自分の近所の公園では毎年、雑草が大量に生えては業者に伐採されて捨てられます。
それを見ていてふと疑問が起きました。農家によって土壌を管理されている農地ですら毎年作物を植えていると連作障害が発生することがあると聞きます。
しかし誰も肥料などを撒いたり土壌管理なんてしていないはずの公園の雑草にはそうした障害が発生しているようには思えません。
また、公園の雑草は業者によって伐採されてゴミ処理場にて処理されます。なので、毎年伐採された分の雑草の元素が土壌から抜けていることになります。なので公園の土からはどんどん植物の成長に必要な栄養が抜けていっているように思うのですが、一向に雑草が生えにくくなっているようには思えません。
炭素、水素、酸素、窒素(窒素固定細菌と共生する植物が必要らしいですが)は大気や雨などから供給されますが、それ以外の元素は供給源がないように思います。
鉄やマグネシウム、銅などのミネラルは細胞小器官に必須と聞きますので、大気から供給可能な元素だけではいつか植物は生育不可能になりそうに思うのですが。
なのになぜ毎年雑草は公園で大量に育つことが可能なのでしょうか?
・周囲の肥沃な土壌から栄養が供給されている?公園の周りは住宅街なので肥沃とは考えにくいです。
・アソファルトやコンクリートからミネラルなどが溶けだして肥料のようになっている?
・実際は公園管理の都合で土が入れ変えられたり肥料が撒かれている?そうしたところはみたことがないですが……
・実際は土から栄養は失われているが、雑草として生える草はごくわずかなミネラルなどで十分生育できる種類なために生育不可能になるには何十年何百年くらいはかかる?
学術的なことはよく分からない素人ですので、的外れなことを言っているかもしれませんが、よろしければ分かりやすく教えていただければ、と思います。
よろしくお願いします。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
連作の害は、水田よりも畑作で強いそうです。
水田には河川水が導入されるので河川水から栄養素が補給されることも関係しているそうです。農地を冬穀・夏穀・休耕地(放牧地)に区分しローテーションを組んで耕作する三圃式農法は、畑作の連作による害を減らすための方法で、一年あたりの栄養素平均消費量を減らすことと、地下からの栄養素の上昇(地表土壌への栄養素補給)を待つこと、休耕期間の家畜放牧排泄物が栄養素補給になること等を利用したもののようです。
現在は、日本では雑草も栽培植物の残滓もその土地から排除しますが、施肥によって栄養素を補給します。水耕栽培でも培養液に必要な栄養素を入れてコントロールします。
植物の生育には17の栄養素が必要だそうです。C,O,H,N,P,K,Ca,Mg,S,Fe,Mn,Cu,Zn,Ni,Mo,B,Cl 元素のひとつが欠けても、植物は健康に生育することはできないそうです。
開拓地や土地を造成した後、土を入れた後で、数年後、土壌環境が植物の生長に良い条件になると、それはとても見事な雑草が繁茂します。その雑草を抜き捨て去ることを続けると、年々雑草の勢いがなくなってきます。段々と、背丈も太さも貧弱なものになっていきます。
草原地帯などでは、毎年同じように草原が再生しますが、こういう地域では雑草(?)を撤去しておらず、雑草中の成分が土に戻ることも関係していると思います。
なお、小さなポットのような土だと、植物が生育したあと、その植物を撤去し、施肥も,新しい土も入れないと、雑草も生えにくくなります。
自然の土地の場合、表層土の下に次表層土、さらに下に下層土があります。普通の植物は表層土までに根を張ります。雑草などの場合、表層土やその上の粗腐植層に根を張り、そこから必要な栄養素を取り入れるようです。その下にある栄養素は、雨水などが浸透したときに上下につながった水を伝って栄養素が拡散しながら表層土の方向に上がっていくそうです。その年間量が細々したものなので、自然に放置されると雑草は勢いよくは生育できないようです。
>> 「なぜ毎年雑草は公園で大量に育つことが可能なのでしょうか?」
毎年雑草が公園で大量に育ち続けることはおそらくないと、思います。
空き地状態が何年も続いているの造成地をご覧になるとわかるように、雑草も毎年生えますが、雑草を毎年刈り取って除去しているところでは、年々しょぼくれた状態になっていきます。
http://www.c-juken.co.jp/jyuken-jyouhou_okuazumi …
山麓などにある野原では雑草を刈り取り撤去することがないので、毎年、似たような雑草やススキなどが生えます。
http://kobe-mari.maxs.jp/kamikawa/tonomine.htm
ご回答ありがとうございます。
とても詳しくて分かりやすかったです。
雑草は年々しょぼくれているのですね。
自分の観察眼が悪かったのかもしれません。また色々観察してみようと思います。
No.7
- 回答日時:
・実際は土から栄養は失われているが、雑草として生える草はごくわずかなミネラルなどで十分生育できる種類なために生育不可能になるには何十年何百年くらいはかかる?
これが当たらずとも遠からずだと思います。ミネラル分を一種の栄養と取るなら、その要求量は非常に低いので、地中のミネラル分がその雑草に不足することは今後もずっとない可能性もあります。
>雨水は大部分が水であるが、微量の有機物、無機物、特に重金属類を含んでいる。これらは雲が発生する際、あるいは雨となって地上に落ちてくる際に、周囲の空気や土壌から集めてくる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%A8#.E9.9B.A8 …
回答ありがとうございます。
雑草はやはり強いのですね。わずかな栄養でも生育可能、そして、雨からもミネラルなどは補給されうるのですか。
これは初めて知りました。
No.6
- 回答日時:
一応、農家です。
植物が枯れれば、土壌細菌によって分解され最終的には根から吸収できる無機肥料分(窒素など)に変わります。
また、マグネシウム、カリウムなどの金属元素は分解されず残り、これも土にもどります。仮に雑草を燃やしてもカリウムは残ります。
ただし、刈り取った雑草を持ち去ることを繰り返すと、当然カリウムやマグネシウムが土壌から減っていき、やがて育たなくなります。農作物の場合は、これらの元素を補うためにカリ肥料や苦土石灰などを施肥します。
同じ種類の植物を同じ場所に植えるとよく発生する連作障害は、肥料分が偏って欠乏することと、もうひとつはウィルスなどによる病気が原因でおこりますが、その他に、他感物質が原因の場合もあります。セイタカアワダチソウで覆われた荒れ地は、何年も放っておくとやがてセイタカアワダチソウ自身が出した化学物質で自滅して生えなくなります。
多種多様の雑草が生えている荒れ地では、同じ植物ばかりではないので、連作障害も起こりにくいでしょうし、雑草は何より強靭です。
食べるために柔らかく改良された野菜は細胞壁のセルロースが薄く、そもそもが弱いのです。
ありがとうございます。
やはり刈り取った雑草を持ちさると栄養が減って育ちにくくなるのですね
雑草の場合はいろんな種類がある、野菜のように弱くない、などの要因があるのですね。
No.5
- 回答日時:
補足します。
雑草が栄養素を吸収し土地が痩せたり不毛地に成ってしまわないのか?
植物には、太陽光と水と土があれば育つ物がありますし、極端に言えばほとんどの条件下でも光合成や水耕栽培や苔や菌糸類のような過酷な環境に耐える種類も居ます。
また、土壌には多くの金属元素(鉄・アルミ)や栄養素(アンモニア・尿素・カルシウム・マグネシウム)、そしてバクテリア・虫・動物の糞尿、植物の腐食や枯れ草の発酵、排気ガスや浮遊粉塵の沈下等が色々あり、それらの利用と吸収で生存・継承を行う植物もいます。
それに、原発の放射線拡散の忌まわしい土壌汚染の状況で明らかなように、土地には、風による分布や雨水とか地下水や河川等による流入・堆積・蓄積もあります。
砂漠や極寒の地・熱帯・水中や湖沼や湿原、海浜地・高山etcと順応したり進化したりして環境の中でサバイバル競争が行われるのではないでしょうか?
そして、そのような土壌(バランスの良い栄養素やPH度に成らない)に耐える植物が、その他の適さない植物(草花・観賞用&園芸品種)を駆逐し、寡占化&独占的に繁殖するので、生存競争に強い物が勝ち抜き、結果的にそこが雑草地・荒野・牧草地・野原等と化すのではないでしょうか?
No.3
- 回答日時:
>雑草はなぜ毎年同じ土地で増えられるのか
↓
私見<順不同>
◇雑草という植物は無く、人間が勝手に有益性や見た目で野菜とか草花とかに区分しているだけ。
◇その草花の中に、1年草や多年草があり、土壌や天候等の閑居に適応&順応した物が繁殖して生態系としての分布をしているのでは・・・
◇種の保存・継承に、種や根&株分け等の仕方があり、こぼれ種からの発芽や自家受粉もあれば、風媒(風に花粉が運ばれ受粉を助けられ)虫媒(虫に花粉がくっつき受粉を助けられたり)、鳥媒(鳥に運ばれたり、糞に種が混じって)もある。
◇雑草と呼ばれている物は、多くは、その土壌に適したり順応して繁殖した植物だと思いますので、天候や土壌にも耐性があり、こぼれ種や自家受粉や根&株の成長とか分離にて、毎年、繁殖し分布を広げているのではないでしょうか?
逆に、品種改良や交配で作られたり、観賞用に輸入された植物の多くは、原産地の気候風土やや種の本来の適応環境・栽培条件でないと栽培・生育・繁殖が難しい。
<河原や荒野で野焼きや伐採をしても、ススキや萱が広がるように・・・>
◇雑草と呼称されるのは、そのように強かに土地に根付き繁殖するパワーや花とか実とかの美しさを愛でるというよりは、放置放任(刈り取っても、焼いても、手入れしなくとも)、踏まれても踏まれても懸命に生き残り勝手に根付き継承して行く力強さを指して、それらの総称として(個別の学名で呼ぶよりも)まとめて雑草と呼ぶのでは・・・
ご回答ありがとうございます。
なるほど、雑草と一口にいっても色々な植物がいるわけで、圧倒的に生命力が強い種が雑草として繁殖するわけですね。
No.2
- 回答日時:
業者の方は根元から(根っこ)抜いているのでしょうか。
草むしりの手伝いに行って、草を刈るだけではまた生えてくるから、刈った後にはくわで根から抜くように言っていたものですから…回答ありがとうございます。
No.1さんにも答えましたが、生えてくることが疑問なのではありません。
雑草が成長し、伐採される過程で土壌の栄養が失われないのかが疑問なのです。
その場で雑草が枯れて分解されれば物質は土壌に還元されますけど、伐採された雑草はそこから離れたゴミ処理場で処理されますので、雑草の育った分、土壌から栄養が抜けているはずではないかと思うのです。
No.1
- 回答日時:
雑草を完全除去するには、種や根を残さないことです。
除去業者は、来年度も仕事ができるように、根こそぎ雑草の除去作業は、絶対にしません。百姓は、必要ない雑草は、根こそぎ除去にます。この違いだけです。無駄使いですが、こうした業者を生かすのも殺すのも、公園課の連中との癒着です。
回答ありがとうございます。
しかし、私の疑問は別のところにあります。根っこごと除去しようが根が残っていようが、どうせ雑草なんて新しい種なんていくらでも風で飛んでくるでしょうから毎年雑草が生えること自体は疑問ではありません。
毎年たくさん生えては伐採されて、その雑草の生育によって土壌から植物が成長するための栄養が奪われているはずなのに、例年、雑草が生える勢いが全く弱まっているようには思えないのが疑問なのです。
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