』みたいにわざと数字錠の組み合わせ数を誇大に発言させておいてから最後にひっくり返すようなトラップ的トリックとして誤った情報を示す作品は少ないですね。
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この回答へのお礼

由良三郎氏は医学部の出身ですよね。
そう言えば、由良三郎氏ではないのですが(でも名前が出てきません)やはり医者で推理作家の人が、治療によく使われている薬で完全犯罪が出来るのがあるがまだ小説には書いていないとインタビューで言っていたのを思い出しました。きっとずっと書かないのではないかと思います。

お礼日時:2011/12/11 15:12

ミステリー作家


土屋隆夫氏が
「誘拐で身代金を絶対確実に受け取る方法を考えたが、
実際に使えるので書かなかった」
という言葉をのこされていますね

上手くいかないように書く人がいるというのは
初めて聞きました

上の言葉の取り違えではないでしょうか

以前のアメリカ、フランスなどの
犯罪モノなどは
ラストが必ず失敗するようになっているのは
犯罪を助長するものではないということで
内容はおもしろく、ラストは失敗という
パターンはありましたが・・・

江戸川乱歩は
「内容はともかく
トリックが面白くユニークなら
それだけで作品が残ることがあるから
トリックは大切だ」

ということも言われています

やはり作家なら
トリックには凝るはずで
わざわざ自分から上手くいかないように書こうという人は
いないと思いますよ

しかも一流の作家なら
十分な知識を持って(調べて)書きますからね

十分な知識を持っていても
わからないトリックが前提で
書いているはずです

おかしなのもありますけどね

反対にわたしは
警察の組織や薬の使い方
人を殺すとどのような痕跡が残るか
など、ミステリーで知ったことがたくさんあります

ミステリーを読んでいると
絶対人を殺すもんじゃないなと思いますね
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この回答へのお礼

私の聞いたのは土屋隆夫氏の言葉ではありませんが、土屋氏の言うことはもっともです。

「推理小説を科学する―ポーから松本清張まで」と言う本があります。畔上道雄と言う人が書いたんですが、トリックがどれくらい現実的かと言う観点から推理小説を評価しようとしたものです。大部分のトリックはその点で不合格なんですけど、しかし、もし推理小説が元々トリックはそのままやろうとしたら上手く行かないように書いてあるとしたら不合格なのもうなずけます。

お礼日時:2011/12/10 01:02

ヴァン・ダインの20か条というのがあります。


その中に、シチュエーションが常識的なことは含まれていません。
推理小説のトリックの多くは、実践には、この点が難しい。

ご質問のことを語った作家さんはいますが、すべての作家さんが言っているわけでも、そういうルールがあるわけでもありません。
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この回答へのお礼

ルールというか、推理小説作家や編集者の間で暗黙の了解があるのかなとも思っていました。
ところで、ヴァン・ダインの20か条、検索して読みました。古き良き時代の香りがしますね。

お礼日時:2011/12/10 00:04

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