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フロー(国民所得)とストック(国民資本)について
詳しく教えて下さい!

A 回答 (2件)

フローとストックの概念、経済指標を見るうえでは非常に重要な概念です。


フローとは、経済に関して、ある一定の「期間」で定義される経済量のこと、一方
ストックとは、ある「時点」で定義される経済量のことです。以下で、もう少し
詳しく説明しましょう。

フローの例として挙げられるものは、国民所得(GDP)およびその構成部門
(例えば民間消費とか固定資本形成とか)です。この指標は、いうまでもなく、
景気を表す第一の指標です。ご存知かと思いますが、GDPは、一年間あるいは
3ヶ月ごとに測られます。これらの指標は、それぞれ成長率が非常に大きな意味を
なしてきます。GDPであれば、なによりその成長率が問題となってきます。
ストックの例として挙げられるものは、貯蓄額、不良債権累積額、資本ストック
量などです。これはある一時点で測られるものですが、これは必ずしも景気を
そのまま表したりするものではありません。しかし、概して、資本ストックが
多い国、というのは経済発展がそれだけ進んでいる、ということが言えるで
しょう。
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フローとストックの概念は、定義そのままでは理解に困難を伴いますので補足です。

身近な例でたとえると・・・。

あなたは、お風呂にお湯を入れようとしています。
蛇口をひねって、お湯がバスタブにたまっていきます。
1分間に1リットルのお湯が蛇口から出るとします。
10分後には10リットルのお湯がたまっています。
フロー変数は、ある期間で定義される量ですから、蛇口からでるお湯の量です。
ストック変数は、ある時点で測ることの出来る量ですから、バスタブにたまっているお湯の量をさします。

あなたの入れているお風呂の能力を聞かれたらどう答えますか?
そう、フローもストックも質が違いますが、ともに大事な考え方です。

ちなみに、マクロ経済で定義される貯蓄(今期のGDP(フロー)のうち消費(フロー)されなかった部分)は、ストック変数ではなくフロー変数です。
また、GDPについては、その成長率も大事ですが、同じ程度にGDPの水準そのものも大事です。1円が300%成長したって4円にしかならないですが、100億円が1パーセント成長したら、101億円ですから。成熟してきた日本経済なのにいまだにGDP成長率が云々を政策目標にしているとえらいしっぺ返しがくるかもしれません。
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