兄が面接で終了時に面接官に「本日はお疲れさまでした。」と言ったところ、白い目で見られ「君の方がお疲れだよ。」と皮肉を言われました。
私はそんな言葉使いをしたのだからそんなことを言われるのは突然かと思いましたが、面接官も疲れていると言えば疲れていると思います。
なんとなくそんな言葉使いをするのはいけないというのはわかりますが、
具体的にどのような点からこのような場合に「お疲れさま」と使ってはいけないのでしょうか?
自分の会社の社長などには「お疲れさまです。」と言ってもまだ大丈夫ですよね?
「面接官から言うのが"普通だから"」とかではなく、「○○といったニュアンスが含まれるため失礼にあたる」というようなふうにお答えいただけると幸いです。
No.1
- 回答日時:
お疲れ様は、「疲れていると決め付けるようだから失礼になる」みたいなことを聞きましたが、それならばなんて言えばいいんだってことになりますよね。
なんて言えばいいのか私もわかりません。「ご苦労さま」は目上が目下に使用する言葉だから、適さないし、「お疲れ様」も本来は目上が目下をねぎらう言葉なので、下から上にはあまり適さないといいます。
きっとその面接官は「ありがとうございました」とか言われたかったのかな。
No.2
- 回答日時:
> なんとなくそんな言葉使いをするのはいけないというのはわかりますが
「いけない」 ことはないと思います。TPO が適切でなかっただけかもしれません。あるいは、その面接官も、普通なら黙って知らん顔をしているかもしれないけど、立て続けに何人も同じようなことを言うのでカチンと来たなんてこともあるのかも。言うべき時に言うのなら、決して 「いけない言葉遣い」 ではないと思います。
> 具体的にどのような点からこのような場合に「お疲れさま」と使ってはいけないのでしょうか?
これが問題ですが、微妙です。私なら言いません。上で TPO と書いたのは、たとえば会社の内部で、上司が部下に対して用いることはあるでしょう。命じておいた仕事を終えて、上司に報告に行く。報告を聞き終えた上司が、「よくやった。お疲れさま」 と言って 「労をねぎらう」 場合に用いられる場合には、自然です。決して用いるのが悪い言葉ではありません。ただし、これが逆の場合を想像してみて下さい。上司が 「うん、これでいい」 と納得した顔をしたので、「お疲れさま」 と部下が言ったとしたらどうでしょう。その上司は、主客が逆転したような妙な感覚を覚えるのではないでしょうか。まだ社会的な感覚が身についていない人には、ちょっと分かりにくいかもしれません。
> 自分の会社の社長などには「お疲れさまです。」と言ってもまだ大丈夫ですよね?
場合によりけりですが、あまり言わないような気がします。取引先との交渉から戻ってきた社長に向かって言うのなら、「御苦労さまです」 などと言うことはあるかもしれませんが・・・ つまり、「お疲れさま」 というのは、「労をねぎらう」 表現であり、下の者が上の立場の者に向かって用いるのは、ちょっと変な感じなのです。
> 「面接官から言うのが"普通だから"」とかではなく
しかし、それはその通りだと思います。面接官が被面接者に対して 「お疲れさま」 と「労をねぎらう」 言葉をかけて、被面接者が 「ありがとうございます」 とか 「おそれいります」 とか答えるやり取りならあり得るとは思います。
ということで、基本的に自分と同等 (同僚) もしくは目下の者、あるいは地位が自分よりも下の者に対して用いるのが適切な表現であるのに、面接官に対して用いてしまったのがまずかったのではないだろうか、というのが私の推理です。本当はその面接官も 「疲れて」 いたのかもしれません。だからといって、面接を受けに来た者から 「あなたはお疲れですね」 のような言葉をかけられたいとは思わない、そういう気持ちもあったのかもしれません。悪意がないことは分かっていても、「疲れていた」 ために、そういう反応をしてしまったのかもしれません。
No.4
- 回答日時:
おつかれさま 自体は相手の労をねぎらう挨拶語ですが、
対等の相手だったらそれでいいでしょうが、
目上の人には大変生意気な言い方に聞こえると思います。
云うなら「この度は大変お世話になりました。有難うございました。」
「この度はありがとうございました。お疲れのことと存じます。」
やはり労をねぎらうのは上に立つもののすることだと思います。
良い悪いというより慣用でしょうね。
OOでした。の謙譲語はOOでございました。
ありがとうございます。
みなさんにお礼したいところですが、諸事情により申し訳ないながらもこちらより失礼致します。
みなさんにご回答頂いて理解することが出来ました。
しかし、社長などの苦労ををいたわる場合(自分に対して何かをやってくれた場合ではなく、他のところで仕事をしてきた場合など)なんというのが適切でしょうか?
No.5
- 回答日時:
ビジネスマナーの教室では、
ご苦労様は目上から目下に、お疲れ様は目下から目上に話すというのが「常識に」なっていますが、その常識が通じない好例ですね。
本来、ご苦労様もお疲れ様も目上から目下に言うものなので、その知識がある人が目下からお疲れ様と言われれば不快に感じるのは当然です。
それではこういう場合にどう言えば良いのかということですが、残念ながら日本語にはいい言葉がありません。以前国語学者の金田一秀穂氏がテレビで同じことを質問されていて、「どうも」ぐらいしか回答がないとおっしゃっていました。
私なら、ありがとうございましたと言うでしょうね。
No.6
- 回答日時:
「お疲れ様」は、ある共通の基準にしたがって分類された組織に属する人同士で使う言葉です。
平社員が部長や社長に向かって使ってもいいですし、社長が課長に向かって使ってもいいです。目上に使うと失礼になるということはありません。
また、別会社であっても、例えばあるプロジェクトで複数社が一緒に仕事をするような場合ならば使って構いません。
つまり、「お疲れ様」は上下関係によって使えるかどうかが決まるのではなく、身内かそうでないかによって使えるかどうかが決まる言葉であって、同じ組織にあってお互いの労をねぎらうために使われます。
ご質問にあるような面接官と応募者との間には、両者を含むような共通の組織というものが存在しません。身内でない相手に「お疲れ様」を使うのは適切とはいえません。お店で客と店員との会話に「お疲れ様」というフレーズが登場しないのと同じ理屈です。
面接官が応募者から「お疲れ様」と言われたら、「この人もう入社したつもりでいるのか。」と受け取られることになります。
そういう意味で「君の方がお疲れだよ。」も適切ではなく、「彼に果たしてこの皮肉が通じるのだろうか。」くらいに思われていたかもしれません。
ありがとうございます。
面接や受験で終わった後面接官や試験官の方から「以上です。お疲れさまでした。」と労う場合は、親身に考えてくださっているということなのでしょうか?
No.7
- 回答日時:
一般には、目上の人に対しては「お疲れさまです/でございます」が無難。
「ご苦労さまです/でございます」は×とされています。
ご質問のケースは、下記の「ありがとうございます(ありがとうございました)」がふさわしいケースでしょう。
面接を受けた者が、面接官をねぎらうのは相当珍妙です。
詳しくは下記をご参照ください。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n126655
以下は一部の抜粋(重言)。
●ご苦労さま/ご苦労さまです
相手の苦労や労力に対するねぎらいの言葉とされます。諸説あるようですが、目上に対しては基本的にNG。どうにも上から目線のニュアンスがあります。
時代劇でお殿様が家来をねぎらう「ご苦労であった」が典型的。
実際にはそんな使われ方はしなかったという説もあります(笑)。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
●お疲れさま/お疲れさまです
では目上にはどう言えばいいのかが悩ましい。
会社内なら、「お疲れさまです」あたりが一般的でしょう。これも本来はねぎらいの言葉だから目上に使うべきではない、という説もあります。そのとおりですが、ほかに適切な言い回しがないもので。「ありがとうございます」をすすめる人もいますが、これは何かをしてもらったとき限定でしょう。
たとえば、時間外に廊下で重役と出くわしたとします。「ありがとうございます」は明らかにヘンなので、黙礼するくらいでしょうか。「お疲れさまでございます」などと言うと、「それは本来は……」と説教される可能性があります。
「お疲れさまです」は、同格以下に対しても使えます。
「お疲れ」→「お疲れさま」→「お疲れさまです」→「お疲れさまでございます」
くらいの順で敬度が高くなります。
●ご苦労さまでございます
目上に対しては丁寧に「ご苦労さまでございます」と言えばいい、という説も見聞します。
あまり鵜呑みにしないほうがよいでしょう。「目上に対してご苦労なんてけしからん」と考えているお偉いさんが、目下の者に「ご苦労さまでございます」と言われたら、「その言い方なら丁寧だから許す」と考えると思いますか?
つまり、「ご苦労さまでございます」ならOK、というのは身勝手な論理です。
昔は任侠映画などで、出所した幹部を迎えに行って「お務め、ご苦労さまでございます」と言うシーンがあったような……。あれが許されるのはどういう理屈なんでしょう。現代の言葉にうるさい幹部に言ったら殴られるんでしょうか(笑)。
詳しくは下記をご参照ください。
突然ですが問題です【日本語編2】──「お疲れさまです」「ご苦労さまです」 解答編
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1300. …
国立国語研究所のサイトや、「敬語の指針」もこの問題にふれている。
全文は↑のリンク先参照。
結論部だけ転載しておく。
●国立国語研究所
http://www.ninjal.ac.jp/products-k/kokken_mado/2 …
================引用開始
最近では,派遣会社の社員研修などで職場の常套(じょうとう)的なあいさつ言葉として,「お疲れさまです」を教えていると聞きます。朝会ったばかりの人やメールの書き出しに必ず使う,ということのないよう,状況を考えて場面により使い分けることが必要です。出先から戻った同僚に気持を込めて「お疲れさまでした」と言えば,疲れも癒(いや)されるということではないでしょうか。
================引用終了
●「敬語の指針」(P.45~46)
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf …
================引用開始
要するに,時間外に仕事を教えてくれた上司に対しては,「御苦労様でした」とい うねぎらいの言葉ではなく,「ありがとうございました」と感謝の気持ちを表す言い方に変えた方が良く,一緒に書類作成に追われていた上司に対しては,「お疲れ様で ございました」と,気持ちを込めて表現すれば良いわけである。
ただし,このような定型的な表現ではなく,例えば「おかげ様で仕事が少し分かる ようになってきました。」などと,別の観点に立った表現を使うことで,上手に自分の気持ちを相手に伝えることも可能である。
================引用終了
「敬語の指針」の最後の段落部は正論だけど、わざわざこんなことを書く意味があるのですかね。
それができるなら誰も苦労はしません。「可能ではある」けど、独自の言い方をするのがむずかしいから、こういう「定型的な表現」が求められているのでは。その「定型的な表現」のなかで何が適切か、何が無難かということを説明した結論がこれって……。
No.8
- 回答日時:
#6です。
>面接や受験で終わった後面接官や試験官の方から「以上です。お疲れさまでした。」
>と労う場合は、親身に考えてくださっているということなのでしょうか?
「採用する」という活動の中において応募者をその活動の一員であるとみなしたのでしょう。
応募者からみたら自分自身と面接官しか見えないでしょうが、採用する側からすると
自分たちのほか応募者全員が視野に入っています。彼らをその活動の協力者と見なし、
社員ではなくともその場では仲間であるという意識をもっていたら、自然に「お疲れ様」と
いう言葉がでてきそうです。もちろん実際採用されるかどうかは別の話です。
ご回答ありがとうございます。
なるほど。
面接官側から「お疲れ」という場合は「採用する」という活動に一員としてみなしているため使いますが、
受ける側は面接官に「採用してもらう」立場だから使ってはいけないということですね。
何かのプロジェクトを平社員も社長も共同してやる場合は、平社員も責務を担い、社長も責務を担うからお互いに「お疲れさまでした。」と言ってもよくて、
面接の場合は、面接官は責務を担うけれど、受ける側は責務に担わないからということでしょうか?
No.9ベストアンサー
- 回答日時:
十分に有識者の方々が延べ尽くされたので、わたくし的には付け加えることはありませんが、たとえば、本音で、なぜ「お疲れ様」という趣旨の言葉を目下から言われたら不愉快なのか?失礼なのか?ということですが、いつだったかNHKの英会話で、この言葉を米人に英語で言っていた場面がありました。
目上でもなく対等な関係の婦人でしたが、とたんに不愉快な顔になって
「そんなに疲れているように見える?」
とまじで返してきました。
欧米にはそういった儀礼的な言い回しはないようです。
日本人で、たとえ形式的な文句ではあっても、それなりの真実の断片は含まれると解するのが当然で、
自分が疲労して弱っているのを指摘されるのは愉快ではないということです。
「社長、おつかれのようですね」と部下からいわれると、なんだか軽蔑されたような気分になるのでしょう。
「なんだ?、俺がお前なぞに弱みを指摘される覚えはないぞ。」
と不愉快になり、無理にでも強がりを示すことになるのではないかと思えます。
いたわりを示すというのは動機はどうであれ、やはり目上から目下への行為なのでしょう。
ご参考まで。
No.10
- 回答日時:
#8です。
>面接の場合は、面接官は責務を担うけれど、受ける側は責務に担わないから
>ということでしょうか?
面接官は、応募者自身にとって面接官が仕事仲間ではないと応募者が認識して
いることを知っているからです。
視点の違いによる非対称性とでもいいますか。
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