プロが教えるわが家の防犯対策術!

現在、翻訳家を目指して勉強しているものです。
つい、さきほど、ある翻訳関係の掲示板で、
「翻訳会社は、自動翻訳ソフトがもっと改良されれば、
必要なくなる(つまり翻訳者は必要なくなる)」といった
書き込みをみて、唖然としました。

近い将来にでも、本当に、翻訳者のいらない世界というのがきてしまうのでしょうか?

現在の翻訳ソフトの実用性とこれからについて、詳しい方がいらしたら、ぜひ、教えていただきたいです。

A 回答 (7件)

アメリカでコンピュータ技術者兼技術翻訳をやっています。

 翻訳する側からはすでに多くの回答が寄せられていますので、ソフトサイドからの立場で考えてみます。

コンピュータが置き換えることができる世の中のしくみは「1. ルールがしっかりしていること」「2. シュミレーション(先読みをしてどの答が最適であるかを事前に予測すること)可能であること」の二つが必要条件です。例えばチェスやオセロのプログラムはこの両方を満たしているので、人間の名人でも苦戦するほどです。

 ところが語学の世界ではこの両方が不明確です。文法や語法はもちろん、書き手と聞き手の教育レベル、言語の背景にある文化など、ほとんどのことがルール化することができないものばかりです。 なぜならこれらのことはどんどん変わってくるからです。チェスのルールが場所や相手、状況によって微妙に変わるならばコンピュータはあんなに強くなれないはずです。

 コンピュータはいろいろな可能性を秘めていますが、「複雑で気まぐれな人間世界」と渡り合って行くにはまたまた100年は足らないと思います。 なぜ? だって人間自体が完璧じゃないからです。 もちろん言葉もですよ。

 というわけで、少なくとも翻訳者の仕事がなくなることは当分なさそうです。
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一応(ここのフォントを10倍に拡大したいくらいです)、翻訳で収入を得ています。


#5の方のご意見に全面的に賛成します。
翻訳という作業には様々な要素が絡んできますが、その中には用語を統一することのように人間より機械の方が得意なものもあります。一方で微妙なニュアンスを伝えるなどと言うのは、(少なくとも当分は)人間にしかできないでしょう。
これからの翻訳者は、その辺をうまく切り分けて、翻訳の品質をあげていく必要があると思います。
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 いちおう翻訳で飯を食ってる者です。



 I love you. を「ありがとう」と訳すこともある、という文芸翻訳が機械翻訳に取って代わられることはありえない(というか、その時代にはコンピューターが小説を書いているはず)と思うので、実務翻訳についてということになりますが……

 単純な文章をひたすら訳していくだけ、というレベルの翻訳作業は、機械化されていく可能性が高いと思います。今現在の機械翻訳は、ちょっと入り組んだ文章や破格な表現があるとお手上げになってしまうようですが、この点は徐々に改良されていくでしょう。従ってこれから実務翻訳を志す場合、一方で機械翻訳をうまく利用して省力化をはかり、他方で機械翻訳ではとらえきれない細かいニュアンスを重視した、質の高い翻訳を心がける、という方向を考える必要があります。

 現在は文法を解析して異言語への変換を行う「翻訳エンジン」と、過去の翻訳例を記憶していて合致するものを引っ張り出してくる「翻訳メモリー」が別々に進化している状態ですが、これを組み合わせて翻訳作業の効率を上げよう、という試みもあります。新聞記事程度なら人間の翻訳者は必要ない、という時代は、意外と近いかもしれません。ただ、機械翻訳は翻訳者のライバルではなく、助手になってくれる可能性が大いにあります。「機械なんかに翻訳ができるか」とラッダイト的に突っ張るよりも、うまく利用していくことを考えるべきだと思います。代表的な翻訳メモリーの1つ、trados を使っている翻訳者はかなりの数になります。機械翻訳という分野への目配りも、これからの翻訳者には必要なんじゃないでしょうか。
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翻訳学校に通っているものです。

回答ではありませんが、参考までに。
翻訳者が干される日は来ないと信じて勉強してますが、翻訳ソフトが普及しつつあるというのは厳然たる事実です。
技術論文などで厳密な翻訳が必要でない場合は、機械翻訳にかけて、出力されたけったいな文章を技術者の方々が苦労して読む、ということが多々あるようです。
翻訳ソフトなみの訳文しか書けない質の低い翻訳者が仕事を得ることは非常に難しくなっています。つまり、翻訳自体への需要はあるが、レベルが高くないと人に任せる意味が無い、ということになりつつあります。
まだ今はとんでもない訳文しか出力できない翻訳ソフトですが、当然、まだまだ進化は続くものと思われます。
そのことを肝に銘じて常に向上を心掛けていれば、機械翻訳のレベルに追いつかれることはないと思いますよ。以上は実務分野でのお話です。
文芸作品や映像作品の翻訳はさらに難しくなりますので、、この分野では心配することはないと思います。
とはいえ、この50年間のコンピュータの歴史を見ると、50年後にどうなっているかわかりませんが。
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こんばんは!



先の方のように「海外在住」出もなければ、翻訳が出来るほど「語学堪能」でもありません。

しかし、正しい日本語をニュアンス通り翻訳できる自動翻訳ソフトができるとは到底思えません。
翻訳を生業になさりたい方ならおわかりかと思いますが、翻訳者は聞いた事をそのまま伝えるだけでは無いはずです。
(例えば、「皮肉っぽく」を言っている事を真正直に伝えて、こちらが「皮肉」に一言でも言ってやろうと言う意図を感じさせないのでは、「翻訳者としてはどうかな?」とは思いませんか?)

私が思うに、翻訳と言うのは「語学が堪能」<いわゆる機械的に言葉を多く知っている>事より「表現者の意図を正確に伝える」事なのではないかと思います。

あくまでも個人的意見ですので、ご参考までに!
それから私が考えるような「心のある翻訳家」目指して頑張って下さい。

それでは!
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アメリカに35年ちょっと住んでいる者です。



私なりに書かせてくださいね。

翻訳サイトについて私もいろいろ書いてきましたが,人間の持つフィーリングと言葉同士の関連だけを考えても,翻訳者が不要になることはまずないでしょう. 100年後はしりません. しかし,これから20年30年で人間のフィーリングをどう表現するか,また,どう受け止めるか,そして,どう表現しなおすか、というは,単語変換機能の数千倍もの能力だと思います.

どうしたら,東京へ行こう! 東京さ行くべ, 「ここにいてもなぁ,東京がいい!」など、同じフィーリングを違う表現でするか判断できるでしょうか. これは,日本語だけで考えた場合ですね. 今度はこの複雑さが英語(外国語)にもあるわけです. 二つの言葉の文章のマッチングの可能性は何百件とあることでしょう. それをコンピューターでやると言う事は無理と言えると思います.

ま、文章変換で,数種の翻訳が出て其の中から選ぶ,と言う機能なら,単語変換のような発達をするかもしれませんね.

私自身英語の持つフィーリングは分かるつもりでいますが,それをさて日本語に直そう,と言ってもできる頭はもっていないと思っています. 英語と日本語の表現が分からなければ通訳/翻訳は出来ませんね. 私にはそれが出来るとは言いません. よって、自分が出来ない事をできる人は私は素直に尊敬します。 

英語が分かると言う事と通訳すると言うこととは数段の差があると思います.

ですから、こんな「機械が取って代わるなどと言う邪推」に負けず,これからも頑張って日本一の翻訳者になってください. 一万キロはなれたところでひそかに応援していますよ。

これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
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シロウトですが、ありえないと思います。



例えば、スペイン語とポルトガル語とイタリア語なら機械翻訳でかなりいける日が来るかもしれませんが、日本語では無理だと思います。
語順も違いますし、微妙な言いまわしがあまりにも多い言葉ですし。

最近は、ちょっと留学(遊学)した程度で翻訳や通訳ができると言う人が増え、レベルが下がって困っているとある国際会議関係者に聞いたことがあります。
スラングばかり得意で、きちんとした言葉ができないし、なによりかんじんの日本語の語彙が乏しく、日本語文法もめちゃくちゃだと。

機械より人、そして人もピンキリだと思います。
頑張って良い翻訳家になってください。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
あの掲示板を読んだ時は、一瞬、将来がお先真っ暗で、
今まで何のために頑張ってきたのかわかならい、くらいに
落胆しました。

しかし、wuestenrot13さんの説得力のあるご意見を拝見あして、まだまだ人間の生身の技術も捨てたもんじゃないな、と改めて希望をもつ事ができました。

少しでも、きちんとした日本語を文面に出せるような立派な翻訳家を目指して、これからも精進しようと思います。

お礼日時:2004/02/04 00:50

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