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歯学部を持っている大学そのものが少ないのに、偏差値としては薬学や理学部より低かったりします。歯医者は確かに乱立していますが、高齢化や子供の歯列への関心などで需要は増えないのかと思うのですが。医療費の抑制で儲からないのでしょうか?
職業としてはとても責任が必要な割に、収入が少ないのでしょうか?
歯学部が不人気な理由をご存知の方、お教えください。

A 回答 (5件)

現在歯科医師は対象患者10万人に対し、歯科医師数が80人(歯科医師1人に1260人の患者)で、世界でも有数の歯科医師過剰国です。


将来を考えても、少子化が進み、40年後には日本の人口は8千万人になると言われていますから、患者の取り合いはさらに激しくなります。
悪いことに、医師と違い歯科医師は単科なので、差をつけにくいという構造的な面があり、そうかといって勤務医や保健所などに勤めると言っても募集が少なく、医師、薬剤師、看護師のようにはいきません。
また収入に関しては、都心部では700万円ですが、高額の学費を支払って大学に通い、先に書いたように勤務という入口が狭いので、大半は開業しますが、医療機器のリース料や医院の賃貸料などで、実質的な年収はよくないです。
地方だとさらに悪く、北海道を例にとると札幌市中央区が年収300万円以下で、全国的に見ても歯科医師の1/4は年収200万円以下と言われています。
歯科の医療費は20年間ほとんど変わっておらず、その間歯科医師数は3割増、構造的な問題があります。
受験希望者の減少で、歯学部に進学する学生の質も落ちており、留年が多く、おおむね6年間で3千万円かかりますが、某大学はこれを1800万円に下げて、その代り進級を難しくして10年12年と通ってもらうという大学も出現しています。
国家試験の合格率も7割程度、2回目からはさらに悪く、大学は卒業したが歯科医師になれない方も多数います。

要するに現状でも儲からないうえに将来の展望がなく、歯科医師という職業に魅力がないということです。
歯科大学の統廃合が必要ですが、働いている職員もいるので時間もかかり、当分は難しいでしょう。
速効的には、開業歯科医師以外の選択肢を増やすこと、総合病院でも医科と連携し、歯周病と糖尿病のように勤務歯科医師を増やしていく、薬剤師並みに保健所など公務員歯科医師を増やすなどの対策。

この回答への補足

色々と教えていただいてありがとうございます。
そんなに悲惨な現状があるとは知りませんでした。
開業しなくても、大学病院に残って、高度な技術を身に着けながらやっていけるものだと思ってました。
それではなりたくても躊躇する学生が増えるのもわかります。

補足日時:2012/09/10 18:43
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歯医者なんて昔から不人気です。


歯医者が医者ならば、蝶やトンボも鳥のうち
なんて言われて医者からバカにされてました。
保険制度が確立し、それが歯科にも適応され
歯科はその保険制度の中でも差額徴収が認められ
ものすごく儲かった時期があり、
医師になるための偏差値がなった人がこぞって歯科を目指しました。
一時、歯科の人気も出て偏差値も上がりました。
調子に乗って歯科大学を作りすぎ歯科医を量産しすぎ
過当競争になり保険も伸び悩みワーキングプアー続出、 
当然人気が無くなりました。
一時、人気があっただけで、元に戻っただけです。
昔、医師会の武見太郎会長は歯科のことを
拾い乞食と呼んでました。












武見太郎

この回答への補足

それはひどいですね。そこまでとは初めて知りました。
今が不人気なのではなく、一時人気があっただけというのも驚きのご意見です。
歯医者さんはお医者さんレベルの高度な知識が必要で、技術的なことだけ考えれば、外科医とかは別にして、お医者さんよりはるかに神経を使う高い技術が求められる大変な仕事だと思いますが・・・。

補足日時:2012/09/10 18:55
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医療費の抑制で儲からないのでしょうか?


※ 患者さんの窓口負担、保険制度によって抑制されている面もあります。

職業としてはとても責任が必要な割に、収入が少ないのでしょうか?
※ 新規開業でなければそんなに収入は少なくないのではと思います。
例えば2代目で借入金返済等を気にしなくて良かったり、家族(夫婦)で診療できるなら収入のほとんどは残るのではないでしょうか?サラリーマンと違って税金面でも有利。

マスコミで「ワーキングプア」として取り上げたり、私立歯学部の学費が高かったり、国家試験の合格率が低かったりするので人気がないのではと思います。

今の現状では全体としての歯科医師は過剰でしょうが30代の歯科医師は少なくなっています。今後、高齢化が進むと現役で働ける歯科医師は不足するのではと思います。(入学定員の削減、入学者の減少、国家試験合格率の低下)

この回答への補足

そうですね。街中で開業されている歯科医師さんはかなり年齢の高い方が多いように思います。
若い歯医者さんも開業されますが、必ず矯正とインプラントが売りになっていますよね。
そういう技術はこれからも需要があるように思っていたのですが、やはり供給過剰でで淘汰されていくのでしょうね。

補足日時:2012/09/10 18:48
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開業にものすごくお金がかかるからじゃない?


でもその割に石を投げればコンビニじゃなく歯医者に当たるってくらいうちの近所では乱立しまくってるけど。
その中でひっきりなしに患者が待ってる医院なんてほんのひとにぎり。今の時代口コミでちょっとでも評判の悪いところは
簡単に廃れる。そういう意味では開業しか選択肢がない歯科医はリスクが高いのでしょうね。

あとは、研修医を経ての進路自体が「個人開業医院か自分で開業」の二択で個人開業医の採用が狭き門だったり、
(だいたい自分一人で十分ってところが多いよね)
そりが合わなかったら大学病院にいるよりキツイなぁ…。って感じ。あまり歯科医で他の大学病院を臨床で渡るって話も聞かないし。
先生が院長と二人しかいなかったら、患者も「新人の先生よりは院長の方が良い」って言われたら二人しかいないだけに、
精神的にショック受けそうだし。大学病院は新人を育成するからインターンでも了承ください、って感じだから
患者も断りはしないけど。

向き不向きというか、医師試験であれば、受かったあとインターンであちこち回って自分に合った科を選べるけど、
歯科医師国家試験は=そのまま歯科でしか使えないからつぶしが利かなさそうってイメージ。
救急の臨床を積みたくても、積めないしね。

下心で言えば、開業すれば若いお姉ちゃんだらけの職場で働ける、自分好みの人が採用できるメリットはあるけど(笑)

この回答への補足

なるほどなご回答ありがとうございます。
コンビニより歯医者が多いってよく言われますけど、確かに多いですね。
人数的にたくさん必要な職業ではないような気もしますね。

補足日時:2012/09/10 18:37
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人の口に手を入れることに抵抗がある人が多いのとちょっと地味な感じだからなのと子供時代のトラウマな人がいるからでしょうか?



そんな気がします。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。ほんとに歯医者って行きたくないところですよね。
ちょっと地味な感じもしますね。
でも矯正だとか、インプラントだとか最新の歯科技術はかっこいい感じもしますけど。

補足日時:2012/09/10 18:35
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