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資産除去債務に関して質問させてください。

手元にある参考資料に「除去費用の資産計上と費用配分の考え方」というトピックがあり、その解釈が
「除去費用を有形固定資産の取得原価に含めることは、当該資産への投資について回収すべき額を引き上げることを意味する。すなわち有形固定資産の除去時に生じる支出額を費用配分し、さらに資産効率の観点からも有用と考えられる情報を提供するためである。」
との記載があったのですが、この解釈がどうも理解できません。

この解釈をもう少しわかりやすく教えていただけますでしょうか。よろしくお願いします。

追伸:
特に「・・・資産効率の観点から有用と考えられる情報を提供するため・・・」との部分の理解に苦しんでおります。

A 回答 (1件)

専門家ではないのですが類似の分野を学習中なので少しコメントします。



1億円の生産設備を購入して、ある製品を生産するとします。この生産設備は5年間使用します。法定耐用年数も5年間であるとします。この場合、生産設備の購入費用は5年間の減価償却によって費用化します。すると1年当たり2千万円を回収できればよいわけです。

しかし、5年後にこの設備は老朽化して使えなくなり廃棄することが決定していて、その廃棄費用が1千万円かかるとしたらどうでしょう。5年間の間に廃棄費用1千万円を捻出しておかなければなりませから、年間2千2百万円のキャッシュフローを稼いでおく必要があります。

結局、生産設備に実質1億1千万円かかることになるのですが、廃棄費用を購入費用と別枠にしておくと、廃棄費用の1千万円が見えずらくなってしまいます。このときに、廃棄費用の1千万円を購入価格に上乗せしておき、2千2百万円ずつ減価償却すると、2千2百万円ずつ回収する必要があることが見えやすくなります。

また、投資に対する効率を考えた場合も、生産設備に実質的に1億1千万円かかったわけですから、「1億円の設備投資でいくら稼いだか」よりも「1億1千万円の投資でいくら稼いだか」という方が投資効率をより適切に表していると考えられます。

財務の分野で設備投資の採算性の計算をする際には、数年後に使い終わった設備をどう処分するか、がしばしば重要なポイントになります。売却できるのか、あるいは費用をかけて処分しなければならないのか。売却するにしても残存価格で売れるのか、売却益が出るのか、売却損が出て節税効果が生じてさらにキャッシュフローが入るのか、ということは設備投資の採算性を計算するうえで考慮しなければならない重要な事柄なのです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。

>また、投資に対する効率を考えた場合も、生産設備に実質的に1億1千万円かかったわけですから、「1億円の設備投資でいくら稼いだか」よりも「1億1千万円の投資でいくら稼いだか」という方が投資効率をより適切に表していると考えられます。

→よくわかりました。まさに私が求めていた答えです。。

>財務の分野で設備投資の採算性の計算をする際には、数年後に使い終わった設備をどう処分するか、がしばしば重要なポイントになります。売却できるのか、あるいは費用をかけて処分しなければならないのか。売却するにしても残存価格で売れるのか、売却益が出るのか、売却損が出て節税効果が生じてさらにキャッシュフローが入るのか、ということは設備投資の採算性を計算するうえで考慮しなければならない重要な事柄なのです。

→実務面での意見、大変参考になりました。

お礼日時:2012/02/15 20:40

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