No.6ベストアンサー
- 回答日時:
失礼いたしました。
「もしかしてからかっている?」という疑念が多少ありましたので、ちょっと不真面目な回答を致してしまいました。大変申し訳ありません。遺伝的な特徴による殺傷だけでなく、たとえば治療でもいいわけですね。問題をシンプルにすれば、民族ごとの遺伝子の傾向で、なんらかの選択的な影響を及ぼせるか。
仰ることは「民族」という、地域や文化等々で規定されるヒトグループでは、遺伝子としては必ずしも特徴的ではないため、難しいのです。
遺伝的特徴ということにして考えてみます。その前提として、ミトコンドリアイブ説にみられるように、現生人類はある狭い一地域の祖先を持つことは、ほぼ確実です。それが、突然変異なしに、気候風土により選択的に遺伝形質を表しているのが、世界各地で特徴が異なる「人種」とも呼ばれるグループを形成しています。
組み合わせの元となる遺伝的「素質」は共通であると思われます。人類にとって生存が厳しい時代に、発現形質が優性遺伝子をうまく組み合わせた子孫が、各地で異なる条件(淘汰圧)によって、選択的に増加したと考えて差し支えないと思われます。
しかし、突然変異と思われる遺伝的特徴もあります。通常は生存に不利に働く「鎌状赤血球」がよく知られています。酸素運搬能力が劣るため、体力的に振りになります。しかし、その遺伝子は消えないどころか、しばしば形質を顕わにします。
これは、鎌状赤血球がマラリヤに対して人体を守るため、マラリヤの多い地域では有利に働くため、そういう地域では生存に有利に働くためです。通常の赤血球は、なまじマラリヤに抵抗性があるため、マラリヤを全身に蔓延させてしまいます。鎌状赤血球はマラリヤに触れると壊れてしまい、感染が体内に広がって行きません。
すると、もし今までのマラリヤ治療薬が無効な新型マラリヤが世界中に爆発的に流行した場合、鎌状赤血球の持ち主だけが生き残るということはあり得ます。通常の赤血球の持ち主が1人もいなくなるわけで無いでしょうけれども、そういう淘汰圧(新型マラリヤ)があれ、その後は鎌状赤血球の人類が再び増加していくでしょう。
これは想像にしか過ぎませんが、長らく隔絶されていたユーラシア大陸とアメリカ大陸との行き来が始まると、アメリカにヨーロッパが入植した地域では、先住民が未経験の感染症による人口減少が何度も起こりました。ヨーロッパにも未経験の感染症が入ったのですが、医療を発達させていたため、明らかな人口減少はありませんでした。
地域性のある微生物にも適応があったということですね。逆に、未経験の微生物に対しては、免疫が無力で、爆発的に致死性のある感染が広がってしまうこともあるわけです。
そういうことは、実は生命誕生以来、ずっと起こって来ています。生物の進化ですね。多種多様の生物種にとって、地球環境は生存と繁殖について、容易だったり困難だったりすることを繰り返して来ています。
生存と繁殖が容易な時代には生物種が増えて行き、環境が過酷になると多くの生物種が滅びます。そういう繰り返しが進化です。その結果、現在のような生物相があります。もし、恐竜にとって生存が不可能な環境(おそらく寒冷化)がなければ、人類は誕生していなかったと思われます。
ヒトゲノム計画により、遺伝子の塩基配列までは判明しました。計画の第一段階はクリアできたわけですが、各々のDNAの役割や働きについては、ごく一部しか判明していません。
それが明らかになれば、基本的にヒト共通な部分は、ご質問に関係しないでの置いておくと、優性遺伝子などの現れ方の特徴により、選択的に影響を及ぼすことは可能になります。知識や技術は中立性がありますから、選択的に及ぼせる影響は、良い方向にも、悪い方向にも自由自在に、ですね。遺伝研究が厳格に管理されているのは、そういうことも心配していることも、理由の一つでしょう。
詳細な説明をいただきまして
ありがとうございました。
生命科学や生物学の発展は目を見張るものがありますが
野放図にしておくと、秘密裡に
とんでもない兵器
が開発され、使用されるのではないのか?
という懸念を持っています。
将来、気候変動による食料不足で戦争が発生すると
核兵器の使用がさらに食料不足を加速させるため
この類の生物兵器が使用される可能性があると思います。
まあ、私の生きている間には実現しそうもない
ということが判りましたのでとりあえず安心です。
生物兵器の管理は次の世代の課題ですね。
No.4
- 回答日時:
まあ、無理でしょう。
最低でも全人類で99.9%の遺伝子一致率ですんで。No.3
- 回答日時:
ips細胞を使うまでもありません。
「人種ごとに有害性の度合いが異なる病原」のようなものは
現にあります。ですから、使っても使わなくても開発は可能です。
例えば黒人には「鎌形赤血球」という体質の人がいます。
「マラリアが重症化しない代わりに貧血で死にやすい」というもので、
つまり、マラリアは「黒人以外に強く作用する生物兵器」になりますし、
貧血を伴う病気は「黒人に強く作用する生物兵器」になります。
また、肌の黒さは「太陽光からの影響を受けにくくする」ものですから、
オゾン層破壊は皮膚ガン発生率を、黒人より黒人以外においてよく高め、
日照量の減少はビタミンD不足による骨の弱体化を、
黒人以外よりも黒人においてよく高めます。
生物学的要因でなくても、「生活習慣によって効果が異なる病原」も
同様にあるでしょう。
例えば豚インフルエンザがヒトに感染するようになって蔓延しても、
豚を食べないから飼わないイスラム教圏では流行はしにくいでしょうし、
狂牛病の牛が市場に出回ってもヒンドゥー教徒には感染しません。
などなど、本気でやる気になればやり口はいくらでも見つかりそうです。
>「人種ごとに有害性の度合いが異なる病原」のようなものは
>現にあります。ですから、使っても使わなくても開発は可能です。
そうなのですか・・・勉強になりました。
>本気でやる気になればやり口はいくらでも見つかりそうです。
なるほど、ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
都市伝説ですが。
すでに指摘されているのはHIVですね。
ヒト免疫不全ウイルス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88% …
さすがに真面目な百科事典では取り扱えませんが、噂ならあります。(科学と全然関係の無い次元での話です)
陰謀論が大好きな人からすると、「黒人を抹殺するために開発された」などと吹聴している輩が居るようですが。
陰謀論の一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B0%E8%AC%80% …
> 伝染病に関する陰謀説 [編集]
>エイズ、エボラ出血熱といった伝染病を人為的に広められたものとする説。
ここの前後をどうぞ。
旧日本陸軍も細菌兵器を開発していたわけですが、兵器として実用化はされていはずなので、現時点で心配していても、ちょっと杞憂かな?と感じます。
生物兵器
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9% …
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9% …
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