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たくわんにも乳酸菌がありますが、体にはヨーグルトやヤクルトの乳酸菌とどう違うのでしょうか?

たくわんよりヨーグルトの方が体にいいのでしょうか?

宜しくお願いいたします。

A 回答 (1件)

こんにちは、栄養士です。



実は、乳酸菌にも多品種があり、それぞれの特性があり、
代謝物(分解物・排泄物)として乳酸を出す細菌の総称を「乳酸菌」と言っています。

乳酸菌の分類方法ですが、
* 植物性乳酸菌か、動物性乳酸菌か - 食品栄養学上の分類 ・ 大まかな分類
* 乳酸菌の菌種による分類 - 細菌学・疫学上の分類 ・ 細かな分類
の2種類の分け方があります。

また、乳酸菌はそれぞれの形状から、
球形の「乳酸球菌」と、楕円カプセル状の「乳酸桿菌」でも分類されます。


食品栄養学上の分類としては、
植物が好きな乳酸菌 - 植物性乳酸菌
植物性乳酸菌以外の乳酸菌 - 動物性乳酸菌 と言います。

ですので「植物性乳酸菌 = 植物」という意味ではありません。
動物性乳酸菌の中の、植物が好きな乳酸菌を植物性乳酸菌と呼んでいます。
植物性乳酸菌も動物性乳酸菌の一種なんですね。
細菌学・疫学上では「植物性乳酸菌」、「動物性乳酸菌」という分類はありません。
紛らわしいですね。

以下は食品栄養学上の分類を使って説明します。
植物性乳酸菌 - 自然界では野菜の皮表面に付着しており、
 乳酸菌が乳酸を出すことでカビや他の腐敗菌類から野菜を守るヒーローです。

 生野菜を軽く洗い、米ぬかに漬けることにより、野菜の乳酸菌を米ぬかに移植します。
 これを「捨て漬け」と言います。

 普通の細菌は塩分、酸素、低温を嫌いますが、
 植物性の乳酸菌はこれらの悪条件でも繁殖するため、
 ぬかや漬け汁の中でどんどん増えていきます。

 乳酸菌が増殖する過程で乳酸を生産し、
 生成された乳酸が他の細菌の繁殖を抑制します。
 同時に乳酸が漬けた野菜をおいしくしてくれます。

 植物性乳酸菌は酸にも強く、食べても胃酸に耐え、腸に届きます。
 そしてしばらくの間生存し、腸内の悪玉細菌の増殖を抑制します。
 しかし、腸内には酸素が乏しいため、少しずつ活力を失っていきます。
 そのため、毎日、できれば毎食、漬物などで植物性乳酸菌を補給すると
 腸内が快適になります。

 植物性乳酸菌は、漬物(ぬか漬け、キムチ、浅漬)だけでなく、
 味噌、醤油、日本酒(どぶろく)、ワインなどの製造でも活躍しています。
 ただし、加熱された時点で乳酸菌は死んでしまいます。

 ラクトバシラス菌(ラクトバチルス菌)は漬物の乳酸菌として有名です。
 テトラジェノコッカス菌は味噌、醤油などに使われます。

動物性乳酸菌 - 主に「母乳・乳製品」に関係する菌です。
 腸内の動物性乳酸菌(善玉菌)は胃酸には弱いですが、
 植物性乳酸菌に比べて低酸素状態でも元気に活動できます。
 そのため善玉菌を増やし、腸内環境を健全に保つことも大切です。

 ビフィズス菌は赤ちゃんの腸内に多く、成長するにしたがい少なくなります。
  ヨーグルトなどに応用されています。
 
 エンテロコッカス菌は大人の腸内に多く、整腸剤にも応用されています。

 ヨーグルトなど乳製品に含まれる動物性乳酸菌は胃酸に弱く、
 乳製品を単独で食べると、動物性乳酸菌が胃酸でほぼ全滅します。
 しかし、ナタデココ、アロエ(果肉)、芋類、豆類、根菜類と一緒に食べると、
 食品の小さな穴に潜り込み、胃酸に耐え、腸まで届けることができます。


> たくわんよりヨーグルトの方が体にいいのでしょうか?
とちらも体に良い乳酸菌が含まれています。

ただし、漬物の場合は塩分の取り過ぎに注意してください。

それと、スーパーなどで売られているたくわんは米ぬかを使用せず、
調味液に漬けているだけで乳酸菌が含まれていない商品も多いです。
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この回答へのお礼

詳しく丁寧に教えて頂きまして感謝です!有りがとうごさます。

ナタデココやアロエヨーグルトはそういう意味があったんですね!

乳酸菌を腸までとどけるように食事と一緒にヨーグルトも食べるようにしたいと思います。

私は、子供の頃からたまに生味噌を付けたお握りが無性に食べたくなるときがあるのですが、体が要求してたのかもしれません。
他の人はゲーッ!とか言って嫌がりますが、とって美味しいのに。。。

色々教えて頂き有難うこざいました。
勉強になりました。

お礼日時:2011/12/10 21:36

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