これまでで一番「情けなかったとき」はいつですか?

設備工事屋です。
今まで、数知れず、トイレ、給湯器、キッチン食器洗い機、ポンプ、水栓類を取り付けてきました。

なかには、水圧不足でうまく動かなかったものもありました。
メーカーに問い合わせると、流動水圧を測って下さいとよく言われました。

今では、事前に計測して、設置予定器具の設置不可非を判断しているのですが、流動水圧というのは簡単に言うとなんですか?

静水圧とどう違うのでしょうか?

推測では、水流のパワーなのかな?と思うのですが、工事ではプロを意識していても流体力学?物理はまるっきしの素人です。

分かりやすく、流動水圧を教えていただけませんか?

A 回答 (2件)

家庭の水道管の導入口に所定の圧力が加わっているものとして、当該の機器までの間に圧力が低下する理由を大きく2つに分類することができます。


a) 2F、3Fと階を登る毎にその高さに従って圧力が低下する。
b) 当該の機器までの水道管が細く、長い程圧力が低下する。

この2つは性格が違います。前者の理由による圧力の低下は水の重力に起因するので、流れの速さに関係しません。ですから、2F、3Fの高さによる圧力の低下は、流れがゼロでも観測されます。
後者は水と水道管の管摩擦に起因する圧力の低下ですから、(少なくとも流れが十分遅い場合には、)圧力の低下は流れの速さに比例します。従って流れがゼロなら後者の理由による圧力の低下は発生しません。即ち、流れを止めてしまって圧力を測定すると、水道管の細さや長さに起因する圧力の低下は見えてこないことになります。機器1台だけの場合でも、その機器に水を流すか流さないかによって、機器の隣で測定した水圧は変わります。流さずに測ったものがa)の理由による圧力低下を含んだ圧力で、機器に水を流して測るとb)の理由によりさらに圧力は低下します。複数の機器が管路を共有していれば、流速増によって共有管路の管摩擦が増えて圧力はさらに低下します。
流れがあれば動圧が生じていますが、動圧はこの話に直接には関係しません。
添付の参考URLの説明も参考になるかと思います。

参考URL:http://search.toto.jp/contents/navi/construction …
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!

<流れを止めてしまって圧力を測定すると、水道管の細さや長さに起因する圧力の低下は見えてこない>

これなんです! 
水圧は計測として、良く測りますが、ここまで深く考えた事があまり ありませんでした。
私が、頭の中でもやもやとイメージしていたものです。同時使用云々という以前の問題ですね。

すっきりしました。建築は主体工事として、おさまりやデザインを最優先にします。この問題は、良くできる現場監督さんでも見落とす事が多いです。
 
かゆい所に手が届くとは、こういうことです。ありがとうございました。

お礼日時:2012/06/24 12:12

流動(時静)水圧ことだから、おっしゃるように静水圧のことです。



流体力学で、流動の圧力は、全圧=静圧+動圧で、動圧は流れを止めようとするときにかかる圧力だから、流れていなければ0です。静圧も動圧も流速によって変わりますが、全圧は変わりません。

学問的なことは抜きにして説明します。
水平な配管で下流側に弁があるとします。
この管の真上にΦ3ほどの穴を開けたとします。
弁が閉じているときに水は流れないから動圧は0で、この穴からの水が上がる高さが全圧=静圧に相当します。(穴をあけたのだから、そこから出る水が流れているし、穴から出るときの圧損失があるので厳密ではありません)
弁を開いて水を流した時、この穴から出る水の高さが、静圧すなわち、静水圧=流動(時静)水圧=流動水圧に相当します。
当然、弁を閉じたときより圧力が下がり、上がる高さは低くなります。下流側で水を多く使うと圧力の低下が激しくなります。

実際には穴はあけないが、開けたとすれば、そこの水が上がる高さで、静水圧が計算できます。
この圧力が足りないと、設置機器がうまく動作しないということでしょう。
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この回答へのお礼

さっそくのご回答感謝いたします。

>静圧も動圧も流速によって変わりますが、全圧は変わりません

良く考えると、当たり前の事ですね。感覚として勘違いしていたところが、ありました。
メーカーが言う「静圧では判断しない事、流動圧で判断してください」 ということは、器具の同時使用を考慮したアドバイス、という風に受け取ったらいいんだと思いました。
分かりやすい御説明ありがとうございました。

お礼日時:2012/06/24 09:58

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