
今バイクのガソリンタンクをサンポールで洗浄し、赤錆を取り除く作業にトライしています。
前段階の実験として真っ赤に錆びた針金(工事現場の足場などで使われている軟鉄)をサンポールの原液、希釈液=原液2:水1、1:1、1:2の4通りに10分間浸して、原液または原液2:水1の時、良好な結果の得られることがわかりました。この後は重曹水で中和処理をしておくことが必要なのも検証しています。
ところでサンポールは塩酸が主成分なので、酸で錆び=酸化鉄が取り除ける→鉄が甦る原理があることを目の前にして自分の既成観念がひっくり返りました。酸化したものを無くす(というよりこの場合は剥がす=分離する?)にはアルカリや還元物質の出番ばかりではないのですね。自分は化学の専門家ではありませんが、ある程度は化学反応式を理解できるつもりですので、原理的なレベルというか、素人にもへぇーそうなるんだとわかるレベルでサンポールと赤錆の化学反応の世界を教えていただけたらと思います(色々調べたのですが赤錆の正体自体がよくわかりません)。
ちなみに塩酸と重曹の反応だったらHCl+NaHCO3→NaCl+CO2+H2Oで塩と二酸化炭素と水ができるから処理水を下水に流しても無害だなと理解しているほどの者です。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
別に酸化鉄が鉄に戻ったわけではありません。
酸化鉄が溶けただけです。溶けた下から酸化されていない鉄が出てきただけです。当然、サビがひどければ鉄は薄くなります。Fe203 + 6 HCl → 2FeCl3(水溶性) + 3 H2O
重曹水で処理するのは酸が残っていると、鉄が溶けてさびやすくなるからです。
反応式を教えていただきありがとうございました。「蘇った」は書きすぎでした。ほかの部分で書いているように単に表面の赤錆が溶けて剥がれて、元々の鉄の部分がまた姿を現したということですね。
No.3
- 回答日時:
>酸化したものを無くす(というよりこの場合は剥がす=分離する?)にはアルカリや還元物質の出番ばかりではないのですね。
前半の認識はいいのですが後半が「?」です。
なぜ「アルカリ」が出てくるのでしょうか。
ここは「酸」が出てくるはずのところです。
果物の汁は酸っぱいです。古くなった食品も酸っぱい味を示すようになります。
「酸っぱい」味を示す原因物質が「酸」です。その酸が金属や金属の化合物を溶かすというのは古くから知られていたことです。酸で処理できる金属とそうでない金属の区別はその中で確立してきたものです。働きの強い酸が要求されて硫酸が合成されたのは中世になってからのことです。硝石から硝酸を作る時には硫酸を使います。食塩から塩酸(海酸、海塩酸)を作る時にも硫酸を使います。
現在でもこの目的で使われている硫酸がかなりあるようです。
国内消費の割合を示す統計を見てみると鉄鋼関連で数%となっています。
硫酸を使った薬品を作っているはずがありません。「さび落とし」です。
鉄を使う製品は加工前、塗装前にさび落としをしておかなくてはいけません。
自動車製造の現場でもかなり使っているでしょうね。
バイクのタンクを作る時にも使われているはずです。
こういう用途には塩酸は向いていません。工場で使うには安価で「不揮発性」の硫酸がいいのです。
さび落としの後は基本的には水洗いです。
重曹を使った場合、その重曹が残ればまた錆の原因になります。
塩気が錆の原因になるというのはよく言われていることですが重曹でも同じことです。
サンポールには塩酸以外の物質もかなり含まれています。それらの中にも残ると錆の原因になるものがあると思われます。
お礼が遅くなって申し訳ありません。ていねいなご回答ありがとうございます。アルカリで「中和」するのは酸そのものであって、酸化物質を溶かしたり、変質させたりするのとは別なんでしたね。酸と酸化物質は違うとかアルカリについて小学生レベルあるいはそれ以下?の観念が残っていました。バイクのタンクの話からはとびますが、人間の体の中の「さび?」落とし、あるいは「体をさびさせない」などという言い方にも気をつけるようにします。
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