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劣性の遺伝子(悪いところ・欠点)がコピーされやすいと聞いたのですが
それはなぜ、(生物の繁栄の目的と矛盾しているのに)そうなっているのですか?
子孫を残すということは、強い固体・優良な固体を残すためだと思うんです。
生物が子孫を残していくのをずっと繰り返していけば、
優良がコピーされていくのですから、優良な遺伝子が残っていくはずだと思うんです。
人間ははるか昔から、遺伝子のコピー(出産)を繰り返していますが
なぜ、今、病気に強い人や頭のいい人ばっかりの世界になっていないのですか??


親の悪いところばかり似てるので、質問させていただきました^^;

A 回答 (5件)

優勢、劣勢については他に回答あり。


遺伝子のコピーは、両親から全く無作為に取り出しコピーします。
品種改良された農作物が病気で全滅状態になったとき、原種で生き残っているものを必死に探します。
改良は、現状で考えられる範囲での改良に過ぎず、その範囲を超えたときは対応できません、その点無作為のものは、可能性ではあるがすべてケースにいずれかの個体が対応できる期待が持てます。
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この回答へのお礼

無作為なんですか・・・・それにしても欠点が目立つせいか
あまりいい遺伝子をもらってる気がしないんですね自分は・・・(笑)
ありがとうございます!!

お礼日時:2010/10/01 14:26

 まず、悪いところや欠点が親から子供に受け継がれてしまいやすいのは、遺伝子の影響も皆無とはいいませんが、大きな影響があるのは後天的な学習によるものです。


 どういうことかというと、たとえば、学校では勉強をあまりせず成績不良、そのためか就職も不利な条件のところしか選べなかった、で、子供には美味しい物を思う存分食べさせることもできず、学校に行かせるにもお金に苦労した。そういう親がいて、自分の人生を反省しているとします。
 その親は自分自身を反面教師として、子供には「真面目に勉強しておかないと後悔するぞ」「体は充分鍛えておかないと大変なことになるぞ」と教え諭すでしょう。
 しかし子供はいう通りにするでしょうか。おそらくその親はもう自分のことはあきらめていて(学生時代は過去の話ですからね)、ビール飲みながらTVで野球観戦しつつ、そういう説教をする可能性が高いです。
 ヒト、特に子供はそうなのですが、言われたことをするより、他人、特に親の行動を真似する本能的性質があります。お説教なんかは上の空、親を真似て遊ぶ方向に行ってしまいます。つまり、悪いところをコピーしてしまいやすいのです。
 もちろん、その親が大人になっても向学心に燃えて勉学を怠らず、体調にも気を配っていれば、それを見た子供は、そういういいところをコピーするでしょうが、まあ、そういう例は少ないのが普通でしょうね。人間、楽をしたいですから(^^;。
 こういうことがあるから「子は親の鏡」なんてことわざもあるわけです。

 さて遺伝子のほうですが、何が優秀な遺伝子かの判定は、非常に難しいといえます。ある面から見れば有利だけど、別の状況では不利なんてことはざらにあるのです。
 一例をあげれば、ある地域で赤血球が鎌状になる遺伝子が有史以前から受け継がれていて、決して淘汰されていないということが発見されています。鎌状赤血球は酸素運搬能力が低く、したがって体力に劣り、普通に考えれば、長い歴史の間に淘汰されて消えていたはずです。にも関わらず、現在に至るもかなりの数の人が鎌状赤血球。
 これを不思議に思った研究者らが調べたところ、実は鎌状赤血球の持ち主は、普通の人に比べて格段にマラリヤに対する抵抗力が強いことが分かりました。そして、その地域の風土病がマラリヤでした。
 こんな具合で、何が幸いするか、なかなかに分からないものなのです。
 また、たとえば頭がいいって、本当にはどういうことか、定義しようとしたらほぼ不可能なくらい難しいですよね。アインシュタインとピカソはどっちが頭がいいか、決められるものではありません。
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この回答へのお礼

なるほど、おっしゃりたいこと分かります。
親に勉学の習慣がないと、こどもはそれを当たり前の基準として
刷り込まれてしまうと思いますが、こどもが反面教師にした場合は
勉強を頑張るようになるかもしれませんね。
でも親が読書好きでしょちゅう本を読んでいるのに
こどもは文章を読むのを苦痛に感じる子もいたり、、、。
複雑なんですね。鎌状赤血球のお話は面白いですね。

多分、個人としてみると不利な要素を持っていても
人類全体、地球全体で見ると大事な存在だったりするのかも知れない
ですね。勉強になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2010/10/01 14:24

 まず、「劣性遺伝子」の意味を取り違えていませんか?



 メンデルの実験で、丸い豆としわの豆の雑種を作ったところ、雑種第一代はみんな丸くなりました。ところが、この丸い豆からさらに次の世代を育てると、第二世代にはしわのものも出てきました。第一代の雑種の丸い豆にもしわの遺伝子が伝わっていたのですが、その性質が現れなかったのです。

 メンデルは、「丸の遺伝子としわの遺伝子を一つずつ受けついだ豆は丸くなる。これは、丸の遺伝子の方がしわの遺伝子より優性だからだ」と考え、丸の遺伝子を「優性」、しわの遺伝子を「劣性」という風に呼びました。このように、遺伝子の優性・劣性は、「その遺伝子の情報を発現しやすいかどうか」についてのものです。

 しわの遺伝子が「劣性遺伝子」といわれるのは、丸の遺伝子と一緒にあるとその性質を発現しないからであって、しわの豆の方が丸い豆より病気に弱いとか育ちが悪いとかいうような何かの性質が劣っているわけではありません。

 人の場合、例えば天才とバカが結婚すると必ずバカの子供が生まれる、というようなことがあるとすると、バカの遺伝子が優性です。天才の遺伝子は「劣性の遺伝子」ということになります。(もちろん、天才になるかどうかが一つの遺伝子だけで決まるわけではないので、たとえ話です)


 さて、本題ですが、

>劣性の遺伝子(悪いところ・欠点)がコピーされやすいと聞いた

 どこで聞かれたのでしょうか。遺伝子のコピーは優性・劣性とも、同じようにコピーされます。

>子孫を残すということは、強い固体・優良な固体を残すためだと思うんです。

 ちょっと違うと思います。
 生物が子孫を作るとき、優良な性質の遺伝子を使っているわけではありません。強い個体も弱い個体も区別せずに生まれてきます。
 ただ、その子が次の子供を作るまでに弱い個体が生きのびていなかったら、弱い個体になるような遺伝子が次の世代に伝わっていかない、ということになり、結果として、強い個体を作る遺伝子が多く残っていく、ということです。


>人間ははるか昔から、遺伝子のコピー(出産)を繰り返していますが
>なぜ、今、病気に強い人や頭のいい人ばっかりの世界になっていないのですか??

 実は、今いる人間は病気に強く、頭のいい人間ばかりになっているのです。
 「え?だって頭の悪い人だっていっぱいいるじゃないか」と思われますか。

 またたとえ話をしますと、「走るのが遅い人は生き残れない」という世界になったとします。足の遅い人はどんどん淘汰されて、オリンピック選手のような人ばかりになりました。で、それらの人の中でも、決勝に残る人もいれば予選落ちする人もいるように、「その中では足の遅い」人もいるわけです。でも、オリンピックで予選落ちするからといって、オリンピックに出るような人を「足が遅い」といいませんね。

 今の私たちの世界は、既にオリンピックに選ばれた選手ばかりの世界なのです。この中ではそれぞれの能力の差はあっても、現在まで生き残れなかった存在に比べると遙かに優れた存在なのです。


最後に……

>親の悪いところばかり似てるので、質問させていただきました^^;

 子が親に似るのは、もちろん遺伝によるところが大きいですが、それだけでなく、一緒に生活しているから似てくる面も多いはずです。人間の性質は複雑で、単純に「この遺伝子があるからこうなる」というものではありません。
 また「悪いところだけ似ている」というのはかなり主観的なもので、いいところもたくさん似ているはずです。ただ、いいところが似ていても、それが当たり前のように感じているのに対して、悪いところは自分でも気になるので、そんな風に思うのだと思います。
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この回答へのお礼

はあ~なるほど・・・そうなんですね!!
なんか、親の容姿や病気になりやすさというか、
そういうのの欠点ばかり似てるような気がするんですよね\\\
劣性遺伝子=悪いってわけではないんですね。誤解してました。
ご回答ありがとうございます!!勉強になりました。

お礼日時:2010/09/28 21:01

どういう状況で聞かれた話かはわかりませんが


まず劣勢遺伝は悪い遺伝子というわけではありません
有性生殖する場合には双方から同じ種類の染色体をそれぞれ受け取るために
必ず対になる染色体をもつこととなります
その染色体上にある遺伝子も双方からうけとることとなります
ではそのどちらの遺伝子が子供の特徴を決めるかというと、それは遺伝子次第ということになります
あるものは双方からの影響をうけた特徴が現れる遺伝子
別の物は別の場所にある遺伝子とともに影響しあって特徴が現れたり
その中で、ある特性をもつ遺伝子は、一つ特徴はその遺伝子があれば必ず現れる
しかし別の特徴があられる遺伝子は先の遺伝子と対になると現れないといった感じです
例えばカボチャには赤い皮のものと緑の皮のものがありますが、この二つの間の子供は必ず赤い皮です
これは赤い皮の遺伝子が優先的に現れるからです
このようなときの赤い皮の遺伝を優性遺伝、緑の皮の遺伝を劣性遺伝といいます
べつに緑の皮のカボチャが劣ってるいるわけではなく、ただどちらの因子が優先的に発現するかなのです

さて、劣性遺伝が後世に残りやすい理由ですが、簡単なことです
表に現れないので除去できないからです
いまは遺伝子を直接見ることも不可能というわけではありませんけど
そういった技術を使わないのであれば発現していない劣性遺伝の因子があるかどうかは
後代でその因子が発現するかどうかを見なければ確認できないのです
劣性因子は両親から同じものを受け継がないと発現しませんからね
そのため育種上では劣性因子は除去しにくいものとなっています
生態的にも発現しない因子は淘汰されることはありませんから矛盾しませんよ

貴方は劣性遺伝と生存上に不利な特質とを混同しているのではないかと思います

ちなみに人間に関しては病気になっても病院で治療できるたぐいのものであれば
淘汰されないからその因子は除去されませんよ?
そして頭がいいから求婚者が殺到して子孫を残しやすいかといえばそうではありませんよね

最後に、似ているということは発現してる形質ですから劣性遺伝ではありませんよ
悪いところはよけいに目立つものですから気になるのは仕方ないとは思いますが
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。
身体の弱いところ(環境で変わることはない生まれつきのもの)が親とソックリなんでどうしてかなーと思っていました。

お礼日時:2010/09/28 21:06

優性遺伝と劣性遺伝は


言葉で誤解されやすいですが

正しくは出やすい遺伝と出にくい遺伝なので

親のいい所や悪い所は関係ありません。

あと、生命現象としての遺伝は、後天的な母子感染による疾患や、非物質的情報伝達(学習など)による行動の類似化などは含まれないのでIQは遺伝しません。

性格や行動が似るのは、共同生活におけるミラーリング効果なので
単に親の背中を見て育つと言うことです。
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この回答へのお礼

IQって遺伝しないんですか?!
周りにいる頭のいい子は親も秀才なので「やっぱり遺伝子なのかな・・・」
と思っていたんですが・・・・勉強になりました!!ありがとうございます!

お礼日時:2010/09/28 20:57

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