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将棋倶楽部24で14級の者です。
下の棋譜は将棋倶楽部24である人と対戦した時のものですが、相手が左側を強化しているので(自分から見たら右側)居飛車で来ると思って矢倉を目指しました。
ところが、矢倉に組んでる時に相手が飛車を振ってきました。
あと一歩で矢倉が完成するところまで駒組みした為、舟囲いにすることが出来ず矢倉のまま振り飛車と対戦することになりました。
このように指された場合、どうすれば良いのでしょうか?
先手:相手
後手:自分
▲7八金 △8四歩 ▲7六歩 △8五歩 ▲7七角 △6二銀
▲8八銀 △5二金右 ▲4八銀 △3二金 ▲5六歩 △5四歩
▲3六歩 △3四歩 ▲5七銀 △4四歩 ▲6九玉 △4二銀
▲4六銀 △4三金右 ▲3五歩 △同 歩 ▲同 銀 △3四歩
▲4六銀 △3三銀 ▲5八飛
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
16手目の▽4四歩が悪手です。
この手は矢倉を目指したのでしょうけど、先手はまだ矢倉とは確定していません。基本的なことですが、矢倉は先手が目指して、後手は先手に追従する戦法です。先手にその意思が無いのに後手の方から矢倉を目指すのは無理です。先手の矢倉模様に対して、後手が急戦に変化する形も後手の有力な指し方なぐらいですから、後手の矢倉模様に対して先手が急戦に変化するのは、なおさら有力なのです。先手は常に一手先行します。先手と後手の大きな違いがそれなのです。先手が▲6六歩と角道を止めるのなら、後手もお付き合いして▽4四歩とするのは正しい指し方です。ところが後手の方から▽4四歩とすると先手は▲6六歩とせずに、角筋を通したまま戦うことができます。先手の角だけが自由度が高いのに、後手の角は働きが悪くなってしまいます。それが▽4四歩の罪なのです。16手目は▽7七角成▲同銀▽4二銀と指すところです。お互い角を手持ちにすれば、角の働きに差が生じないことになります。先手は▲7七角の一手を指しているので後手から角交換しても手の損得はありません。そこから先手が▲4六銀と急戦を志向しても、後手は▽5三銀▲5八飛▽4四歩▲5五歩▽同歩▲同銀▽4三銀▲5四歩▽6二銀と応戦して十分です。▲5三角▽同銀▲同歩成▽同金▲5四銀打といった強攻が怖いようでも▽5二歩と打って受かっています。いずれにしても後手は常に先手の急戦策を警戒する必要がありますし、受けの力が問われるところでもあるのです。ところが低級者は、往々にして受けの力が弱いので、無理攻めを通してしまうことが多いです。まさに「無理が通れば道理引っ込む」なんですよね。
将棋は相手の無理を通さないことが最重要です。本譜は▽4四歩が無理だったのですね。だから先手は「無理は通さんぞ!」と怒ってしまったわけです。
この手順で▽4四歩のところ、▽4四銀と指す人もいるでしょうけど、それは▲3五歩▽同歩▲同銀▽同銀▲7一角で先手有利です。こういう変化で分かるように、先手の▲4九金型は▲5八飛を可能にして働いているのに対して、後手の▽5二金右は▲7一角を生じさせている手になっているわけです。
だから8手目の▽5二金右も時期尚早の悪手なのです。ここではもう▽3四歩と角道を開けて先手の態度を窺ったほうが良いのです。
26手目の▽3三銀も悪手です。▲3八飛か▲2六歩~▲2五歩を見てからでも▽3三銀で間に合います。
それを先に▽3三銀としたものだから先手は裏をかいて▲5八飛としたくなるわけです。26手目は▲6九玉に追従して▽4一玉と居玉を解消しておくところです。
そういう風に後手は先手の出方を見ながら、先手に追従する指し方が基本です。それが相居飛車の後手の宿命です。基本といいながら後手は先手の手を真似するということではありません。遅れを取らないように、ついていかないと勝てないという意味です。互角についていけば、どこかで後手が前に出るチャンスも生じます。
▽3三銀が悪いのは後手の角道を▽3三銀と▽4四歩で二重に止めてしまうからです。これでは後手の角は使いようがありません。
▽4一玉だったら、▲5八飛▽5三銀右▲5五歩に▽4五歩▲同銀▽5五角▲同角▽同歩▲同飛▽2八角と応戦して後手有利です。▽4五歩に▲5四歩なら▽7七角成▲同銀▽4六歩▲5三歩成▽同銀で後手有利です。▽4二銀のままだったら、▽4五歩の決戦策が利きますし、5三のと金を▽同銀と応じることができるのです。こういう変化を検討することで▽3三銀がどれほど酷い手だったか理解できるだろうと思います。
将棋は難しいです。是非とも、私が挙げた変化手順を並べて本譜との違いを検討してください。
こちらが早々に矢倉を目指したのが失敗だったのですね。
今度は相手の手を見てから戦型を決めるように意識して指してみます。
回答有り難うございました。
No.2
- 回答日時:
初手の7八金を見たら、この人は消極的で戦う意志の無い人だと思わなくてはいけません。
まあ、勉強の足りない素人と考えて差し支えないわけです。初手7八金は、気合負けの手と言い換えても良いのです。しかし、本局は、相手の消極姿勢に対して、更にその上を行く消極姿勢で対応してしまったのですね。折角、のびのびと飛先を伸ばしたのですから、六手目は、これまた、のびのびと角道を開けるべきで、そして、開始早々の角交換をも想定しますと、6二銀などと飛車の横利きを消してはいけませんね。つまり、7八金の消極性を上回るのが、この6二銀でした。それに関連して、相手は角道を早くから開けていて角交換の可能性が大きいということですから、5筋の歩も突くのが早すぎます。また、矢倉になる形から中飛車に振るというのは昔から良くある指し方で決して珍しくありません。袖飛車と同様、ほとんど居飛車感覚で指し続けて良いのだと思います。第一、右四間飛車に転換する有名な矢倉崩しの定石がありますしね。多分、局面の進行に従って、ああ、振り飛車だったのかと思うから慌ててしまうのでしょうね。
序に言えば、本局では、相手は飛先を全く突いていないのですから、中飛車(または袖飛車とか右四間飛車)への転換は充分に予測できたことなのですね。
まあ、矢倉というのは、形も覚えやすく、それなりに将棋を知っているように見えますので、まず、最初に覚えようとするものなのでしょうが、その消極性と言いましょうか、あるいは、その限界を知った後、先手持ちならば、例えば、積極的であり、また、主導権を握れる横歩とか縦歩の定石をということになるのでしょうか。後手ならば、横歩、縦歩を誘う指し方になりましょうか。ともあれ、矢倉という戦うことを放棄したかのような相籠り戦は、穴熊と同様に見ている人には退屈です。そして、この人たちは将棋が楽しくないだろうな、などと思ってしまうわけです。
6二銀って消極的な手だったのですね。
自分は飛車先の歩を交換した後は、相手の出方にかかわらず右銀を動かしてましたが、この場合は角道を開ける方が良かったのですね。
なんかこの手って怖くて躊躇ってしまって、つい後回しにしがちでした。
回答有り難うございました。
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