結局のところレンズの良し悪しとは、物理学(光学)的に言えば、
いかに収差を小さくするのかということと、レンズの色を無色にすること、
レンズ表面および鏡胴内の反射を小さくすることにつきると
思われるのですが?
(もちろん力学的な強度も大事でしょうが・・・)
なぜそれを「立体感」だの「空気までなんとか」だのと定義のはっきりしない
言葉で表現しようとするのでしょうか?
私は、レンズの話をするのに階調だの発色だのという人は、光学的な
意味を理解しないで、まわりの人や評論家の先生がおっしゃるから
「そんなこともわからないの?」「本当に見てわかりませんか?」と
言われないために分かったふりをしているんじゃないかと思います。
(いわゆる裸の大様に登場する家臣や一般市民と同じように・・・)
質問の趣旨は、レンズ云々という人は本当にレンズによる写真の違いが、
光学的な何に起因して実際に写真の何が変わったのかわかっているのでしょうか?
よろしくお願いします。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
回答No1の補足
分解能とコントラストはTVやPCのディスプレイで試してください。
コントラストを強くすれば黒い部分はつぶれハイライトの部分の色は、とびますが存在感は増します。
発色は簡単な例を上げれば青の焦点距離に合わせれば青の発色は良くなります。
押さえきれない収差の中で何を表現したいかによりレンズの設計が変わります。
一時期の日本のメーカーは性能(分解能を)を追い求め存在感を疎かにしていたと言うことでしょう。
ヤシカからコンタックスが販売されレンズにツァイスが使われたことから話題になり、それにより日本のレンズ設計が大きく影響
されたと記憶してます。
写るんですの件は、被写体により気がつかない場合もあるでしょう。
貴方自身の手で、写るんです、携帯、一眼レフで同じ被写体を画角を合わせて撮り、プリントしてみて下さい。
手札やL版では差は判らなくても四つ切ぐらいまで引き伸ばせば違いが判ります。
本文にサンデル収差と書きましたが、ザイデル収差の間違いでした訂正します。
補足くださいまして、ありがとうございました。
>写るんですの件は、被写体により気がつかない場合もあるでしょう。
この話の続きですが、その写真を出した人は、Lレンズも良く使って
いるので、勘違いして見た人たちが「さすがLレンズは違いますね」
と感心してくれたことから、「なんだ、みんな分からないんだ」と
わかったそうです。
No.8
- 回答日時:
分かっていないと思います(^_^;)。
だから、「光学的な起因」ではなく、定義のはっきりしない言葉で表現するのでしょう。
ただ、微妙な違いの好き嫌いや自分の感覚も、その表現に含まれているのでしょう。
しったかぶりをしたり、受け売りをしたり、受け売りが自分の感覚に変身したり、しったかぶりをしている自分に気づきながら、上達していくんです。
その、発言ぶりにうんざりするかどうかは、その相手と言われる側の関係の問題ですね。
レンズの性格の話になると、良し悪しじゃなくなるのであれば、
何を目標に設計しているのか聞きたいですね。
多分、入門機のキットレンズにLレンズ並みの性能を持たすことは
可能だけど、あえてしないというのが本音かもしれません
ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
写真に関しては経験年数が無意味に長い、未熟者です。
ですが、最近画家と知り合い、写真を見てもらったことで急に変わってきたように思っています。さて、新しいカメラを買ったときに光学的な好奇心から手持ちのレンズで撮り比べをしたりします。その時の画像を改めて見比べてみました。
A: デジタル向け超低価格ズームレンズ
B: フイルム時代から続く単焦点レンズ
C: 高価格ズームレンズ
解像度と色収差でいうと、Aはなかなか優秀です。Bは色収差が出ます。Cは解像度はA以上ですが内部反射で全体に白くなっています。ここのご質問の意味では、Aはなかなか優れたレンズ、となりますね。しかも値段はB/Cの約1/10の低価格です。お買い得ですね。
でも、3枚を見比べたらそうとも言えないのです。木が写っている部分、Aは葉が1枚1枚分かれる感じです。Bは葉の境界ががぼんやりします。でも、色の違いはBの方が大きいです。木が重なった部分、別の木であることがよくわかります。Aはその区別がつきにくいところがあります。また、Aは多少くすんだような感じで、Bはすっきりした感じに見えます。
光学的にみると、ヒストグラムではAが一番狭いです。明るい部分が消えています。Cは暗い部分が消え、Bは全体に広がっていますから、このあたりが上記の部分を裏付けているのでしょうね。この3本では、ビルや機械を写すならC、木々に花や人物を写すならBです。性格が違うレンズ、と言えると思います。
レンズの違い、このあたりのことを「立体感」だの「空気までなんとか」というのでしょうね。私には(空気まで」というのは分かりかねますが、写りの違いを文学的に表現したものと思います。
カメラのレンズは感性の世界だと思います。もちろん光学的な要素はあり、いずれはそれぞれ数値化することも出てくるかもしれませんが、”光学的な何に起因”というのは一つではないから、明確に示すことはできない、というのが現時点の”光学”なのかな、と思います。
No.6
- 回答日時:
レンズによって写真に違いが出るか否か、といえば、「違いは出る」でしょう。
完全に透明なレンズなど無いし、全く収差のないレンズも不可能、レンズの材質も完全に均一、などというのも不可能。
となれば、何処かで妥協点を見つけなければならないわけで、その妥協点が各メーカーや技術者、かけられるコストによって差が出ることは自明のこと。
すなわち、レンズによる写真の差は実際に存在するはずです。
その差がたとえ小さくても感覚的にわかる方はいるのだろう、と思います。
(私は鈍感なのであまり見分けはつかないと思いますが)
その方達が、物理的、光学的な何によって、具体的にはどういった差が出るのか、上手く説明できないから、そういった「立体感」「空気感」などという曖昧な言葉でごまかしたような言い方になってしまうのだろう、と想像します。
判ったつもりになっている人や判るふりをしている人も同様に存在するだろう、とは思いますが、またそれは別の話。
No.5
- 回答日時:
お礼など読ませて頂きましたが、何でも優劣を決める必要があるのでしょうか?
工学的立場で言えば検証する尺度が必要であることは理解できます。
例えばハンバーガーはマクドナルドとロッテリアのどちらが美味しいか?
車で言うと、トヨタ ヴィッツとホンダ フィットのどちらが優れているか?
一律で正解が出ないと思います。
空気感、発色など曖昧な表現をされる部分は好みです。
ボケなんて完全に好みの世界で機械的に計測不能です。
更に言うと、最近のデジカメはコンデジから一眼レフまでボディ側でレンズの収差補正まで行われるので、一般ユーザーにはあまり関係ないでしょう。
確かに優秀なレンズなら後処理も不要で高画質でしょうが、そのために価格が高くなったり、大きくなったり、重くなったりするでしょうから、どこでバランスを取るか。
いつでもどこでも何の混じりけの無い純水が一番美味しいとは限りませんし、何でもかんでも全て同じでは楽しくありません。
ある程度の個性や味・クセがあった方が楽しいと思います。
本当は、蛍石なんか使わなくても同等のレンズは作れるけど
蛍石を使った方がありがたみが増すから使ってるとか・・・?
レンズの優劣は難しいですね。ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
レンズ云々という人は本当にレンズによる写真の違いが、
光学的な何に起因して実際に写真の何が変わったのかわかっているのでしょうか?との事ですが
リバーサルフィルム時代 紅葉の景色とか 朝もやの雪景色等を撮影すると 明らかに レンズよって出来上がる作品に違いがありました。
自分が感じたイメージが 作品に表現出来ない 現像 焼付けの条件をどう調整しても どこかが違う
そんな時 何が違うのかを現すのに 空気の透明度 と言う時もあれば 発色が と言う事もありました。
レンズの光学理論なんて 全くの無知ですから そのような表現になったのです
デジタルの時代になり レンズ云々よりももっと基本的なフィルム部分 つまり センサーの性能(特に諧調表現力)が圧倒的に足りていません
撮影対象によっては645のデジタルバックをもってしても表現力に於いて写るんですで撮影した作品に劣ることさえあります 最近はやりの(35mm)フルサイズ一眼レフですら過去のデジカメに比べたらやや良くなった 程度だと思いますよ。
理屈でも数字でもない 感性 の問題です
>理屈でも数字でもない 感性 の問題です
ありがとうございます。ただ、物を作る工学の立場では
感性では優劣がわかりませんので、代替指標が必要です。
そして、レンズ特性を表す代替指標に目標値を設定して
レンズを設計することになるはずです。
No.2
- 回答日時:
>レンズ云々という人は本当にレンズによる写真の違いが、光学的な何に起因して実際に写真の何が変わったのかわかっているのでしょうか
完全に分かっている人は、まずいないと思います。
追究しようと思ったら、莫大な数の実験・サンプル、場合によっては収差補正系のレンズを抜いた実験用の個体を組み上げて影響をを検証する、といったところまでやらないといけなくなります。
学術としての研究者ならともかく、写真家や職業カメラマンは撮影することが要ですから、光学は自分の撮影に役立つ範囲でだけ分かっていればいいですし、取扱説明書すら軽視するようなアマチュアには「このレンズは従来のレンズより各収差が云々…」とやったところで何の意味も持ちません。
そのため徹底的にレンズを分析したデータではなく、実写画像に光学理論を付け加えた解説、というか感想ですか、で表現するパターンが多くなるのだと思います。
感想である以上、光学論理に100%基づいているわけではありませんから、質問者さんが仰る所の『わかっている』という人は皆無だと考えるわけです。
>分かったふりをしているんじゃないかと思います
これは世間でよくある“形から入る”というのと少し似ています。
私はそれはそれでいいと思います。
差がつくのはその先ですし、写真の場合、光学的意味を理解すればキレイな写真が撮れるというものでもありませんから。
ただ、質問者さんの言うことも分かるのですよ。
「立体感」とか「空気感」に至ってはあまりにも感覚的ですし、他人に何か説明するときに用いる言葉としては適していないと感じます。
いずれにせよレンズの論評はとりあえず“話半分”にしておくのが賢いです。
本当に優れたレンズなら、この時代ネットのあちこちに親切な方がレビューを書いてくれます。
一つ一つは信憑性が薄くても、数が多いということになれば、そこに信憑性が生まれます。
実際にはレンズは使ってみないと分からないところが多々あって、結果的にその人が価値を見出せば光学論理的にどうこうっていうのは、それほど意味をなさなくなったりします。
そういったように、デジタル隆盛の現代ですが、アナログな部分を多分に残している世界なので、理解に苦しむ言葉遣いも時折顔を出すということなのだと思います。
ありがとうございました。
オーディオマニアや評論家は、計測器で測定できなくとも
「聞けば分かるでしょ」
「この違いが分からないのですか」
といって科学的根拠のないおまじないを信じています。
郎前写真の世界でもそうしたおまじないを信じる変わった
人が大勢いるようです、もちろん写真家さんにも・・・・
もっと良いものと悪いものの差を科学的に説明できるようにしなきゃ
いずれ、ウソツキ罪で取り締まられる世界が来ると思います。
裸の大様やその家来たちにはなりたくないですね。
No.1
- 回答日時:
収差には色収差とサンデル収差があり、出来るだけ収差を無くすように設計しますが、完全に無く
すことはできません。その無くせない部分で設計思想の違いが出てきます。
昔、よく言われたことは「ツァイスに比べ日本のレンズは分解能は良いが発色、コントラストが劣る」
でした。
今はデジタルカメラになりメーカーの受光センサーやプロセッサーの違いによる部分も多くフィルム時
代に比べいっそう複雑です。
フィルムの時はニコン、キャノン、ツァイス、の違いが写真を見れば、おおよそ見当がつきました。
私の私見ではキャノンは青の発色が良くツァイスは赤が綺麗でした。
焦点の合っていない部分のボケかたも収差のとりかたにより違いが出ます。
当然、高級レンズと普給レンズでは違いが大きくなります。
先生方も、おおよそ撮影のジャンルが決まっており、それによる好き嫌いもあるようです。
最近カメラ雑誌を見ていないので、何とも言えませんがメーカによる違いは今でも有るのではないでしょうか。
ありがとうございました。分解能が良いのにコントラストが
劣るという意味が分かりませんが、私の聞いた話ですが、
とある写真クラブで、写るんですで撮影した写真を混ぜて
いてもだれも気付かなかったそうです。
そもそも発色って何なのでしょうか?
レンズが無色透明なのに発色の良否って何なのですか?
収差が少なく色のにじみが小さいということでしょうか?
色がにじむと分解能が悪くなるはずですから矛盾ですね。
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