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日本刀は「一振り」「二振り」と数えるものだとずっと信じてきたのですが、
国立博物館の刀剣展示室の解説に「口」という単位が使われていました。
また、刀剣関係の書籍でも「口」という単位をよく見かけます。
どちらも正しい刀の数え方だとは思いますが、どういう風に使い分けているのでしょうか。

また、太刀も「振り」や「口」の助数詞をつかうのでしょうか。

(因みに、以前○売新聞の社会面の記事に、日本刀を「×本」と書いてあったのを見て、唖然としました。)

A 回答 (3件)

日本の刀剣は概ね四種類に分けられてるいるようですので、その面から考えてみました。


1.太刀(たち)
 奈良時代までの無反りの大刀(たち)「直刀(ちょくとう)」が、平安頃から反りのある彎刀(わんとう)となり吉野朝(南北朝)時代までは太刀緒で帯取りしたり鎧の太刀絡みに括り付けたりしたその有り様から「振(ふり)」「口(く・ふり)」「腰(こし)」と大和言葉風に読んだのでは…。
2.打刀(うちがたな)
 武士階級が興隆する室町以降は、刃を上向きにして腰間に差し挟んだ「差料(さしりょう)」として、これまでの呼び方に加えて漢音読みの「刀(とう)」「剣(けん)」「口(こう)」とも呼ばれた…。
3.脇差
 刀に添えて脇に差す鐔付きの、刃渡り二尺未満の小刀(ちいさかたな)では「口」「刀」「振」か。刀と合わせてなら「揃(そろい)」。またいわゆる帯刀が許されない身分では、鐔(つば)なしの脇差や、刀並みの刃渡りの長脇差(ドス)などでは「本(ほん)」「挺(ちょう)」あたりか。
4.短刀
 突き刺しや投げを考慮した、俗に九寸五分とも呼ばれる刃渡り一尺未満の小刀は、刺刀(さすが)や懐刀や小柄などであり、「口(く)」「丁(ちょう)」「本」などとか。

 ざっとこの様に思い巡らせて見ると、ここはやはり一振り=一口(く・ふり)という千年もの昔からの呼称が日本刀には相応しいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

詳しいご解説、ありがとうございます。
日本刀に「振り」以外の数え方があるなんて、思っていなかったもので...
でもやっぱりマスメディアの「本」は許せませんよね。

お礼日時:2004/03/27 15:20

こんにちは。



一振り、一本、一刀、一剣、一口(く・こう)、一腰(こし)
と、いろいろな数え方がありますが
マスメディアでは基本的に「本」と言っているようですね。

おそらく万人にわかりやすいようにだと思います。
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この回答へのお礼

侍のことを「二本差し」と呼ぶのは時代劇などでもお馴染みですが、
マスメディアが「本」とはねぇ~。
万人にわかりやすいように、ではなく一部のおバカな人たちのため、としか思えません。
日本語を守ってしかるべき立場のマスメディアがこうでは、困りものですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/26 14:04

辞書には 日本刀は、一口(ひとふり)、二口(ふたふり)と数えます。

<「振り」とも書きます。>
 とありました。


口は古来の用字だそうです。一般的に口を「ふり」とは読みにくいので「振り」と表記しているのだと思います。
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この回答へのお礼

あらら~、「口」は「ふり」と読ませるんですか。てっきり「コウ」だと思っていました。
(要するに刀のことがまるでわかっていない)
確かに「口」を「フリ」と読める人はそうはいませんね。
ありがとうございました。

お礼日時:2004/03/26 14:01

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