漆について全く知識がなく、質問させて頂きます。
先日、総漆、総欅のアンティークの座卓を購入しました。
取り扱いの注意として、乾拭きで手入れすることとありました。
そして、水拭きもあまりよくないとのことでした。
しかしながら、実用的にはその上で食事やお茶を飲んだりするので水拭きが駄目だというのは困ります。
さらに、お湯をこぼしたところ、お湯のこぼれたところの漆がとれてしまいました。
今は不便なのでビニールのテーブルクロスをして使っています。
しかしながら、木の風合いを感じたくて大きな座卓を購入したので、ビニールの質感がむき出しになっているのが残念で、どうにかしたいと考えております。
私は特に漆であることにこだわりはないので、ニスを上から塗るなどして耐水性を持たせることはできないかと考えております。
この手の話にお詳しい方で、上からニスを塗るのは無謀だ、等のご意見、ご助言ありましたら伺いたいです。
よろしくお願いします。
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
度々申し訳ありません。
直すのは漆器ではなく座卓ですよね…
その大きさでしたら塗師屋さんでしか直して貰えないかも…。
塗屋さんとなると…人間国宝のいらっしゃるような工房しか
もう存在していないのが現実で…
直して貰える方を知ってはいるのですが、お二人とも人間国宝でらして
座卓より高いお値段になるかと。。。
そのお弟子さん達にお願いするとしてもそれなりのお値段な訳で…
私が良く存じ上げる方であれば、おつなぎも出来るのですが
netだけのお付き合いですし…
駄目もとで国立博物館でこういう物を修理するにはどちらで
お願いできるか教えて欲しい、と聞いてみるか
東京藝術大学美術学部の工芸家に問い合わせてみるか…どうでしょう?
ひょっとしたら大学院生あたりに、格安でやって貰えるかもしれませんよ。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
最初の質問に
>木の風合いを感じたくて
とありましたので
拭き漆だとは分かっていました。
お手持ちの商品は
添付写真の奥2点(背が高い汁椀と利休箸)の感じの物では無いでしょうか。
私が、どのような物か拝見できないと書いたのは、修復する方法を提示させて貰うに辺り、単に塗り直しで良いのか、サビ漆で補修する必要があるのか、が分からなかったためです。
Pocchom様が想像されている漆の物は
添付写真の手前2点のようなものでないでしょうか。
因みに、汁椀のほうは7回塗りで、口が広いほうは1回塗りです。
何回塗っても同じ色の漆なら同じ色になるのです。
薄く塗らないと…というのは、ニスとは全く違う意味です。
厚塗りは木に良くないのです。
最後には木が割れてしまいます。
こうなるともう使い物になりません。
webで調べたところ、西洋塗料のニスは回数を重ねる度に色が濃くなるようですよ。
厚塗りに弱いのと同様に、漆はいつもある一定の湿度が無いと割れますので、ビニールはすぐに外してください。
水拭きもきちんとした人が使い続けていたなら出来ると思います。断言できないのは、自分の目で手にとってみることができないからです。
何十年か呼吸できない時代があったのなら、補修作業が必要で、それまでは水拭きはやめたほうが良いです。
昭和初期の物ならまだ100年ほどですので、実用品です。当時は日本製の良質の漆が取れた時代です。この時代の物なら本物の漆ですし、職人も技術があった時代の物です。
一度上塗りの漆を取って塗り直すことをお薦めします。
でも…全く漆の事を知らない人が自分一人で作業するのは無理というのが現実でしょう。
「室を準備出来るか」がポイントです。
職人さんでないと座卓が入る大きさの密閉容器は準備出来ないと思います。
噂で聞いたのですが、福井県鯖江の「こばやし漆器」さんは修復もお願い出来るみたいです。
そちらで購入した物ではないのですが…と聞いてみてはどうでしょうか。
漆器の取り扱いについては、「象彦」さん、「山田平安堂」さん(この2店舗は皇室御用達。象彦さんの方が歴史が古く皇室御用達になったのも早かったけれども土地柄そのことを宣伝する事は無いし、そういう指定のお店は市内にうじゃうじゃあるので、何の意味も持たない。故にあまり知られていない。宣伝したからといって市民は「ふ~ん」という反応でしょう。0歳からお世話になってきた私も5年くらい前に知ったばかり。)、「井助」さん、加賀の「ぬしや」さん、鯖江の「こばやし漆器」さん、全てのHPでお湯洗いokとなっているので確認してください。
No.1
- 回答日時:
漆は…色々種類があります。
現在では、偽物の漆であるウレタン漆というプラスティク塗料
(漆製品で冷蔵庫okとあるお重が有名かと。)まで様々あります。
実物を手にとって見られないので、どういう商品かを判断できません。
本当は実際に詳しい方に見てもらうのが良いです。
漆って、水にはとても強いのですが…なぜ水拭きが駄目なのか、聞きました?
製作してから1000年以上経っていて本来なら修復が必要だからか
漆塗り立てで本来あと数ヶ月乾かさないと商品として売ってはいけない物なのか、など。
塗っているのがウレタン漆ならプラスティク製品なので、なおさら全ての物に強いです。
冷蔵庫にも入れられるし、食洗機も使える強いものです。
私はウレタン漆は使ったことがないので、乾くのにどの位必要か等詳しくないのですが
熱湯だけには弱いかも…。
ところで、
お湯をこぼしたということですが、それは沸騰したてだったのでしょうか。
だとしたら、漆がはげたのも納得できます。
すぐに飲める温度のお湯ならきちんと仕事をしてあれば白くなることはありません。
しかも、水拭きが駄目というのは、きちんと仕事している商品でない可能性が高い証拠です。
自分が仕事をした訳ではないので、はっきりとは言えませんけれども。
漆の物、例えば、漆器のお椀は中性洗剤で柔らかいスポンジでぬるま湯で洗いますよね?
それでお椀は白く変色しませんよね?
これはきちんとした仕事がされているからです。
漆製品でやってはいけないことは、クレンザー、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、食洗機を使う
1時間以上水につけておく、熱湯を入れない、直射日光に当てないくらいです。
覆水盆に返らずで、もうこの変色は元に戻りませんから…
一番良いのは、漆屋さんで、クリスタル砥石3000番、自分が塗りたい漆、テレピン油、
刷毛(自分で削る必要がある)、定盤、山科の砥の粉、磨き粉、油、エタノール、
へら(自分で削る必要がある)必要なら灯油を購入します。
クリスタル砥石3000番で一度全部一番上の漆を取ります。
そして、、、木目を味わうには、拭き漆仕上げなので、生漆にテレピン油を混ぜた物を
刷毛で塗ります。漆は厚く塗ると乾きませんので、きも~ち塗れたかな~、薄すぎ?
という程度に塗ってください。
そして
※ここがとても重要なのですが、その座卓が入る大きさの密閉できる箱はお持ちですか?
漆は約60%の湿度の中で乾かします。
漆をどれだけ薄く塗れたかで、乾く時間が変わってきます。
厚く塗りすぎると永久に乾きません=もう使い物になりません。
(私の場合、前日の夜塗って、翌日の同じ時間には乾いています。
でも本当は約12時間で乾きます。本職や無職なら12時間ごとに作業ができることになります。
週末しか時間が無いなら、ずっと密閉できる箱の中に入れっぱなしでokです。)
で、また砥石で研いで…
を繰り返します。
自分好みの感じになってきたら、砥の粉と磨き粉で磨きの行程をして終了です。
といっても漆や刷毛の扱い方を知らなければ上記作業は出来ないだろうし
現実的ではないと思うので、手っ取り早く、表面全体をかんなとかいう木を削る大工道具で全部削り
ニスで塗れば良いと思います。
私は漆の仕事以外の事は分からないので、方法は西洋塗料に詳しい方に聞いてください。
ただし漆塗りの上に直接ニスを塗るのは止めてください。
直接ニスを塗っても、お湯で白くなった所は隠せないでしょうから。
ところで、顔なじみのお店なら、塗り直してくれるのでは?
聞いてみましたか?
断られたら、webで購入品以外でも塗り直しをして貰える所を探しては?
私の知人の所は自分の作品以外でも塗り直しをしています。
ただし、本物の漆製品である必要があります。
本物かどうかは水に入れて、浮くかどうかです。
本物は浮きます。
ウレタン漆やメラミン等はプラスチック製品なので沈みます。
大変丁寧に、漆の種類や取り扱い、塗り方についてご指導いただきありがとうございました。
>実物を手にとって見られないので、どういう商品かを判断できません。
確かに情報が不十分であり、大変申し訳ありません。
実のところ、漆と言って一般に連想するような漆器の様な光沢のあるものとは見た目が異なります。
薄塗なのでしょうか?木目はしっかりとわかり、家具の見た目としては、はっきり言って私の様な素人にはこれがニス塗りであると言われればそうなのか、と思う様な見た目です。
と言っていて、検索していたら恐らく拭き漆というものだろうと思いました。
>お湯をこぼしたということですが、それは沸騰したてだったのでしょうか。
はい。沸騰したででした。
また、この座卓はweb通販で購入したもので、中古家具で、恐らく昭和前半くらいの製造ものと思われます。
熱湯だったからはげたのだとすれば、以降温度には気をつけるとして、
ビニールのテーブルクロスは過保護な処置だったのかもしれない(はずして使っていいかも)と、お話を伺って思いました。
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