
古文書の勉強を始めました。
月に2回地元の文書館で教えてもらっています。
テキストの古文書を辞書片手にひたすら筆写をしています。
学習していくうちに、古典の授業で習った「可候」、「御座候」などの「候文」や「返り点」、「一・二点」などが頻繁に出てくるので、「古典の勉強も同時にした方が良いのかな?」と思いました。
隣の席のおばさんは、崩し字がなかなか読めないので「お習字でも習おうかしら」と言っていました。
「古文書の言い回しを勉強するには、夏目漱石(?)の文学書を読むのも良い」と本に書いてあったような記憶があります。
古文書を学習された方、されている方で筆写や解読以外の+αの学習方法があればアドバイスをいただけないでしょうか。
宜しくお願いします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
僕は学生時代に実際、「古文書」を専門科目の一つとして専攻しました。
法学部を卒業後に学士入学の形で歴史学の門を叩いた形です。ですから三年時に編入したとはいえ、一年生の専門科目である「古文書学」及び「古文書基礎演習I及びII」を一・二年生に混じって学ぶ形でした。そこで出会ったのは「とにかく、一度読んでみる」ことが鉄則でした。間違っても構わないから、自分で釈文を作り、指導教員の読み下しと照合し一つずつ理解していく。中学生や高校生が英単語を単語帳に書いて憶える形と同じです。こうした形は現在でもほとんど変わってはいないはずです。と同時に扱うテキストの性質に関する説明が、まずは教員の側からなされるはずです。実際の古文書には「様式」があります。簡単にいえば「書式」と「形式」を組み合わせた独特の「スタイル」ともいえます。この「様式」に則って古文書は作成されています。ですからこの「スタイル」を理解しなければ適切に古文書を理解することも困難となるはずです。
そしてそれぞれの書式や時代、階層ごとに「文言」や文末の言葉に関する幾つかの約束事があります。実際に古文書教室などで扱うテキストならば殆どは近世の地方文書(じかたもんじょ)や町方文書(まちかたもんじょ)の類であろうと存じますので、その書式を一つのパターンとして覚える以外には方法は見当たりません。
また崩し字に関しても「崩し字辞典」や「古文書解読辞典」を1冊手元に置かれることをお勧めします。読み下し文や釈文を作る時の留意点ですが、オリジナルの白文は日本漢文ですので、返り点もレ点と一・二点ほどの用例が一般的で、独特の読み方が指定されている文字も幾つかはあり、これらを組み合わせることで文章を構成しています。
読み方として自然であることを心掛けることも大切です。「古文書解読辞典」には「読み」と「意味」が記されているので以前と比べれば使い勝手も良くはなってきています。
【参考文献】
『古文書学入門』佐藤進一著 法政大学出版局
『おさらい 古文書の基礎-文例と語彙』林英夫監修 柏書房
『異体字解読辞典』山田勝美監修 柏書房
『検索自在 くずし解読字典』若尾俊平・服部大超編 柏書房
『毛筆版 くずし字解読辞典―付・かなもじの解読』児玉幸多編 東京堂出版
『くずし字解読辞典(机上版)』児玉幸多著 近藤出版社
No.1
- 回答日時:
古文書の勉強はしていませんが、変体仮名の写本・版本はある程度訓練した経験があります。
その経験からいえば、実際の古文書またはその複製と、それを忠実に活字に翻刻したものとを徹底的に付き合わせてみる、という勉強法をお勧めします。その際疑問があれば「古文書読解字典」といったもので一字一字確認なさると良いでしょう。私自身は筆写した経験はありません。漱石云々はあまり関係ないと思います。下記URLなどは教材に良いと思います。ご参照ください。
参考URL:http://www.archives.pref.niigata.jp/internet-kom …
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