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「けり」が詠嘆で使われるとき、学校の先生曰く、プラスの意味になるらしいです。

たまたま、大鏡で、
花山が粟田殿にだまされた場面で


・・・・「 朕(われ)をば謀(はか)るなりけり。」とてこそ泣かせたまひけれ。

この場合の「けり」はマイナスです。
先生はこれは例外的だ、と言いますが、
逆に


(1)なぜ、「けり」に限られるのか(終助詞「かな」などはどうか)
(2)そもそも、辞書定義だと
【詠嘆】1 物事に深く感動すること。
    2 感動を声に表すこと。
とのことで、詠嘆そのものにマイナスもプラスも定義されていません。
∴先生の「けり」→プラス
は経験に基付くものなのでしょうか。


もしもこれが経験に基づくものならば、「けり」→プラス
になる確率がせいぜい80%くらいはないと
私のような、古典の初心者にとっては、使える知識とは、成りえないでしょう。


決して、先生の説の粗さがし、ではありません。ただ、私の先生に対する質問の仕方が悪かったのか、先生に愛想をつかれてしまいましたm(_ _)m

切実に疑問です。もうあと戻りできません。

どなたか、私を納得させて下さい。

A 回答 (2件)

簡単に説明します。


「けり」は「気づきのけり」と言われます。「今まで気がつかなかった事実に初めて気がついた、気づいた」気持ちを表します。マイナスもプラスもありません。ここでは今まで信じ切っていた粟田殿にだまされていたことに初めて気づいた花山天皇の気持ちを表しています。
「けり」の詠嘆の意味のもともとは、気づきの意味であったとされています。古語辞典・文法書にはこの「気づき」について記述していることが多いので確認してみてください。
気づきの詠嘆の「けり」場合、和歌で使うことが多く、和歌ですからあまりマイナスの事柄を詠むことがないというだけで、「けり」はプラス表現という根拠はありません。なお、「けり」は和歌だけでなく会話文では過去の意味より、詠嘆の意味でつかわれることが多いことも付記しておきます。


以上、参考まで。
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この回答へのお礼

「けり」は「気づきのけり」というのは、新しい発見でした!


それと
気づきの詠嘆の「けり」場合、和歌で使うことが多く・・・

で先生の説の背景が分かったような気がします!

たいへん参考になりました。

お礼日時:2012/02/23 17:00

プラスの意味、マイナスの意味というのは、そのことばの意味がわからないときに判断する、一種の「受験上のコツ」です。

普通に古典を読むときには使わないテクニックです。
この文脈ではどう考えてもマイナスの意味つまり否定的なことを言ってはいないな、

と見当をつけてゆき、

選択肢から答えを絞り込む

というやり方です。

「来有り(きあり)」が語源なので、「~たのだった」「~たという状態がある」という、発見です。
たとえば、地面の濡れている場所に来て、「雨が降った(さっき雨が降った、という状態がある)」と、発見し、驚くのです

「かな」は「~か?、 なぁ。」「なあ、~か?」なので、同意や共感を求めます。
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この回答へのお礼

「来有り(きあり)」が語源なので、「~たのだった」「~たという状態がある」という、発見

とうのは、よき収穫になりました!

受験だから・・でなく、古典に親しめるように努力します。

回答ありがとうございます。

お礼日時:2012/02/23 17:04

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