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- 回答日時:
水と酢酸の関係はちょっと複雑なようですが、揮発しやすさの本質は、沸点の低さにあります。
液体中の分子は軽ければ軽いほど、そして互いの分子間力が弱ければ弱いほど、液体から抜け出て蒸発・揮発しやすくなります。
例えばエタノールは揮発しやすい液体の代表でしょうが、分子量は32、沸点は78度です。これに対し揮発しにくい液体、例えばサラダ油なんかは、成分の分子量は数百くらいあり、沸点は300℃くらいはあるようです。お皿にサラダ油を引いて置いたらいつの間にか揮発して皿が乾いていたなんて話は聞いたことありませんよね? 勿論揚げ物をするときは揮発して、換気ダクトの綿にこびりついて掃除が面倒なわけですが。
こんな風に、基本的には分子量が大きいと沸点が高くなり、おのずと揮発もしにくくなります。
さて、水の揮発性についてですが、酢酸より小さい分子で、また沸点も100℃と、酢酸の118度より低いので、これだけの情報からは、水のほうが揮発しやすいという結論が導かれます。しかし、液体が空気中へと揮発するときは空気から液体への出戻りも考えなければいけません。(平衡の概念のところで習ったと思います)水はもとから空気中に結構存在するので、空気中にほとんど存在しない酢酸よりも、出戻りが多い分、揮発速度が下がるのだと思います。
ということで、揮発性は、沸点の高さ(分子量の大きさと言い換えても良い)で原則として整理可能である。ただし、もとから空気中に存在している水などは、例外的な傾向を示す。というのが端的な答えになると思います。
参考URL:http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6280229.html
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